ポリエステル100%素材に合った正しい洗い方をマスター
ポリエステルとは、石油を原料として作られる化学繊維のひとつ。軽くてシワになりづらい素材として、アウトドアウェアやスポーツウェアに多く使用されています。
ただ素材の強みや弱みがあるため、それを理解した上で洗濯の仕方を工夫すると、生地にかかる負担を減らせるので長くきれいに使用できるのです。
ポリエステル素材の強みと弱み
そこで今回は、そんなポリエステル素材の弱点を抑えるために、素材に合った洗濯の仕方を紹介していきます。まずは洗濯前に注意すべき3つのポイントをチェック。
▼すぐに洗い方を確認したい人はこちらをクリック
ポリエステル衣類の洗濯、注意する3つのポイントはコレ
《1》ポリエステル100%でも洗濯表示を確認
ポリエステル素材は基本的に洗濯機洗いOK。ただ手洗い表示の場合は、洗濯機で洗うと素材に負担がかかりすぎてしまうので、自分の手でやさしく洗ってあげると生地が長持ちします。なので洗濯表示のチェックは重要です。
《2》黒ずみに注意!汚れがつきやすくたまりやすい
ポリエステルの素材は汚れがつきやすく、黒ずんでしまう場合があります。そのため、
・汚れがひどい衣類とは一緒に洗わない
・洗濯機には7割くらいを目安に衣類を入れすぎない
・洗濯時間を長く設定しない
など気をつけましょう。
《3》毛玉が出来やすい!発生しないように気をつけよう
ポリエステルは毛玉ができやすく、その原因の多くは洗濯中の摩擦によるもの。手洗いであればそのリスクは減りますが、洗濯機で洗う場合は、なるべく動かないようにきつめのネットに入れて、ドライや手洗いコースを選択するのがおすすめです。
洗濯機にまるっとお任せ!事前のひと手間が大事
まずは洗濯機を使って洗う方法を紹介していきます。まるっとお任せできるので、楽ちんです。
■用意するもの
・弱アルカリ性洗剤
・洗濯ネット
・スポット洗剤■洗濯方法
①部分汚れはスポット洗剤でつまみ洗い
②ネットに入れて洗濯機へ
③ドライコースか手洗いコースで洗う
④軽くシワを伸ばして干す
1.部分汚れにはスポット洗剤で
シミなどがあれば、先にスポット洗剤でつまみ洗いをしておきましょう。薄くなってきたらOKです。
2.ネットに入れて洗濯機に
小さめのネットに入れましょう。大きすぎると洗濯中に摩擦が起きて、毛玉ができやすくなります。
3.ドライコースか手洗いコースで洗う
ポリエステルの繊維は、細かくデリケート。ドライコースか手洗いコースを選びましょう。水は多めに、洗濯物の量はドラムの7割程度にしておくのがおすすめです。
シワがつくと取れにくいため、脱水は短めにするのがポイントです。
4.軽くシワを伸ばして干す
シワを伸ばしてからハンガーへ。色が濃い衣類の場合は、色褪せ防止のために日陰で干しましょう。
洗濯表示が手洗いの場合!やさしく押し洗いがポイント
つづいて、手洗いで丁寧に洗濯する方法を紹介します。手洗い表示の場合に試してみましょう。
■用意するもの
・洗い桶・弱アルカリ性洗剤・スポット洗剤・タオル2枚■洗濯方法①桶などにぬるま湯と洗剤を入れて混ぜる②15分ほど衣類をつけ置きして、やさしく手洗い③水ですすぎ、水気を切る④形を整えて干す
1.桶などにぬるま湯と洗剤を入れて混ぜる
30℃前後のぬるま湯と洗剤を入れて、洗濯液を作成。
2.衣類を入れて15分程置き優しく洗う
衣類を入れたら15分ほどつけ置き、優しく押し洗いをして汚れを落とします。
3.水でよくすすいで水気を切る
洗剤が残らないようによくすすぎます。軽く絞ったらタオルの間に挟み、水気を切りましょう。
4.形を整えて干す
洗濯機洗いと同様、シワを伸ばして形を整えてから干せば完了です。
お気に入りの登山服を長持ちさせよう
お気に入りの洋服は長持ちさせたいもの。夏は洗濯回数も増えるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。お気に入りのスポーツやアウトドアの衣服を1着ずつ丁寧に洗って、長く愛用しましょう。