COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む

これが車の中?! 広々ベッドに冷蔵庫まで、みんなの“車中泊スタイル”を大公開!(2ページ目)

③山ギアを活用したおひとりさま仕様 ~nikoさん~

ふもとっぱらキャンプ場にて nikoさん

撮影:三宅 雅也(ふもとっぱらキャンプ場にて前泊し翌日登山)

続いては、愛知県からお越しのnikoさん。

[車両]トヨタ シエンタ

[登山歴]10年
[登山頻度]3~4回/月
[よく行く山域]あちこち
[車中泊歴]1年ちょっと

 

片側に就寝スペース 片側に荷物

撮影:三宅 雅也

nikoさんは主にソロで車中泊をしており、テント泊時に使用するマットを活用した山ヤ仕様。

床下収納はありませんが、片側に就寝スペース、片側に荷物という、まるでテント内のようなレイアウト。これはハイカーにとっては使い勝手が良さそうですね!

クーラーボックスやギアコンテナはそのままテーブルに

撮影:三宅 雅也

かつ、クーラーボックスやギアコンテナはそのままテーブルにもなるという利便性の良さも。車中泊時は、ここで食事をしたりコーヒーを飲むのだそうです。ワクワクしますよね!

ギアコンテナ内には満載された登山ギア

撮影:三宅 雅也

そしてギアコンテナ内には満載された登山ギア。なんとも山ヤらしい山女子さんですね。

そんなnikoさん、女性でソロのため、防犯も兼ねて目隠しシェードでしっかり全面遮断するように気をつけているとのこと。また、SAやPA、道の駅などで駐車場が狭いところでは、仮眠でも泊まらないように配慮されているよう。nikoさんもマナーには配慮していますね。

nikoさん
眠くなる前に目的地まで移動できればベストですけど、眠気に襲われて仮眠しても、目的地近くまで移動できているから翌日が楽。そんなところも車中泊の良さ。

それと宿を取る必要がないので、行動に制限がなく自由なところも魅力です。

なるほど、目的地まで到着できなくても、出発地よりはずいぶんと近づいているはずなので、確かに翌日が楽ですね。

④2人仕様時々ソロ。ふかふかマットで熟睡 ~elyさん~

ふもとっぱらキャンプ場にて elyさん

撮影:三宅 雅也(ふもとっぱらキャンプ場にて前泊し翌日登山)

さて、次は東京からお越しのelyさん。前出のnikoさんの友人で、翌日はそれぞれ別の山へソロハイクとのこと。なんとも山ヤらしいですね!

[車両]トヨタ ノア

[登山歴]9年
[登山頻度]約4回/月
[よく行く山域]高尾山(早朝エクストリーム)、アルプス全般、唐松岳、八ヶ岳
[車中泊歴]8年

 

広いベッド

撮影:三宅 雅也

ミニバンのため、こちらもベッドが広いですね!クッションや毛布、シーツなどが持ち込まれており、家庭用寝具を利用しているため、寝心地はかなり良さそうです。

2人分の就寝スペース

撮影:三宅 雅也

また、母親とも登山の前泊で車中泊をするとのことで、2人分の就寝スペースが確保されています。

さらに寝心地を追求し、車中泊専用の10cmもの分厚いウレタンマットレスを導入。しっかり睡眠を取って万全の体調で登山に臨んでいるようです。

大容量の収納

撮影:三宅 雅也

こちらも収納は大容量。10日前後の長期車中泊旅へも行くため、そんな時にスマホやタブレットを充電できる大容量ポータブル電源を積み込んでいます。長期になればなるほど、荷物と電源は重要になりますので、そのあたりの対策もばっちり取られていますね!

elyさん
車中泊の最大の魅力は、なんといっても時間に縛られることのない自由さ!さらに宿泊費が掛からないのもすばらしい!公共交通機関や宿泊等、天気や急な都合によるキャンセル料の心配が一切ないことは気楽です♪

車中泊時は、車中泊がOKかどうか、温泉やコンビニが近隣にあるかなど、登山同様しっかり下調べをして出掛けます。後は防犯上の問題ですね。ソロのことも多いため、要らぬトラブルに巻き込まれないよう注意を払っています。

しっかりとしたマイルールに基づき車中泊を楽しんでいるようです。

⑤扇風機に冷蔵庫まで!車中泊上級者ご夫婦 ~IZAK夫妻~

菅平牧場登山者Pにて IZAK夫妻

撮影:三宅 雅也(菅平牧場登山者Pにて)

最後に埼玉からお越しのIZAK(アイザック)夫妻。ご主人、なんと車中泊歴20年のベテランです!

[車両]ホンダ ステップワゴン SPADA

[登山歴]ご主人:9年/奥さま:7年
[登山頻度]1回/月
[よく行く山域]入笠山、東北方面+温泉(とにかく温泉好き)
[車中泊歴]ご主人:20年(北海道の車中泊旅からスタート)/奥様:7年

 

専用ベッドキット

撮影:三宅 雅也

こちら、専用ベッドキット設置のうえ、家庭用寝具(ひんやりジェルマット)で見るからに快適そう。さらにグリーンなどを取り入れてデコレーションし、インテリア性をあげていますね!手前にぶら下がったハンガーなど、しっかりと使い勝手も工夫されていそうです。

大容量収納

撮影:三宅 雅也(特大の収納量!)

冷蔵庫にはキンキンに冷えたビール

撮影:三宅 雅也(冷蔵庫にはキンキンに冷えたビール)

Chill-out くつろぎタイム

撮影:三宅 雅也(充実ぶりが伝わってくる)

ポータブル電源を積んでおり、なんと冷蔵庫と扇風機まで搭載されています。夏の車中泊でのキンキンに冷えた缶ビールはさぞ最高でしょうね!

二段の上部収納棚+ハンギングバー

撮影:三宅 雅也

気になる収納ですが、二段の上部収納棚+ハンギングバーが設置されており、収納力バツグン。設置バーは温泉後のタオル干しに大活躍するのだそう。ご夫婦で趣味の登山と温泉三昧だなんて最高ですね。

IZAKさん
車中泊は登山+旅を兼ね合わせていています。基本的に登る山以外のことは一切決めず、ざっくりと旅の方角を決めるだけ。山も天気次第で臨機応変に変更しています。車中泊で飲むビール、そして、起きてすぐに行動ができる自由さは本当にすばらしいです!

缶ビール片手に満面の笑みで力説するIZAKさん。
そのすばらしさ、充分に伝わってきます!
IZAKさん
でも、昨今の車中泊ブームでマナーが気になってます。一晩中アイドリングしていたり、大量のゴミを放棄していったり、トイレで食器を洗ったりなど目に余る行為が散見されています。今後、大きな社会問題になりそうで心配です……

表情を曇らせビールを煽るIZAKさん。
そうですね、私も車中泊歴が長いため同様の心配をしています。詳細は後述しますが、モラルとマナーはしっかり守らないといけませんね。

それにしても、皆さんそれぞれ車中泊で得られる恩恵を思う存分堪能していますね!そしてこの取材をとおして、皆さんが共通して感じているものがはっきりと見えてきました。

2 / 3ページ