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新しい山道具 “俺の”1ポールテント

どう使えばおもしろい!? 「新しい山道具」として開発した “俺の”1ポールテント

山岳ライターとして活躍中の高橋庄太郎がプロデュースしたテント「YARI 3×3」。広く快適なテント内の空間の使い方、風をコントロールするスカート、革新的な開閉システムなど、誰よりもこのテントを知りつくしている開発者が使い方を解説します。

目次

アイキャッチ画像撮影:高橋庄太郎(以下、全て)

さまざまなスタイルで使用可能! ”僕プロデュース”の新作テント

YARI 3×3
山岳系ライターとして活動している僕・高橋庄太郎。山道具に関する記事を書くことが非常に多く、登山店のスタッフにも負けない専門的な商品知識を持っていることには自信があります!

そんな僕は自分のブランドである「SCREES」名義で、大人気アウトドアショップ「WILD-1」の自社ブランド「tent-Mark DESIGNS」とのコラボレートし、「 “俺の”1ポールテント(商品名は「YARI 3×3」)」を今年生み出しました。

開発までには紆余曲折あり、そのことは以前『今だから言える「新しい山道具」の開発秘話! “俺の”1ポールテントが店に並ぶまで・・・』という記事にまとめています。興味のある方はぜひ読んでみてください!


今回はそんな「YARI 3×3」のおもしろい使い方を、誰よりもこのテントに詳しい僕が解説します。

【1】他社のインナーテントを組み合わせ、内部を快適にアレンジ

第一弾としての発売は、アウターのみ。ダブルウォールタイプのテントでいえば、フライシートにあたる部分。
1ポールテントというものは、アウターのみでも大活躍するのですが、インナーとしての居住空間があったほうが便利な場合もあるのは事実です。

そこで僕は現在、虫が多い場所など「インナーテントがほしい」と思うときには、次のようなスタイルをよく使っています。

他社のインナーテントを組み合わせて、「居住空間&土間」のスタイルに

ニーモのタニ2Pのインナーテントを組み合わせた状態

ニーモのタニ2Pのインナーテントを組み合わせた状態。これだけ土間が広ければ、大雨のときでも安全にゴハンが作れます。

ズバリ、他社のインナーテントを内部に入れちゃうんです。内部の半分を前室的な土間として使ったとしても、2人用テントも余裕で入り、雨に濡れることもありません。

僕はこのようにして使うのが大好きなんです。もしも専用インナーがあったとしても、状況によっては、こんな感じでも使い続けるでしょうね。

ちなみに「YARI 3×3」の「3×3」はフロアサイズのこと。要するに地面の部分が3m×3mの正方形です。だから、内部がポールで半分に区切られていても、大半のメーカーのテントの2人用が余裕で入っちゃいます。
こういうふうに使う場合は、”入り口が長辺”にあるテントのほうが相性は良いです。

余裕があるときは、コットを合わせるという手も

2m以上のコットを置いた状態

2m以上のコットを置いても、まだまだ余裕。コットを2~3入れて、親子キャンプにもお勧めです。

インナーを使わずに快適に眠るために、地面へダイレクトに「コット」を置いて使うのもひとつの手です。

今はバックパッキング用の超軽量コットもありますが、荷物は重くなってしまうので、山中に自力で持っていくのは、よほど余裕があるときだけ。しかし寝心地は最高です。

コットは長さもあれば高さもあります。一方で、山岳向けの一般的な1ポールテントのサイズは2×2m程度。だから普通サイズのコットはきれいに収められません。だけど、僕の「YARI 3×3」のフロアサイズならまったく問題ないのです!

ダイレクトにマットを敷いて、ロースタイルの山中キャンプに

マットを2枚敷いて内部にいる状態

マットを2枚敷いて、内部へ。ひとりしか内部にいないと、このテントがいかに大きいのかわかります。

もちろんインナーテントもコットも使わず、マットを地面の上に敷いて眠るのも楽しいものです。なにより、荷物が軽量になりますからね。

しかし、一人で眠るには、ちょっとむやみに広すぎる気も……。
そもそも、このテントの開発イメージは“山中の宴会場”。僕は“どんなに雨が降っていても、寒風が吹き荒れていても、ボタ雪が降り続けていても、仲間といっしょに“大きな鍋を囲んでメシが食える”場所が山中にほしかったのです。

サンシェイドとして使ったときの様子

夏に日影が欲しくて、サンシェイドとして使ったときの様子。4人入ってもスペースの半分も埋まっていません。

メシを作るスペースを広く空けても、座れば10人くらいは収容でき、全身サイズ(180㎝)のマットを8人分は敷くこともできます。「YARI 3×3」の重量1880gですが、10人で割れば、188g。8人で割れば、265g。

巨大宴会場、もしくはデカい緊急シェルターとして持っていくと考えれば、ひとり当たりの重量としてはかなり軽いのではないでしょうか?

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