あまりにも決着がつかない、このOD缶との勝負……
今日のYAMA HACK編集会議で
「これ、ずっと続くの?どれくらい続きそう?」
「すごくスクロールが長……(以下省略)」
……というムードになってきたので、1食ずつの記事に分割し、いちばん下にこれまでの戦い(?)を振り返る形式に変更しました。私だって毎回スクロール面倒くさいと正直思ってました。はい。
6食目:大阪人と広島人は以下スクロールしないで!
日本には「郷土食」「ローカルフード」というものがありますが、うっかり話すと熱くなり、論争からケンカへと発展するたぐいの食べ物があります。山形vs宮城の「芋煮戦争」だったり。
そのなかでも熾烈さを極めるのが「お好み焼き」。何だったら同じ大阪人でも、その流儀に対してお店vs客、家庭vs家庭みたいな内ゲバが起こりやすい(もしくは妙な連帯感)のですが、今回は大阪のごく一般的家庭育ちがお好み焼きを作りますよ。
引越し事情もあり、材料はこれ(キャベツ、玉子、長芋、天かす、小麦粉、出汁パック)+ネギのみ。本当は豚玉派なのですが冷蔵庫内処分中。出汁パックの中身は鰹節とか食べてもいいものなので、これを半分くらい使います。
だいたいここからもめますよね。キャベツは「粗みじん切り派」か「千切り派」か。
うちは日曜の昼にはホットプレートが食卓に置かれ、父・信晴の「お好み焼き」研究の場となってました。あらゆる配合やら刻み方やらを試しては食べさせられる休日。なので、信晴レシピに忠実に「粗みじん切り」です。
山芋をすり下ろそうと思ったら、おろし器はすでに段ボールの中。かろうじて見つかったチーズグレーダーで何とかなりました。
トランギアの鍋側に材料を入れます。本当は生地は別で作るのですが、どうせ混ぜれば一緒。
混ぜ方もキャベツに続く内輪揉めポイントですが、うちは生地をしっかり混ぜるというよりは、切るようにサクサク混ぜる流儀でした。空気を織り交ぜ、含ませながら、リズムよく。
あと、水は最初に入れません。混ぜているうちにキャベツから水分が出るので、その加減を見ながら必要であれば少量足す程度。焼くとさらにキャベツの水分が出るので「気持ち、水が足りない」くらいでも大丈夫です。
ちなみに山で作る場合、ジップロックに混ぜたものを入れて(もちろん保冷剤を忘れずに!)、袋の角をハサミで切ってぐるぐる絞り出すと洗い物も少なくてすみますよ。ホットケーキにも応用できます。
鉄板を仕切るのは、ひとり。口出し無用
油をひいたフライパンで焼きます。今回は量が多かったので2回焼きます。
ホットケーキと同じで、真ん中がぷつぷつとしてきたらひっくり返すタイミング。中にある程度火が通ってないと、わりと崩壊します。ここまで弱〜中火を調節しながら5分ほど。
はい、こんがりと片面焼きあがりました!
左手で一眼レフを持って撮影したのでぶれてますが、これ、わかりますか?
流派にもよるかもしれませんが、私の経験上、家でも店でもコテでぎゅうぎゅうやると大体怒られました。「せっかくふんわり焼けてんのに何してんねん!」と。
いずれにしても、大阪の地元商店街のお好み焼き屋は「おばちゃんがルールブック」ですので、指示がない限りは勝手に焼いたりひっくり返したりは御法度。指示がなければ仰いでください。家でも店でも鉄板を仕切るのはひとりです。
……とまあ、面倒くさいけど、それだけ「お好み焼き」というのは面白い食べもんです。
2枚焼くのにかかった時間は、15分40秒。これまでの最長記録達成!
山でお好み焼きパーティーできそうな残量……ぐぬう。
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