<ザ・ノース・フェイス>のレインウェアって色々あるけど何が違うの?素材の特性と最適シーンを解説

2020/09/18 更新

<ザ・ノース・フェイス>の「レインウェア」は、アウトドアや街着として多くのユーザーから支持を得る人気アイテム。でも、いろんな種類があって何が違うかよくわからないですよね。そこで今回は、<ザ・ノース・フェイス>で使われている3種類のレインウェア素材『フューチャーライト』『ゴアテックス』『ハイベント』を徹底的に調べてみました。明確に位置付けされた素材ごとのコンセプトに注目です!


アイキャッチ画像提供:THE NORTH FACE 作成:筆者

山でも街でも大活躍!<ザ・ノース・フェイス>のレインウェア

幅広いアウトドア用品を手がける大人気ブランド<ザ・ノース・フェイス>。中でも“レインウェア”は多くのユーザーから高い支持を得ているアイテムです。

ユーザーを魅了する理由は、その“機能性”と“ファッション性”。過酷な山岳環境に対応する機能を持ちながらも、ファッションアイテムとしての着こなしやすさも抜群!

雨の日はレインウェアとして、晴れた日はアウターとして。あらゆるシーンで活躍する高機能ウェアです。

あなたが求めるレインウェアは?

一口にレインウェアと言っても、使われている材質は様々。素材によって特徴は大きく異なります。「ザ・ノース・フェイスのウェアならどれも高機能でしょ?」と思うかもしれませんが、それぞれ特性があり、得意なこともあれば苦手なこともあります。

それを理解し、シーンやコンディションに応じて使い分けることで、登山をより安全で快適に楽しむことができます。

それぞれの素材にはどんな違いがある?

現在、ザ・ノース・フェイスでは大きく分けて以下の3種類の防水透湿性素材(※1)を採用しています。
① FUTURELIGHT(フューチャーライト)
② GORE-TEX(ゴアテックス)
③ HYVENT(ハイベント)
※1)防水性:「雨」や「雪」などの外的な濡れから身を守ること 透湿性:衣服内の汗やムレを外へ放出すること
とは言っても「この素材のなにがどう違うの?」というのが正直なところですよね。

ということで、今回はこれらのレインウェア素材がどういった特徴や使い方ができるのかを徹底的に紹介していきたいと思います。


①着たまま行動できる新感覚のレインウェア|フューチャーライト

まず紹介するのは『フューチャーライト』。ザ・ノース・フェイスの独自開発により、2019年秋に登場した新素材です。先駆けとして秋冬用のハイエンドモデルがリリースされ、今シーズンから新たに日本規格のレインウェアが加わりました。

『フューチャーライト』の素材の特徴

最大のポイントは、着用したままでもアクティブに行動できること。フューチャーライトは、一般的な防水透湿性素材と透湿の仕組みが異なり、高い通気性を誇ります。激しい動きでも衣類内をドライに保ち、行動着としても活躍する防水透湿素材です。

提供:THE NORTH FACE
素材の核となる「ナノフィルム」はナノレベルのポリウレタン繊維をミクロ単位で吹き重ねてシート状にした物。この構造が通気性のある無数の穴を生み、行動中においても内部温度のコントロールが可能に。また、高い防水性としなやかなストレッチ性を兼ね備えています。

『フューチャーライト』のメリットとデメリット

【メリット】
・通気性に優れているため、ウェアを着た状態での行動が可能
・伸縮性のある素材で、やわらかくしなやかな着心地
・日本の夏山を想定して開発された、日本人にフィットしたレインウェア
【デメリット】
・稜線上などの強風の場所では、通気感を感じやすい
・豪雨や一日中雨の降り続ける環境下では、ゴアテックスの方が優位

『フューチャーライト』はこんなシーンにおすすめ!

出典:PIXTA(画像はイメージ)
高い通気性を備えたフューチャーライトは、STOP&GOを繰り返す運動に最も適しています。荷物を最小限にし、より早くより長く移動する山行「ファストパッキング」や、「トレイルランニング」のアウターとして。

また、縦走登山やクライミングシーンの行動着としても有効です。この場合は念のために防水性の高い軽量シェルを予備で携帯し、強い雨天時に重ね着する使い方もおすすめ。

②圧倒的なプロテクションを持つ信頼の素材|ゴアテックス

続いてはレインウェアの代表格とも言える防水透湿性素材『ゴアテックス』。登山をやっている人ならば、誰しもが聞いたことのある名前ではないでしょうか。

アメリカの<WLゴア&アソシエイツ社>が製造・販売しており、ザ・ノース・フェイスの他にも、多くのアウトドアメーカーで採用されています。

『ゴアテックス』素材の特徴

最大の特徴は雨や風などから守る防水防風性に加え、高い耐久性を誇り、さらには高い透湿性を併せ持つこと。豪雨や強風、雪山などのシーンにおいても、身体を守ってくれる強力な防御壁となります。さらに、高い透湿性が衣類内を快適な状態に保ちます。

メンブレンは水滴よりも小さく水蒸気分子よりも大きな無数の孔(穴)で構築されています。これを人が着ることで、「温かく湿った空気は冷たく乾いた場所へ流れる」という水蒸気のメカニズムが働き、外部の水の侵入を防ぎ、内部の水蒸気を排出するシステムが生まれます。

『ゴアテックス』のメリット・デメリット

【メリット】
・高い防水性と防風性、耐久性により、外的要因から身を守る
・メンブレンの高い透湿性により、汗を外側へ発散
・劣化の心配が少なく、寿命が長い
【デメリット】
・透湿の性質上、衣服内温度が上がって外との温度差が生じて初めて透湿されるので、最初から透湿されるわけではない
・高温多湿な環境では、汗が抜けきらないため、ベンチレーションで換気する必要がある

『ゴアテックス』はこんなシーンにおすすめ!

出典:PIXTA(画像はイメージ)
縦走登山やアルパインクライミングなど、高山帯でのあらゆる山行に対応。終始雨が降り続ける中でのレインウェアとして安心して使えるのはもちろんのこと、強風下でのアウターとしても信頼できます。

ただし、ジメジメする梅雨の低山や樹林帯は不向き。こういったシーンでは通気性の高いフューチャーライトが優位です。


③軽量かつ汎用性が高い+快適な人気素材|ハイベント

最後に紹介するのは、ザ・ノース・フェイスが独自開発し、長年多くのユーザーに親しまれてきた素材『ハイベント』。軽量さと取り扱いのしやすさから、「ザ・ノース・フェイスのレインウェアが欲しい!」という方にもおすすめの素材です。

『ハイベント』素材の特徴

ハイベント ベンチャージャケット
提供:THE NORTH FACE(
素材の特徴ではありませんが、ハイベントの魅力はあらゆるアウトドアシーンで活躍すること。登山だけでなく、キャンプやサイクリング、釣りなどのレインウェア・アウターとして高い機能を発揮します。

作成:筆者(素材の構造のイメージ)
材質は耐水性と透湿性に優れたナイロン製。雨や風を遮断し、内側の水蒸気を外へと拡散してムレを防ぎます。派生素材も多く登場していて、ドライな着心地を実現した『HyVent-D』、ソフトシェル素材の『HyVent ALPHA』、透湿スピードが格段に向上した『HyVent FLASHDRY』などがあります。

『ハイベント』のメリット・デメリット

【メリット】
軽く着心地の良い素材感
素材の汎用性が高く、登山以外のアイテムにも有効
【デメリット】
透湿性においては、フューチャーライト、ゴアテックスの方が優位

『ハイベント』はこんなシーンにおすすめ!

出典:PIXTA(画像はイメージ)
天候の安定している夏山での荒天時の備えや、森林限界を超えない山でのレインウェアとして使うのが有効です。レインウェアは決して安い買い物ではないので、3,000m級の山を想定する場合はゴアテックス、アクティブに行動する場合はフューチャーライトなど、目的や想定に合わせたウェアの選択をおすすめします。

レインウェアを選ぶ時に覚えておきたいポイント

提供:THE NORTH FACE 作成:筆者(各モデルの位置付けのイメージ図
ザ・ノース・フェイスでは、各素材のモデルをプロテクション性(※2)と運動強度(※3)の軸に沿って位置付けています。
フューチャーライト=汗抜け効果の高いウェア
ゴアテックス=外的要因に対して強いウェア
ハイベント=汎用性が高く、軽量さに優れたウェア

それぞれの素材が明確に使い分けされていることがわかります。
※2)プロテクション性は、防水性、防風性、 耐磨耗性、耐久性、保温性といった外的要因に対する強さ
※3)運動強度(発汗量)は、右へ行くほど汗抜け効果の高さを表している

生地の厚さもウェアの機能を決める大切な要素!

また、レインウェアの強度を左右する要素として「デニール(※4)」や「層構造(※5)」があります。同じ素材であっても、これらの違いによって耐久性が変化していきます。

レインウェアをアウターとして使う需要も高いですが、通年で使うにはある程度の強度と厚さが必要。特にフューチャーライトは通気素材なので、寒くなる時期は厚めのデニール数が求められてきます。

選ぶ際の比較ポイントとして覚えておきましょう!
※4)生地を織っている糸の太さの単位。一般的に「20D」や「70D」というように表記されます。数値が高いほど、生地が丈夫になりますが、逆にしなやかさは減る
※5【2層】【2.5層】【3層】の構造がある。一般的には層(レイヤー)が上がるほど、強度や重量が上がり、雪山などのハードユース向けとなる

<ザ・ノース・フェイス>で自分に合ったレインウェアを!

登山においてレインウェアは必携の道具ですが、「防水透湿性があればなんでもOK」というわけではありません。シーンやコンディションに応じた適切なレインウェアを選ぶことで、快適で安全な登山に繋がります。

今回紹介した『フューチャーライト』『ゴアテックス』『ハイベント』はいずれも位置付けが異なる素材。それぞれの特性を知ることで、シーンによっての使い分けや組み合わせも可能です。今後も<ザ・ノース・フェイス>のレインウェアから目が離せません!

最後に、各素材ごとのおすすめレインウェアを紹介します。

フューチャーライトのおすすめレインウェア3モデル

<FLスーパーヘイズジャケット>
フューチャーライトの特性を活かした軽量レインウェア。薄手の20Dストレッチナイロンでアクティブな動きにも対応します。
ITEM
FLスーパーヘイズジャケット(メンズ)
素材:20D Stretch Recycled Nylon Ripstop FUTURELIGHT™(3層)(表:ナイロン93%、ポリウレタン7%、中間層:ポリウレタン エレクトロスピニング膜、裏:ポリエステル100%)
重量:390g(Lサイズ)
サイズ:S、M、L、XL
カラー:5色

ITEM
FLスーパーヘイズジャケット(レディース)
素材:20D Stretch Recycled Nylon Ripstop FUTURELIGHT™(3層)(表:ナイロン93%、ポリウレタン7%、中間層:ポリウレタン エレクトロスピニング膜、裏:ポリエステル100%)
重量:345g(Lサイズ)
サイズ:S、M、L、XL
カラー:5色

<FL スーパーヘイズアノラック>
ファストハイカーに人気のシンプルなプルオーバーモデル。前面の胸から下にファスナーがないので、腹部回りの軽快感が抜群!
ITEM
FL スーパーヘイズアノラック(メンズ)
素材:20D Stretch Recycled Nylon Ripstop FUTURELIGHT™(3層)(表:ナイロン93%、ポリウレタン7%、中間層:ポリウレタン エレクトロスピニング膜、裏:ポリエステル100%)
サイズ:S、M、L、XL
重量:340g(Lサイズ)
カラー:3色

ITEM
FL スーパーヘイズアノラック(レディース)
素材:20D Stretch Recycled Nylon Ripstop FUTURELIGHT™(3層)(表:ナイロン93%、ポリウレタン7%、中間層:ポリウレタン エレクトロスピニング膜、裏:ポリエステル100%)
サイズ:S、M、L、XL
重量:305g(Lサイズ)
カラー:3色

<FLドリズルジャケット>
中厚手の75Dリサイクルリップストップナイロンを表生地に採用したアウタージャケット。汎用性の高いデザインは、幅広い登山シーンで活躍します。
ITEM
FLドリズルジャケット(メンズ)
素材:75D Recycled Polyester FUTURELIGHT™(3層)(表:ポリエステル100%、中間層:ポリウレタン エレクトロスピニング膜、裏:ナイロン100%)
重量:450g(Lサイズ)
サイズ:S、M、L、XL
カラー:10色

ITEM
FLドリズルジャケット(レディース)
素材:75D Recycled Polyester FUTURELIGHT™(3層)(表:ポリエステル100%、中間層:ポリウレタン エレクトロスピニング膜、裏:ナイロン100%)
重量:410g(Lサイズ)
サイズ:S、M、L、XL
カラー:ブルーウィングティール、ブラック、TNFレモン×ブラック、ニュートープ、サミットゴールド、ピークパープル、フレアオレンジ、ニュートープ2

ゴアテックスのおすすめレインウェア3モデル

<オールマウンテンジャケット(メンズのみ)>
<ザ・ノース・フェイス>のトレッキング用アウターで最もプロテクション性の高い製品。タフでありながらもしなやかな裏地によって、快適な着心地を保ちます。
ITEM
オールマウンテンジャケット
素材:70D GORE-TEX C-Knit Backer(3層)(表:ナイロン100%、中間層:ePTFE、裏:ナイロン100%)
重量:490g(Lサイズ)
サイズ:S~XXL
カラー:4色

<クライムライトジャケット>
『ゴアテックス』を採用したロングセラーモデル。長時間の着用やタフな環境下での使用でも信頼の置けるレインウェアです。
ITEM
クライムライトジャケット(メンズ)
素材:20D GORE-TEX Micro Grid Backer(3層)(表:ナイロン100%、中間層:ePTFE、裏:ナイロン100%)
重量:270g(Lサイズ)
サイズ:S~XXL
カラー:7色

ITEM
クライムライトジャケット(ウィメンズ)
素材:20D GORE-TEX Micro Grid Backer(3層)(表:ナイロン100%、中間層:ePTFE、裏:ナイロン100%)
重量:260g(Мサイズ)
サイズ:S~XL
カラー:7色


<クラウドジャケット>
2.5レイヤーのゴアテックスを採用したレインウェア。夏山のレインウェアとして活躍します。軽量・コンパクトで持ち運びやすさも◎。
ITEM
クラウドジャケット(メンズ)
素材:50D GORE-TEX Paclite(2.5層)(表:ポリエステル100%、裏:ePTFE)
重量:320g(Lサイズ)
サイズ:S~XXL
カラー:5色 

ITEM
クラウドジャケット(ウィメンズ)
素材:50D GORE-TEX Paclite(2.5層)(表:ポリエステル100%、裏:ePTFE)
サイズ:S、M、L、XL
重量:275g(Mサイズ)
カラー:6色


ハイベントのおすすめレインウェア2モデル

<ベンチャージャケット>
2.5層『ハイベント-D』を採用したレインウェア。軽量性に優れ、日常のコーディネートでも使いやすい一着です。
ITEM
ベンチャージャケット(メンズ)
素材:HYVENT® Clear D(2.5層)(表:ナイロン100%、裏:ポリウレタンラミネーション)
重量:215g(Lサイズ)
サイズ:S、M、L、XL、XXL
カラー:6色

ITEM
ベンチャージャケット(レディース)
素材:HYVENT® Clear D(2.5層)(表:ナイロン100%、裏:ポリウレタンラミネーション)
サイズ:S、M、L、XL
重量:195g(Mサイズ)
カラー:5色


素材についてもっと知る


紹介されたアイテム

FLスーパーヘイズジャケット(メンズ)
FLスーパーヘイズジャケット(レディース…
FL スーパーヘイズアノラック(メンズ)
FL スーパーヘイズアノラック(レディー…
FLドリズルジャケット(メンズ)
FLドリズルジャケット(レディース)
オールマウンテンジャケット
クライムライトジャケット(メンズ)
クライムライトジャケット(ウィメンズ)
クラウドジャケット(メンズ)
クラウドジャケット(ウィメンズ)
ベンチャージャケット(メンズ)
ベンチャージャケット(レディース)
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ぶん

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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