西日本の山は高くない?

日帰りで歩ける山が多く、「難しい山はあまりないイメージ」という方も多いのではないでしょうか?
西日本には魅力的なロングコースが多数ある!

今回はそんな西日本にあるロングトレイルの中でも、とりわけ「きっつい」コースをご紹介します。
鈴鹿セブンマウンテン

元々は、昭和39年(1964年)に始まった登山大会の名称。現在、この大会は開催されていませんが、今でも“鈴鹿山脈の代表的な山”としてその名が親しまれています。
鈴鹿セブンマウンテン縦走路【西藤原駅~椿大神社】

- 【体力レベル】★★★★★
- 1泊2日~2泊3日
- コース全長:約42km
- コースタイム:25時間30分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
技術的難易度が高いわけではありませんが、全長はフルマラソンレベルで「超きっつい」コースなのは言うまでもありません。トレランでは1泊、縦走登山は2泊するのがベター。
大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)

この吉野から熊野本宮に至る「大峯奥駆道」は約1300年前に開かれた山岳ルートになっており、“西日本で最も過酷な縦走路”ともいわれています。『日本最古のロングトレイル』として憧れを持つ方も多い神秘的なエリアです。
古道ロングトレイル【吉野山~熊野本宮大社】

- 【体力レベル】★★★★★
- 5泊6日~7泊8日
- コース距離:約90km
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
道中の最高峰は八経ヶ岳の1915m。また、道中の山上ヶ岳(大峯山)は今でも「女人禁制」の文化を守っているのでご注意ください。
六甲全山縦走大会

新田次郎の小説『孤高の人』でも有名な、加藤文太郎が最初に歩いたとされ、憧れを持つ登山者も多いロングトレイルです。
全山縦走【須磨浦公園駅~宝塚駅】

- 【体力レベル】★★★★★
- 日帰り
- コース距離:約56km
- コースタイム:約18時間
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
コース上には山小屋などがないため、1日で完遂することが原則。健脚者のみに成し遂げられる「きっつい」トレイルです。
KOBE六甲全山縦走大会 HP
石鎚山系ロングトレイル

正式なルートの発表はまだされていませんが、全長約60kmに及ぶコースになる予定で、変化に富む地形や渓谷美、特有の高山植物などの自然が楽しめる素晴らしいエリアです。
石鎚山系 公式WEBサイト
くじゅう17サミッツ

一日で制覇した人は「くじゅう17サミッター」を名乗れるそう。
九重連山縦走路

- 【体力レベル】★★★★★
- 日帰り~1泊2日
- コース距離:約20km
- コースタイム:約12時間
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
くじゅう17サミッツの回り方は多数ありますが「牧ノ戸峠」を起点とするのが一般的。九州本土の最高峰は中岳(1,791m)を中心にぐるっと回るイメージ。
1dayでこなすとなれば早朝出発も必至。“きっつい”山行ですが、国の天然記念物に指定されているミヤマキリシマなどが楽しめる素晴らしいコースです!
「やり遂げる登山」に挑戦しよう

東日本に住んでいる方も、大型連休を利用して、ロングトレイルなどの長距離登山に挑戦してはいかがでしょうか!
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。
・体力レベル・難易度の範例はこちら