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ファーストクラスの背負い心地!? ミレーの定番ザック「サースフェー」

公式サイトを見てみると、そこにはこんなキャッチコピーが。
ファーストクラスの背負い心地
行く場所や背負う人を選ばない
ミレーの定番・登山用バックパック
これって、実際どんな感じなのでしょうか?
人気の理由を探るべく、気になる背負い心地と、各種機能を様々な角度からをチェックしてみました。
快適性を左右する各パーツの特徴をチェック!

背面クッション|柔らかでドライな肌当たり

実際に触ってみると、しっかりとしたクッション性を感じます。また、クッション部以外は、メッシュになっているので通気性がよく、蒸れにくい構造になっています。
ハーネス、スタビライザー類|自然な荷重をサポート

突出した工夫はないですが、基本に忠実で「抜かりない」という印象ですね。
実際に荷物を入れてチェック! 気になる背負い心地をレビュー

なお、筆者の身長は176cm、使用したのは「サースフェー 30+5」のMサイズです。
体にフィットし、荷重を分散
■正面から
■後ろから

■横から

■肩まわり

■腰まわり

歩いたりゆすったりしても、安定感あり

全体的に体にしっかりとフィットしているので、体を揺らしてみても、バックパックに振られる感じがあまりしませんでした。バックパックに振られないという事は、安定した歩行ができるという事。重い荷物を背負って長時間歩く登山では、大切なポイントです。
総じて、『ファーストクラスの背負い心地』なのか?

背面パッドやショルダー、ヒップなどの形状や材質もさることながら、フィッティングのための、ハーネスやスタビライザーの調整がしやすい長さ・太さであることも、フィット性の良さの要素を向上させているようです。
さすが定番!「サースフェー」には使い勝手のいい機能が充実

岩に擦れても大丈夫!2種類の生地で耐久性と軽量性を両立

バックパックが伸びる!容量が増える!

登山途中、暑くなってジャケットをしまう場合、容量を増やせると便利。また、岩場まで使用しないヘルメットのパッキングにも不自由しません。その日の山行に合わせてアレンジできるのはうれしいですね。
水筒の出し入れ簡単!イージーアクセスポケット

サースフェーには、“イージーアクセスポケット”というサイドポケットが付いています。上の画像のように横から水筒出したり、入れたりすることができ便利。
今回ステンレスボトルを使用したので、頭が少々引っ掛かり入れにくかったのですが、頭が細いタイプのボトルであれば、スムーズに出し入れできそうです。
腕の重さを分散&むくみ軽減!ミレー定番の“ハンドレストループ”

いろんなパーツが変わっても、以前からのミレーのバックパックの特徴である“ハンドレストループ”はそのまま。ここに親指の引っ掛けることにより、長時間歩行時の腕のだるさを軽減することができます。
かなり便利!大型フォールディングポケット

上の画像のように、登山地図の定番・昭文社の「山と高原地図」も楽々収まる大きさ。大きめのスマートフォンも入るサイズで、かなり使えそうです。

切り離し可能なコンプレッションストラップ

ココが惜しい!
様々なポイントを確認し、大きな欠点は見出せませんでしたが、あえて残念な点を挙げるとすると・・・イージーアクセスポケットが右側だけにしかないこと。

とは言え、致命的なポイントではなく、「できれば・・・」というレベル。
紹介した以外にも、ハイドレーションシステム対応、レインカバー搭載、チェストストラップのバックルがホイッスルになっているなど、機能満載のサースフェー。登山に必要な機能がびっしり詰まっており、定番人気である理由がよくわかります。
日帰りから長期縦走まで 「サースフェー」全ラインナップ

サースフェーは容量やサイズ展開が豊富なので、登山スタイルや自身の体型に合ったモデルを選ぶことができます。カラーバリエーションが充実しているのもうれしいですね。
サースフェーのサイズ展開をちょっと解説
サースフェーの背負い心地の良さをチェックしました。しかし、バックパックの背負い心地の基本は、背面長を合わせる事が前提。いくら、高機能なバックパックでも正しい背面長を選択しないと意味がありません。参考のために、サースフェーのサイズ展開を表にしてみました。なお、60+20は、背面が可変で調節できるようになっています。

今回、身長176cmの筆者は、Mサイズを背負いました。正直なところ、もう少し背面長があってもいいかなとも感じました。実際にフィットするかどうか、ショップで確認することをおすすめします。
背負えば納得の快適性!迷ったら「サースフェー」で決まり

初心者からベテランまで、どんな人にもおすすめできるモデルです。バックパックを何にしようか迷っているなら、ぜひ候補のひとつにしてみては。