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【死んだふりはNG?】実際の被害と、熊に遭遇したとき&遭遇を防ぐ対策7つ(2ページ目)

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熊に遭遇した際&被害を避ける対策

熊に遭遇したときの対策4つと、そもそも遭遇しないための対策3つを紹介します。

熊に遭遇したときの対策

ヒグマ
出典:PIXTA

驚いて大声を出さない

突然大きな音をたてると熊も驚き、逆に身を守ろうと襲いかかってくることがあります。悲鳴は“ぐっ”と我慢して冷静に。

走って逃げない

熊は逃げるものを追いかける習性があります。熊が本気を出せば人間よりも足が速いので、走ってもかないません。熊の方を向きながらゆっくりと後ずさりしてその場を離れてください。

死んだふりをしない

雑食性の熊は死んだ魚や動物を食べることがあります。倒れて死んだふりをしていると、かえって熊が興味を持って近づいてきてしまう可能性があります。

* 熊に攻撃された場合の対応としては、様々なものがあります。その中で「死んだふり」ではありませんが、背中にリュックを背負った状態でうつぶせになり、手で首や頭を守り、攻撃に耐える対応も有効とされています。

熊撃退スプレーを使う

熊と遭遇してしまった場合の撃退用として、「熊撃退スプレー」というのが市販されています。万が一遭遇した場合、風向きに注意して、熊の顔に向けて吹きかけます。

トウガラシが主成分の熊撃退スプレーです。安全な非可燃ガスを使用して射程距離は約9m。野犬やイノシシにも対応します。

熊に遭遇しないための対策

熊鈴
出典:PIXTA

熊鈴を鳴らす・ラジオをかける

前に述べた通り、熊は基本的に人間を避ける習性があります。音を鳴らして人間がいることを知らせ、熊が近寄らないようにする“熊鈴”は、対策として一定の効果があるとされています。ただし秋田の事件にように、熊鈴をつけていた人が襲われてしまったケースもありますので過信は禁物です。

消音機能がついた熊鈴です。本体を回転させることで、音を消すことができます。牛革ベルトと真鍮製ベルの高級感を感じさせる組み合わせです。

なるべく一人の行動を避ける

熊に襲われた被害者の多くが、一人でいるところを狙われています。山へはなるべく複数で入り、大きな声で会話をするのが、有効とする専門家もいます。また複数いる場合は万が一襲われたときも応急手当や救助の要請がしやすいというメリットもあります。

残飯や生ゴミは絶対に捨てない

匂いに敏感な熊は残飯に引き寄せられてしまいます。その結果、本来人を避けるはずの熊と人とが遭遇してしまうのです。野山に食べ物を捨てるのはもってのほかですし、携行する食料もなるべく匂いがしないよう密閉することをお勧めします。

山は熊の住みかであることを忘れなく。

ヒグマの親子
出典:PIXTA

毎年のように熊による被害のニュースが放送されているので、山に行くときは最も注意すべき動物と思われている熊。しかし、熊だけでなく、山には様々な生物が暮らしています。だからこそ、事前にこうした生物のことを知ることが、事故予防上でとても大切です。厄介にも思えますが山に熊がいることは日本の自然が豊かな証でもあるのです。

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