初テントならモンベルが有力候補!初心者におすすめの4モデルを深掘りレビュー

2020/06/22 更新

まもなく登山シーズンがやってきますね!今年こそはテント泊デビューをしようと考えている人も多いのではないでしょうか?そんな方にまずチェックしてもらいたいブランドが<モンベル>です。日本のアウトドアメーカーとして様々な登山用品を手がけるモンベル。中でも、『登山用テント』は幅広いユーザーから高い評価を得ている人気アイテムです。今回は初心者にもおすすめな登山向けテント4モデルをピックアップ。それぞれの特徴やテントごとの比較、テントのおすすめユーザーなどを深掘りレビューしてみました!


アイキャッチ画像出典:筆者

初心者でも安心!高コスパで設営しやすい<モンベル>のテント

撮影:筆者
日本の総合アウトドアブランド<モンベル>。さまざまな登山用品を手がける同社の中でも、『登山用テント』は幅広いユーザーから絶大な信頼を得ているアイテムです。

皆さんの周りでもモンベルのテントを愛用している方は多いのではないでしょうか。

安心の機能&サポートが充実!

そんなモンベルのテントは、「テント泊をしてみたい!」と考えている方の最初の一張としておすすめです。
その理由は以下の3つ。

⑴日本の山岳気候に適応
日本のアウトドアシーンを想定して設計されているのが、モンベル製品の特徴。雨が多く高温多湿な日本の山にマッチした、独自の構造や耐久性が魅力です。

⑵設営が簡単で剛性が高い
モンベルのテントはシンプルな設計で、複雑な組み立てを必要としません。独自のシステムにより、素早く簡単な設営が可能です。また、薄くて軽く強度のある素材がテントの高い耐久性を発揮します。

⑶アフターサポートがしっかりしている
もしもテントが破損しても、手軽に修理依頼できるのがモンベルならではの強み。また、テントのちょっとした破れや穴あきなどは、ストアに売られているリペアキットで簡単に修繕できます。

ただ…種類が多くてどれを選べばいいのか悩みます

提供:mont-bell
実は、モンベルでは登山用・キャンプ用含め10種類近いテントが展開されており、自分のスタイルや用途に合わせた選択が可能。
テントは決して安い買い物ではないので、絶対に失敗はしたくないですよね。

自分のニーズに合わせて選べるいっても、初心者には逆に種類が多すぎると、「モデルごとに何が違うの?」「自分にはどれが合っているんだろう?」など、なかなかイメージが湧きにくいもの。
そこで今回は、モンベルの登山向けテント4モデルを徹底レビュー!フィールドでそれぞれの機能・特徴を確かめてみました。

個性豊かなモンベルテント<4モデル>が大集合!

撮影:筆者
6月上旬、心地よい風吹く高原に、4種のモンベルテントが集いました。

▼レビューしたのはこの4モデル▼
①ステラリッジテント 2型
参考価格:本体/29,200円(+税) フライシート/12,000円(+税)
②ルナドーム 2型
参考価格:本体・フライシートセット/46,000円(+税)
③ムーンライトテント 2型
参考価格:本体・フライシートセット/37,800円(+税)
④クロノスドーム 2型
参考価格:本体・フライシートセット/22,800円(+税)
選定した4モデルは、どれも初めてのテント泊にもおすすめな【ダブルウォール(※1)】タイプ。サイズは単独〜2人用として使い勝手の良い【2型(※2)】を選びました。
上記のテントを、【設営方法】【居住空間の比較】【テント前室の比較】【持ち運びやすさ】【その他特徴的なポイント】の5点に着目し評価をします。

 
※1)インナーテントの上にフライシートをかぶせて2枚の生地を重ねて使うテント。テント場で見かける大半がこのタイプです。前室空間が生まれたり結露がしにくいなど、居住性の高さが魅力。これとは別でフライシートを必要としない「シングルウォール」と呼ばれるタイプのテントが存在しますが上級者向け。
※2)モンベルでは、1人用の【1型】も展開されていますが、単独使用を想定しているため快適性はそれほど高くありません。1型と2型は100gほどしか重量も変わらず、テント泊に慣れていない方は単独使用がメインであっても【2型】がおすすめです。

【検証1】初心者でも簡単に立てられる?設営方法をチェック

撮影:筆者
まずは設営にどれくらいの時間がかかるのかを計測。
テント山行は重いザックを背負って歩くため、テント場に着いた時にはヘトヘトになっていることも。設営の手軽さは、設営時の疲労を軽減するだけでなく、その後の山行にも関わってくる重要なポイントです。

どのモデルもシンプル構造で設営が簡単!!

今回試した4モデルは、いずれも大きく分けて6ステップで設営が可能。モデルによって設営・固定方法は多少異なりますが、組み立て方さえ覚えてしまえば戸惑うこともありません。
どのモデルも力をあまり必要としないので、女性でも安心して設営できると感じました。

撮影・編集:筆者(ステラリッジを例とした設営イメージ)
テント名①ステラリッジ②ルナドーム③ムーンライト④クロノスドーム
設営にかかった時間5分1秒5分47秒5分58秒5分23秒
設営構造吊り下げ式吊り下げ式吊り下げ式吊り下げ式
今回は整った環境での設営でしたが、実際の山ではこの1.5倍以上の時間がかかるかもしれません。設営時の環境やテント泊の慣れ度合いによって時間は異なります。参考程度にお考えください。
時間だけを見ると<ステラリッジ>が優勢ですが、設営時の労力については感覚的に大きな差はなし。
森林限界を越すような環境や悪天候時などを想定しても、これだけの短時間で立てられるテントは十分に「設営がしやすい」と言えそうです

スムーズな設営が可能な理由は「吊り下げ式構造」

出典モンベル
提供:mont-bell
「吊り下げ式構造」のテントは、ポールに本体のフックを引っかけていくだけのシンプルな仕組み。素早い設営を可能にしている要因として、この構造が挙げられます。
山岳テントに多い「スリーブ式」と比べ、ポール受けに差し込む際にあまり力を必要としないのも特徴です。

また吊り下げ式はフライシートと本体の空間が広いため、結露しにくいというメリットもあります。

【検証2】過ごしやすい空間があるのは?居住性をチェック!

撮影:筆者
続いては各テントの居住空間を確かめてみました。室内の広さはテント泊での快適性に直結してきます。
それぞれのテントでどのような違いがあるでしょうか。

<ムーンライト>が圧倒的な広さを発揮!

撮影・編集:筆者
<ムーンライト>は短辺の幅が150cmと長く、「3人寝れるのでは?!」と感じるほどの広さです。
高さは117cmあり、男性が中腰になっても頭が天井に触れることなく、充分なスペースが確保されています。これだけ広ければキャンプやツーリングなど、幅広いアウトドアシーンでも活躍しそうですね。

そしてもうひとつがこちら。

コンパクトなのに広々快適!<ルナドーム>

撮影:筆者(ルナドームの本体)
スペック以上の広さを感じさせたのが<ルナドーム>。サイズはコンパクトですが、広がりのある室内が特徴です。
これは、側面が垂直に立ち上がる独自のフレーム構造によるもの。一般的なテントのような上部の圧迫感が抑えられ、高い居住性を実現しています。
撮影:筆者
また<ルナドーム>は四方から通気ができるのも注目すべき点。
検証時のテント内はサウナ状態でしたが、四方のベンチレーションを解放することで風が通り抜け、熱が逃げていくのがわかりました。夏の暑い時期に重宝する機能ですね。

いずれもソロで使うには十分な広さ。2人で使う場合は…?


編集:筆者 ※画像をクリックすると大きい画像が見れます
4モデルともに、単独で使うには充分な広さが確保されています。<ムーンライト>は2人でも快適に使えそうですが、逆に一人で使用するには広すぎるようにも感じました。
残りの3モデルは2人使用の場合に窮屈さを感じるかもしれませんが、もう一つ大きい【3型】になると一気に重量が増してしまうため、筆者としてはやはり【2型】がおすすめです。

【検証3】雨天時に大活躍!前室の広さをチェック

撮影:筆者
「前室」とは、テント本体にフライシートを被せた際に入り口部にできる空間のこと。”テントの玄関”とも言える「前室」はテント泊の快適性を左右する大切なポイントです。

雨や雪の侵入を防ぐだけでなく、登山靴やトレッキングポールなどの荷物置き場や調理場としても活躍するスペース。その広さをチェックしてみました。

特徴的な前室で<クロノスドーム>が圧倒!

撮影・編集:筆者
段違いの前室空間を見せたのが<クロノスドーム>。
一般的な前室は△状になっているのに対し、<クロノスドーム>は富士山型の形状になっているのが特徴。
通気孔部分を張り網で固定することで、上部の空間も広げることができます。
その前室の広さは人が体操座りで2人入れるほど。大型ザックを置いたり、広々とした調理スペースとして有効でしょう。

基本的な前室の機能はどのモデルも問題なし


撮影・編集:筆者 ※画像をクリックすると大きい画像が見れます
前室のサイズは<ステラリッジ>が一番小さかったのですが、「狭くて使いにくい」と感じることはありませんでした。荷物を置いたり、バーナーの使用など、前室に求められる基本的な機能は全てのモデルが備えているようです。

【検証4】登山において持ち運びやすさは大切!携行性をチェック

撮影:筆者
テント泊の醍醐味といえば「衣・食・住」を自らの力で運ぶこと。ザックの限られたスペースの中に、何を、どれだけ、詰め込むかは、場合によって山行全体にも影響を及ぼします。

そのため、テントの重さ・持ち運びやすさは山行における大切なポイント。実際にパッキングして、持ち運びやすさを試してみました。

ステラリッジが軽量・コンパクト性で圧倒!

撮影:筆者(60ℓザックに収納した画像)
「か・・・軽い!」
言わずと知れたモンベルの<ステラリッジ>は、圧倒的な携行性が持ち味です。総重量1,430g(※3)という世界トップクラスの軽量・コンパクト性は、ザック内でも窮屈さを感じることなくパッキングすることができました。テント本体とフライシートが別々になっているところも使いやすい点です。
※3)ここでの「総重量」とは、本体・ポール・フライシート・ペグ・張り綱・スタッフバッグを含む重量

「山岳用」か「登山対応」かで、重量に大きな違いが


撮影・編集:筆者(60ℓザックを使ったパッキングイメージ)※画像をクリックすると大きい画像が見れます
山岳用モデル(ステラリッジ・ルナドーム)と登山対応モデル(ムーンライト・クロノスドーム)で重量に大きな違いがありました。登山において軽い方が良いのは事実ですが、「どのような目的・山行で使うか」が大切な基準となってくるでしょう。

「おっ!」と思った各モデルの機能をご紹介!

その他、筆者が注目したそれぞれのテントならではの特徴を紹介します。

【ステラリッジ】オプションが豊富

提供:mont-bell
<ステラリッジ>はテント本体とフライシートが別売りになっており、フライシートは4色の中から好きなカラーを選べるのが嬉しい特徴!ここまでカラーバリエーションが豊富なテントは他にないでしょう。
提供:mont-bell
2020年時点に販売されているモデルで、積雪期に対応するのは<ステラリッジ>のみ。オプションのスノーフライシートを使用することで、防寒防風性を高め、過酷な冬山での快適性を保ちます。

【ルナドーム】軽くてタフな新開発素材を使用

撮影:筆者
<ルナドーム>のテント本体とフライシートには、極薄な新開発素材(※4)が採用されています。
生地を手に乗せてみても空気のように軽く、「こんなに薄いの?!」と驚くほど。
しかし、この素材は高い耐久性も両立しているのがポイント。山岳の厳しい環境でも安心できる強度を備えています。
※4)ステラリッジテントにも同様の新開発素材が使用されています。

【ムーンライト】二方向の出入口でいろんな使い方が可能

撮影:筆者
<ムーンライト>は出入口が前方・後方の2ヶ所に設けられているのが特徴。どちらも形状は同じで、前室・後室が備わっています。
両方を使うもよし、片方を荷物置き場として使うもよし。状況に応じたさまざまな使い方ができるのが魅力です。

【クロノスドーム】難燃加工で”もしも”の時に安心

提供:mont-bell
「テントの中でバーナーを使ったら、テントを燃やしてしまった・・・」という、なんとも悲惨な話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
クロノスドームには燃えにくい「難燃加工」の素材(※5)が採用されており、”もしも”の事態でも被害を最小限に抑えます。

とは言ってもテントの焼損は命にも関わってくるので、火気類は外で使うことを基本としましょう。
※5)ムーンライトテントにも同様の難燃加工の素材が使用されています。

それぞれのモデルに長所あり!レビュー結果のまとめ

今回のレビューした結果をまとめました。

編集:筆者 ※画像をクリックすると大きい画像が見れます

それぞれのテントの特徴とおすすめシーンのまとめ

結果をもとに、4モデルのテントを評価したいと思います。

「オールシーズンのあらゆる山で使っていきたい」という方向け|ステラリッジ

撮影:筆者
山岳用テントとしてベストセラーを誇る<ステラリッジ>は、全ての山岳環境に特化したモデルだと言えます。
森林限界を越える山でのテント泊、テントを背負った縦走登山、積雪期のテント泊など「ハードな山でアクティブに使いたい!」と考えている方におすすめです。
万能なテントなので欠点はありませんが、居住性を最優先する場合は他の選択肢を考えてみるのも良いでしょう。

mont-bell ステラリッジテント

「山でガッツリ使えて快適性も欲しい」という方向け|ルナドーム

撮影:筆者
軽量・コンパクト性を有しながらも広い居住スペースをもつ<ルナドーム>は、山での快適な空間を提供してくれるテントです。サイズは【2型】のみの展開となりますが、単独〜2人のテント泊で活躍すること間違いなし。森林限界以上のテント泊や縦走登山などで重宝するでしょう。
mont-bell ルナドーム

「登山以外にもいろんなアウトドアで使いたい」という方向け|ムーンライト

撮影:筆者
2020年に大幅なリニューアルがされた<ムーンライト>。従来モデルに比べ約30%軽量化されたことで、より高い携行性を実現しました。
最大の特徴は居住性の高さで、2人での使用であっても快適なスペースが確保されています。登山・ツーリング・キャンプなどさまざまなアウトドアで存在感を発揮するでしょう。登山ではベースキャンプとして使用するのをおすすめします。
mont-bell ムーンライトテント

コスパを重視している方向け|クロノスドーム

撮影:筆者
「快適なテントが欲しいけど、予算があんまり・・・」という方におすすめしたいのが<クロノスドーム>。テントとしての十分な機能を持ちながらも、2万円代という価格設定は驚異的。
重量が気になるため、縦走や長時間の歩行を必要とする登山にはあまり向いていませんが、ベースキャンプやツーリングで活躍するテントと言えます。
mont-bell クロノスドーム

自分好みのテントはどれ?最初の一張は<モンベル>で間違いなし!

出典:PIXTA
自分にピッタリのテントを見つけるためには、自身が「テントにどんな機能を求めているか」を把握することが大切です。
どんな山でテント泊をしたい?予算は?山以外でも使う?などなど、テント泊をしている自分を想像して、どんな機能があれば嬉しいかを考えてみましょう。
<モンベル>にはそんな皆さんの期待に答える、おすすめなテントがラインナップされていますよ。
良いテントと出会い、素敵なテント泊を楽しんでくださいね!
【検証実施場所・写真撮影地:鹿嶺高原キャンプ場】

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ぶん

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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