コース詳細
登山口となる冠山峠からスタートです。峠にある大きな石碑と共に、これから目指す冠山の山頂も望むことができます。ここからは、良く整備された稜線の登山道を歩いていきましょう。
尾根沿いの登山道は、アップダウンの繰り返し。尾根道がちょうど分水嶺になっていて、岐阜県側では揖斐川の源流が太平洋へと流れ、福井県側では音羽川が日本海へと流れていきます。

最初のピークを過ぎると、幻想的なブナの原生林の中を歩いていきます。時期には登山道脇で、コブシやカタクリなどたくさんの高山植物が登山者の目を楽しませてくれるでしょう。

1時間ほど歩くと冠平との分岐が現れます。一面笹が生い茂る平地で、清々しい気分になりますよ。

山頂直下には迫力ある急斜面の岩壁がそびえています。この山1番のハイライト。高度感もあり、ちょっとしたクライミング気分を味わえます。壁には固定ロープもありますが、足元に十分気をつけ慎重に登っていきましょう。

岩壁を登りきって藪を抜けると、三角点のある冠山の山頂に到着。山頂は360度の大パノラマが広がっていて、やまなみが連なる雄大な眺望が楽しめます。

爽快な頂上からは目の前に金草岳、眼下には徳山湖が佇んでいます。東側には能郷白山をはじめ、奥美濃の山々が堪能でき、天候が良ければ加賀白山も望めるでしょう。
【冠山と金草岳を満喫】のんびり縦走コース
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コース距離:約12km
- コースタイム:約5時間30分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
冠山峠(50分)→桧尾峠(60分)→金草岳(40分)→桧尾峠(60分)→冠山峠(90分)→冠山(70分)→冠山峠
冠山とセットで登ることも多い、「金草岳」との縦走コース。難所はないですが、そこそこの距離と2つの山頂を登り返すので体力は必要です。急登もありますが、のどかな稜線歩きと気持ちの良い眺望を満喫できるコースとしても人気。山中ではニッコウキスゲをはじめ多くの高山植物に出会えるのも楽しみのひとつです。