1日目:札内川ヒュッテ~八ノ沢出合

車が入れるのは札内川ヒュッテまで。ここから七ノ沢出合まで7kmほど林道を歩きますが、1泊2日で走破する場合は、自転車を用意するとアプローチが楽になります。車両通行止になっているトンネルからスタートです。

トンネル出口からしばらく歩き続け、林道を離れると七の沢出合に到着。自転車を利用した場合は、ここでデポします。

ここから本格的な登山開始。浅く渡りやすい箇所を見極めて沢を渡渉し、巻道も使いながら、上流の八ノ沢出合を目指します。

テント場となる八ノ沢出合に到着したら、濡れた装備を乾かしつつ、翌日のアタックに備えて体を休めましょう。
2日目:八ノ沢出合~カムイエクウチカウシ山~札内川ヒュッテ

八ノ沢出合から、沢を渡渉しながら三股へ。三股には、雪渓が残っている場合もあります。軽アイゼンなどを使用して雪の上を歩くこともできますが、崩落の危険があるため、慎重にルートを見極めましょう。

三股から八ノ沢カールまでは急登が連続します。ロープ場では、足場をしっかりと確認しながら登りましょう。滝のそばを通過する際は、足場が濡れていることもあるので、滑らないように要注意です。

八ノ沢カールには、熊に襲われて亡くなった福岡大学の学生たちを偲ぶレリーフがあります。1970年に起こったこの事件以降、ヒグマの習性が広く認知されるようになりました。
ここには湧き水もあるので、水を補給しておきましょう。

次第に近づく山頂を眺めながら、カールから稜線へと向かいます。

支峰であるピラミッド峰を背にして稜線を歩きます。ハイマツが行く手を阻みますが、踏み跡をたどりながら山頂を目指しましょう。

最後は花畑の中を歩いて山頂へ。チシマフウロやウコンウツギなどのかわいらしい花が出迎えてくれます。

三角点のある頂上に到着。頂上からの眺めはまさに絶景で、日高山脈の山々をぐるっと見渡すことができます。

壮大な景色を十分に楽しんだら、登りと同じ道をたどって下山しましょう。慎重を期すのであれば、八ノ沢出合でもう1泊する2泊3日の登山日程をおすすめします。
必ず事前に確認を! カムイエクウチカウシ山登山での注意点
カムイエクウチカウシ山に足を踏み入れるにあたり、注意するべきことをご紹介します。これらが登山の難易度を上げている要素でもあるため、必ず事前に対策を立てておくようにしましょう。