台風による、登山中止が多発…
きたな!
9月~10月頃にやってくる台風シーズン。
「せっかく登山を計画していたのに、台風で予定が崩れてしまった」「毎週末やってくる台風で、全然山に行けない!」という経験がある方は多いのではないでしょうか。
台風は「暴風を伴った強い雨」が特徴。時に車が倒れるほどの強風や増水する河川などの災害をもたらし、時には人的被害も引き起こします。ご存知でしょうが、台風が接近している中での登山は非常に危険な行為です。
そんな台風にまつわる”とある噂”をキャッチ。
それは・・・
つまり「周辺地域が警報や注意報だらけなのに長野県だけ何もなし」ということがあるとかないとか・・・
長野を守っているのは”ATフィールド”!?
噂によると、長野県はひそかにこう呼ばれているようです。
汎用台風防御県「ナガノケンダヨン」と。
そして、そのナガノケンダヨンが持つ日本アルプスによるバリアこそが、通称ATフィールドと呼ばれています。
つまり我々登山者の心を魅了する日本アルプスの峰々は、時には登山者を暖かく迎え入れ、時には山の厳しさを教え、時には鉄壁のバリアとなっているのです!
日本アルプスが台風を弱らせるってどういうこと?
長野県には南北に重なって「北」「中央」「南」の3つのアルプス、通称『日本アルプス』が連なっています。
山好きな方ならおなじみですよね。
しかし、なぜ高さ3,000mの日本アルプスが、上空10,000mを越える高度まで発達すると言われる巨大な台風の進行を許さない壁となるのでしょうか。
ん~、これは難しそうなので強力な助っ人に協力してもらいましょう。
強力な助っ人登場!山岳気象予報士の猪熊さん
猪熊隆之さん
山岳気象予報士であり、国内唯一の山岳気象専門会社ヤマテンの代表取締役。山の気象に関する講習会も多く行なうなど、山岳気象のスペシャリスト。
また、山岳は台風を構成する渦を弱める効果があるので、台風はアルプスを横断する場合、衰弱する傾向にあります。
それでは台風の仕組みを学びながら、詳しくATフィールドの真相に迫っていきましょう。
なんでアルプスにぶつかると台風が弱まるの?
台風は日本に接近する際、上空10,000mを越える高度まで発達。宇宙衛星からでも確認できる程に、大きく成長します。
この巨大すぎるとも言える塊が日本アルプスの力によって衰弱するのには、台風のメカニズムが大きく関わっているのです。