【検証】「+α」のあったか工夫で暖かく眠れるのか?

11月中旬、標高800mの自宅前で実施。この日の最低気温は2℃、スタート時は4℃という検証にもってこいの気温です。すでにシュラフのリミット温度を下回っていますが、まずはそのままシュラフに入ってみました。

暖かい家の中からすぐに移動し、シュラフに潜り込みます。最初は寒さを感じることはなかったのですが、しばらくすると寒気が。やはりこれだけでは熟睡は難しいので、さっそく「あったか改善」を試していきたいと思います。
①シュラフのドローコード・ファスナーをしっかり締めてみた

まず最初に試したのは、シュラフのドローコードやファスナーをしっかり締めるというもの。「そんなの基本でしょ!」と言う人も多いかと思いますが、けっこう疎かになりがちなんですよね。顔まわりだけが露出するように、しっかり締めました。

感想とすると、これだけで体感的な暖かさが全然違います。冷気の侵入と熱の漏れを防ぎ、シュラフ内に熱がこもる印象。快眠できるほどの暖かさには至りませんが、やはりシュラフで寝る場合の基本と言えるでしょう。
- 重量・コンパクト性:★★★★★
- 費用:★★★★★
- おすすめ度:★★★★★
②ペットボトル湯たんぽ、ホッカイロを使う

続いてはカイロ類の身体を温めるアイテムを使用してみました。今回選んだのは、ペットボトルにお湯を入れた「湯たんぽ」と、繰り返し利用できる長時間発熱の「ハクキンカイロ」。シュラフ内の足先に置いて試してみました。

これもなかなかいい感じ。足先が温まるだけでも、体全体の熱が増すような感覚がありました。末端冷え性の人におすすめです!ただし、湯たんぽは4時間ほどで冷めてしまいました。
ハクキンカイロは朝になっても熱を保持。少し値は張りますが、繰り返し利用できる点からも利便性の高いアイテムになりそうです。
- 重量・コンパクト性:★★★★☆
- 費用:★★★★★〜★★★☆☆
- おすすめ度:★★★★☆
ハクキンカイロ ハクキンウォーマー スタンダード
| サイズ | 80✕150✕23mm |
|---|---|
| 重量 | 105g |
| 付属品 | カイロ本体、カップ、袋、説明書 |
ハイパワーなのに低燃費!繰り返し使用できるロングライフ製品!
③ダウンジャケット・パンツ・テントシューズを着用する

3つ目はダウンジャケット・ダウンパンツ・テントシューズの「保温着」を着用した改善方法。これも定番ですが、ダウンパンツやテントシューズは寒い季節にテント泊をする人でないと持つことも少ないアイテム。その保温力はいかに!

さすがダウン!着用してシュラフに入るだけで、全身の保温力は桁違い。まるでシュラフを2枚重ねにしているような包容感です。特に「いいな」と思ったのがテントシューズで、足先が冷えを感じることなく、快適なぬくもりが保たれました。
その分、費用はかかりますが、シュラフを買い足すことを考えればコスパも良いと言えます。またダウンパンツは着用したまま、調理やトイレなど移動もできて汎用性が高いので、テント泊をするのであれば持っておいて損なしのアイテムです。
- 重量・コンパクト性:★★★☆☆
- 費用:★☆☆☆☆
- おすすめ度:★★★★★
④シュラフマットを2枚重ねにする

次はマットを2枚重ねにした検証です。今回は地表の冷気の遮断と軽量性を目的に、ホームセンターで売られている薄いアルミマットをチョイス。重量も軽くコンパクトに折りたためるため、パッキングでかさ張る心配はありません。

結論とすると、マット1枚とあまり変わらないかな?という印象でした。アルミマットを下に敷き冷気の遮断を試みましたが、今回は地面がそこまで冷えていなかったため、効果があまり実感できなかったのだと思われます。
アルミマットが力を発揮するのは雪上などの地表の冷気の強い場所。冬などのシーンではぜひ持っていきたいアイテムです。
- 重量:★★★★☆
- 費用:★★★★☆
- おすすめ度:★★★☆☆
⑤シュラフカバーを追加する

最後は、シュラフの外側にシュラフカバーを装着した方法を検証。単体で保温力を持つシュラフカバー「SOL エスケープ・ヴィヴィ(旧モデル)」をチョイス。内部のアルミ蒸着加工の特殊フィルムが特徴で、ビバークアイテムとしても信頼性の高い製品です。

おぉ、普通に暖かい!アルミは熱を反射する効果があるので、包まれているとポカポカと熱がシュラフ内にこもっていく感覚がありました。
試しにシュラフなしで寝てみましたが、それだけでも夏山であればビバークできるレベル。防水性も兼ねているので、結露による濡れを防げるのも大切なポイントです。
- 重量:★★★☆☆
- 費用:★★★☆☆
- おすすめ度:★★★★★
SOL エスケープヴィヴィ(現行モデル)
| サイズ | 約78×213cm |
|---|---|
| 収納サイズ | 約Φ10×15cm |
| 重量 | 約227g |
| 本体材質 | 42gsm ポリエチレン不織布アルミ蒸着加工 |
【結論】検証してわかったシュラフのあったか改善方法とは
今回試した①〜⑤の改善方法はいずれもそれぞれの特徴を持ち、暖かさをプラスできるものでした。
しかし、持っていけるアイテムに限りがあるのが登山。その中で、最も効果的に保温力を高められると感じたのがこちら。

①+③+⑤の組み合わせです。
コンフォート温度10℃のシュラフでも、最低気温2℃の中で熟睡して朝を迎えることができました。まだまだ保温力にも余裕がある感じで、感覚的には「0℃」程度の気温でも快適に眠れる印象です。
また、0℃で使用できると仮定した場合の総合的重量は、同レベルのシュラフと大差ないレベル。ダウン製品があるため、かさ張りは若干増してしまいますが、費用もシュラフを買い足すより安く抑えられそうです!
ここにシーンに応じたチョイスを
また、この装備はあくまでもベースで、シーンに応じたアイテムの選択も大切。
例えば末端が冷えやすい人は【②】のカイロ類を加えたり、氷点下の気温や雪上でのテント泊の場合は【④】のアルミマットを使ってみるなど、組み合わせによってどう変化するかを試してみるのも面白いかもしれません!
工夫次第でテント泊はまだまだ楽しめる!

秋冬には対応できないような手持ちのシュラフも、工夫を加えることで使用シーンを広げられることがわかりました。とはいえ、体感温度や代謝は人それぞれ異なりますし、山の環境も一定ではありません。
今回の検証はあくまでも参考とし、いきなり本番で使うのではなく、安全な範囲内で自身で試していくことも大事です。シュラフを「あったか改善」して、これからの寒い季節もテント泊を楽しんじゃいましょう!
