どのモデルもシンプル構造で設営が簡単!!
今回試した4モデルは、いずれも大きく分けて6ステップで設営が可能。モデルによって設営・固定方法は多少異なりますが、組み立て方さえ覚えてしまえば戸惑うこともありません。
どのモデルも力をあまり必要としないので、女性でも安心して設営できると感じました。
テント名 | ①ステラリッジ | ②ルナドーム | ③ムーンライト | ④クロノスドーム |
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設営にかかった時間 | 5分1秒 | 5分47秒 | 5分58秒 | 5分23秒 |
設営構造 | 吊り下げ式 | 吊り下げ式 | 吊り下げ式 | 吊り下げ式 |
時間だけを見ると<ステラリッジ>が優勢ですが、設営時の労力については感覚的に大きな差はなし。
森林限界を越すような環境や悪天候時などを想定しても、これだけの短時間で立てられるテントは十分に「設営がしやすい」と言えそうです
スムーズな設営が可能な理由は「吊り下げ式構造」
「吊り下げ式構造」のテントは、ポールに本体のフックを引っかけていくだけのシンプルな仕組み。素早い設営を可能にしている要因として、この構造が挙げられます。
山岳テントに多い「スリーブ式」と比べ、ポール受けに差し込む際にあまり力を必要としないのも特徴です。
また吊り下げ式はフライシートと本体の空間が広いため、結露しにくいというメリットもあります。
【検証2】過ごしやすい空間があるのは?居住性をチェック!
続いては各テントの居住空間を確かめてみました。室内の広さはテント泊での快適性に直結してきます。
それぞれのテントでどのような違いがあるでしょうか。
<ムーンライト>が圧倒的な広さを発揮!
<ムーンライト>は短辺の幅が150cmと長く、「3人寝れるのでは?!」と感じるほどの広さです。
高さは117cmあり、男性が中腰になっても頭が天井に触れることなく、充分なスペースが確保されています。これだけ広ければキャンプやツーリングなど、幅広いアウトドアシーンでも活躍しそうですね。
そしてもうひとつがこちら。
コンパクトなのに広々快適!<ルナドーム>
スペック以上の広さを感じさせたのが<ルナドーム>。サイズはコンパクトですが、広がりのある室内が特徴です。
これは、側面が垂直に立ち上がる独自のフレーム構造によるもの。一般的なテントのような上部の圧迫感が抑えられ、高い居住性を実現しています。
また<ルナドーム>は四方から通気ができるのも注目すべき点。
検証時のテント内はサウナ状態でしたが、四方のベンチレーションを解放することで風が通り抜け、熱が逃げていくのがわかりました。夏の暑い時期に重宝する機能ですね。
いずれもソロで使うには十分な広さ。2人で使う場合は…?
4モデルともに、単独で使うには充分な広さが確保されています。<ムーンライト>は2人でも快適に使えそうですが、逆に一人で使用するには広すぎるようにも感じました。
残りの3モデルは2人使用の場合に窮屈さを感じるかもしれませんが、もう一つ大きい【3型】になると一気に重量が増してしまうため、筆者としてはやはり【2型】がおすすめです。
【検証3】雨天時に大活躍!前室の広さをチェック
「前室」とは、テント本体にフライシートを被せた際に入り口部にできる空間のこと。”テントの玄関”とも言える「前室」はテント泊の快適性を左右する大切なポイントです。
雨や雪の侵入を防ぐだけでなく、登山靴やトレッキングポールなどの荷物置き場や調理場としても活躍するスペース。その広さをチェックしてみました。