青柳
「山は登らないけど、ザ・ノース・フェイスが好きなんです!」みたいな人はいるんですか?
ただ、お店のスタッフとして採用されている人とかに隅々まで浸透できてるかというと難しいところもある。
これはうちに限ったことじゃなくて、直営店はいわゆるファッション要素をそこまで意識していない”ガチ登山ブランド”のお店でも同じ悩みを持ってたりします。
草替
でも、山について知らないと商品がなかなか売れない。だから山を始めました。
ただ、本質的にザ・ノース・フェイスってアウトドアブランドだし、そこを忘れてほしくないっていう思いは強いんです。
だからこういう登山研修もやってるわけですし。逆に、人気があるからこそ登山のイベントをしたりとか本質的なことに意味を見いだせているという部分はあるかもね。
青柳
結局はバランスの問題なんですかね。
ぶれるときっとファッションとして好んでくれているお客様も離れてしまう。どんどんダメになっちゃうんです。

だからこそファッション市場と結びついてしっかりと業界をリードしていくのは一種の必要な手段だとおもう。
青柳
全部つながっているんですね。

だからこういう研修をしながら、ブランドの根本を理解する活動が必要なんですよ。
フィールド研修はどうなっていく・・・?
青柳
青柳
最後に、この研修を通して、どうなってくれればいいと思いますか?
なんちゃって(笑)
突き詰めると、道具や服は命を守るためのものです。お客様の命を預かっているという自覚をもって接客してほしい。
そのためには当然自分のスキルアップは必要だし、お客様が求めているものに答えてほしい。嘘はつけないわけだから。そういうプロ意識を持ってお客様に向き合ってほしいかなと。

青柳
その上で、これからいろんな形態の登山を体験することで、自分にとって楽しいスタイルを見つけてほしいなと思います。
今回参加してるのは接客の人たちだから多分接客が好きなんだろうけど、お客さんと会話して商品を買ってもらうだけで終わらせてほしくない。山のことを知って、正しく接客してほしいかな。実体験があるからこその「正しい接客」には意味があると思う。
編集後記
インタビューの翌日は研修メンバー全員で硫黄岳に登頂し、無事下山。もちろん、編集部の2人も同行させてもらいました。
普段は店舗に立っているスタッフと話していると、とにかくお客さんに自分たちのブランドをどうやって伝えていくか、そのために「自分たちがどうあるべきか?」を考え、熱く語ってくれる人が多いこと!
本さんの「服や道具は命を守るもの。お客様の命を預かっているという自覚をもって接客してほしい。」というセリフは、おしゃれさだけを突き詰めたブランドからはなかなか聞けない言葉で、改めてザ・ノース・フェイスは登山のブランドなんだなと再認識させられました。
今度お店でザ・ノース・フェイスのアイテムを見つけたら、ぜひこの言葉を思い出してみましょう。ブランドの見方が今までとは少し違って見るかもしれませんよ。
<THE NORTH FACEのイベント情報>
昨年夏に開催し、盛大な盛り上がりを見せたアウトドアアクティビティと音楽を融合したイベント「MOUNTAIN FESTIVAL」が今年も開催されます。自然豊かな非日常のフィールドの中で、音楽だけでなくSUPやMTB、ボルダリング等を体験することができる2日間。200名限定イベントなので興味がある方は要チェック!