ホテイのやきとり缶詰

【山ビールのお供】ヤキヤキ親父が語る「ホテイのやきとり」50年の知られざる秘密

登山の携行食としてもおなじみ「ホテイのやきとり」。編集部員が山頂でビールを飲んでいたところ、何やら缶詰から声が聞こえ……。2020年に発売50周年を迎えた缶詰がどうやって誕生し、人気商品になったのか? 山ごはんとビールがおいしくなる「創意工夫と味の物語」です。

目次

アイキャッチ画像出典:YAMA HACK編集部

「山頂ビール」のつまみと言えば……

山頂ビール

撮影:YAMA HACK編集部

延々暑いなか、急登を登った先にあるもの。呪文のようにつぶやいていたアレ。それは山頂でのご褒美ビール

つまみを作るよりもまず1杯となるのが人情ですが、小腹も減ったし何かつまめるのもがあれば……。

とりあえす

うーん……もちろん悪くないのだけど、うーん……。

「らっしゃい!!」……誰かが呼ぶ声がしたぞ?

今日持ってきた食料は何だっけ?とザックをガサゴソしていると、何やら声が聞こえてきました。

ヤキヤキ親父
らっしゃい!!

ねえさんが食べたいものって、これじゃないかい?

タレの香ばしい焼き鳥

出典:PIXTA

や、やきとり!脂が焦げた香ばしいあの香り……」
「でも、私が持ってきたのって、缶詰だったよな……」

ヤキヤキ親父
そうだよ!静岡からわざわざこんな山の上までやってきたんだよ。

ビールの泡が消えちまうよ。早く開けなって!!


そう言えば、このおじさん。どこかで見たことがあるんだけど、誰?

ヤキヤキ親父が語る、50年のやきとり繁盛記

言われるがままに缶を手にとって見ると、さっきのおじさんがいました。

ヤキヤキ親父

撮影:YAMA HACK編集部
ヤキヤキ親父
やっと気づいたか〜。静岡のホテイって町でやきとり屋やってるんだ。みんな「ヤキヤキ親父」って呼んでるよ。

ビールを飲みながら、ヤキヤキ親父がどうして「やきとり」を缶詰にしたのか、身の上話を聞きました。これがなかなか波乱万丈。みなさんも山頂でビールを飲みながら読んでくださいな。

意外と流行に敏感だった?「塩レモン味」誕生話

ヤキヤキ親父
ところで、最近「レモンサワー」っていうのがブームらしいね。

うちは若いお客さんも多いんでそれに合う味を出そうと、2020年3月に「塩レモン味」っていうのを出したんだ。

塩レモン味

撮影:YAMA HACK編集部

ヤキヤキ親父が取り出した「新作」という缶詰。ひと口食べると、レモンの爽やかさがはっきりと!

山にわざわざスライスレモンを持っていけないし、最近は山小屋でもレモンサワー系酎ハイを置いているところが多いので(そしてビールより安い!)、ばっちり合いそうです。

意外と流行に敏感なヤキヤキ親父。これまでにも「激辛味」「カレー味」に挑戦したことがあるらしい。

ヤキヤキ親父
うちは静岡で50年もやきとり屋をやってるけど、定番の味にこだわりながら、新しいものにもチャレンジしてかないとダメだなと。

実はうち、元々やきとり屋じゃなかったんだよ。静岡が名産地のミカンとマグロを缶詰にして売ってたんだ……


50年間も繁盛し続けているやきとり屋が、元はミカンとマグロの缶詰? 何やら事情がありそうです。

1 / 3ページ