一切経山|最高の景色と湿原歩きを楽しもう!登山ルート2選とアクセス情報

2019/11/05 更新

吾妻連峰の北東部に位置する「一切経山」。現在も噴気を上げている大穴火口がある活火山です。登山中の眺めがよく、『魔女の瞳』と呼ばれる五色沼など見どころも豊富。明るく開放的な登山が楽しめることもあって登山初心者にも人気があります。秋には紅葉も美しく、磐梯吾妻スカイラインからの眺めは圧巻。今回は人気の登山ルートからアクセス・駐車場情報に加え、温泉などの観光情報もご紹介します!

2019年4月22日、吾妻山の噴火警戒レベルが1に引き下げられました。噴火警戒レベル1は、活火山であることに留意する必要があり、大穴火口周辺では、火山ガスの噴出や熱活動が継続していますので、関係機関による次の通行規制に従ってください。警戒事項に関しては気象庁の発表をご確認ください。気象庁HP 吾妻山の活動状況はこちら磐梯吾妻スカイラインは、吾妻山の噴火警戒レベルが「1」に引き下げられたことから、令和元年6月28日(金)から再開通しています。詳しくはHPをご確認下さい。(2019/8/28 現在)福島県HP 通行規制についてはこちら


アイキャッチ画像:PIXTA

一切経山(いっさいきょうざん)ってどんな山?

浄土平一切経山から噴煙が上がる
出典:PIXTA
標高所在地山系最高気温(8月)最低気温(8月)
1948,8m福島県猪苗代町吾妻連峰17.9℃11.2℃
出典:ヤマレコ
福島県の吾妻連峰北東部に位置し、いまだに少量の噴煙を上げる活火山『一切経山』。その昔「空海和尚」が“一切経”という経典を山中に埋めたことからその名がついたといわれています。
東麓にあるビジターセンターを基点とすれば短時間での往復登山からしっかり歩ける周回コースまで、レベルに合わせて楽しむことができます。

火山を感じる独特な風景

一切経山の噴火口
出典:PIXTA
ビジターセンターから見上げる一切経山は、赤茶色くガレガレとした遮るものがない山容と白く吹き上がる噴煙が印象的です。山頂一帯に植生はほとんどなく荒々しい岩礫の山肌となりますが、対照的に山麓は緑豊かでさまざまな高山植物が咲き誇ります。

山頂から見下ろす『魔女の瞳』

一切経山の魔女の瞳
出典: PIXTA
一切経山の目玉はなんと言っても山頂からの景色。頂上から見下ろす五色沼は絶景です!この沼は別名『魔女の瞳』とも呼ばれ、太陽光の度合いで色が変わり、その時々で違った美しい姿を見せてくれます。(※裏磐梯の五色沼湖沼群とは異なります。)

登山初心者にもおすすめできる山

一切経山の磐梯吾妻スカイライン
出典:PIXTA
一切経山の東側を通っている『磐梯吾妻スカイライン』は、高速道路を降りてからのアクセスも良く、雄大な景色の中のドライブは魅力の一つ。また、登山口となる浄土平にはビジターセンターやレストハウスが併設されており、登山基点として安心して利用することができます。山頂へは短時間で行くことも可能ですが、2,000m近い山には変わりないのでしっかりとした準備が必要です。

一切経山の登山適期は?

一切経山の景色
出典:PIXTA
一切経山の山開きは毎年6月の第1日曜日。6月〜10月下旬がオススメの登山シーズンとなります。5月までは残雪が残っていることが多いため注意が必要。6月には湿地帯に高山植物が咲き誇り、9月下旬から10月上旬には紅葉が見事です。

一切経山の天気情報はこちらから
ITEM
山と高原地図 磐梯・吾妻 安達太良
地図縮尺:1/50,000
発行元:昭文社

往復約2時間半!初心者にもおすすめの最短コース



コース図
出典:ヤマレコ
日程コース距離コースタイム難易度
日帰り5.7km2時間20分★★☆☆☆
参考:ヤマレコ
浄土平ビジターセンター(40分)→酸ヶ平湿原(40分)→一切経山(30分)→酸ヶ平湿原(30分)→浄土平ビジターセンター

まずは一切経山の最短コースをご紹介!傾斜も緩く登山道も整備されているため、初心者やサクッと登りたい方におすすめです。
登山は浄土平駐車場からスタートとなります。広い駐車場で準備を整え、いざ出発!
ビジターセンターの脇から登山道へと繋がっています。
浄土平湿原の心地よい木道歩きが楽しめます。ここは多くの高山植物が植生しており、観察をしながら歩くのもおすすめ。湿原を過ぎると一部樹林帯を通る場所もありますが、道はしっかりと整備されているのでコースアウトの心配はありません。
歩きながらダイナミックな火山を眺めることができます。吹き上がる噴煙も大迫力!
しばらく登り坂が続くと、再び傾斜が緩くなり木道歩きとなります。酸ヶ平分岐を真っすぐ進むと「鎌沼」方面、右に曲がって一切経山山頂へ。
分岐を曲がった先には「酸ヶ平避難小屋」が見えてきます。綺麗な木造の無人小屋で、バイオトイレ(有料100円)も設置されており休憩に最適。
山頂直下は浮石が多く、足場が悪いので注意が必要です。特に下山時はスリップしやすいので、ゆっくり下りましょう。
山頂はとっても広々!ここでお昼ごはんを食べるのもアリですね。
山頂からは吾妻連峰の素晴らしい景色が広がります!
山頂の北側に見えるのは五色沼。コバルトブルーに輝く水面は息を飲む美しさです。時間に余裕があれば近くまで降りてみるのも◎。

しっかり歩きたい人におすすめ!東吾妻山経由の周回コース



コースマップ
出典:ヤマレコ
日程コース距離コースタイム難易度
日帰り9.7km4時間15分★★☆☆☆
出典:ヤマレコ
浄土平ビジターセンター(40分)→酸ヶ平湿原(40分)→一切経山(30分)→酸ヶ平湿原(15分)→鎌沼(5分)→東吾妻登山道姥ヶ原登山口(40分)→東吾妻山(35分)→吾妻登山道姥ヶ原登山口(10分)→1,760m地点(40分)→浄土平ビジターセンター

上記でご紹介した往復コースでは”ちょっと物足りない”という方におすすめなのがこちら!
一切経山を登った後、湿原を散策しながら東吾妻山を目指します。アップダウンの長距離を歩くことになりますが、傾斜は緩くコースも明瞭なため、リラックスしながらも満足できるコースです。
一切経山からの下りでは、次の目的地となる東吾妻山(写真左上のピーク)と鎌沼(写真右上の沼地)が望めます。
酸ヶ平湿原分岐を西へ進むと、湿原を楽しむ気持ちの良い木道歩きが続きます。自然保護のため基本的に木道以外は立ち入らないようにご注意ください。
鎌沼を過ぎると十字路にぶつかります。ここは東吾妻山方面へ直進。
山頂まではやや傾斜があり、季節によっては薮が生い茂っていることも。薮を通る際にはダニに刺される可能性もあるため肌を隠す工夫が必要です。
東吾妻山(標高1974.7m)に到着。こちらの山頂も広くて休憩にも最適です。
山頂からは東北の山並みが見渡せ眺めは最高。日本百名山で有名な「磐梯山」が堂々とそびえます。
浄土平方面へ下山する道中では吾妻小富士を目の前に望むことができます。こちらの山では迫力がある噴火口を見ることができるので、一時間弱で周回できるお鉢巡りもおすすめです。

周辺の観光施設・温泉情報

火山が連なる一切経山の一帯は良質な硫黄湯の名所でもあります。登山口へ向かう道中でもさまざまな温泉を目にすると思いますが、ここではその中でも有名な温泉をピックアップしてご紹介します。

浄土平レストハウス

標高1,600mの浄土平にある施設。館内では、地元産トマトをピューレにして加えたソフトクリームがおすすめなフードコートや地産物を取り扱ったお土産ショップ、団体でも利用可能なレストランが完備されています。思いっきり登山を楽しんだ後の腹ごしらえにバッチリ!

住所:福島県福島市土湯温泉町字鷲倉山浄土平地内
電話番号:0242-64-2100【4月上旬~11月中旬】080-1856-9482【冬季】
営業時間:9:00~16:30【冬季休業】
浄土平レストハウスのHPはこちら

高湯温泉共同浴場 あったか湯

磐梯吾妻スカイライン沿いにある高湯温泉の日帰り浴場。源泉かけ流しの硫黄にごり湯が、登山で疲れた体を芯から温めてくれます。料金はなんと大人が250円!ただし、シャワーとシャンプー・ボディーソープがないので注意です。

住所:福島県福島市町庭坂高湯25番地
電話番号:024-591-1125
営業時間:9:00〜21:00(木曜定休日)
入浴料金:大人(中学生以上)/250円、小人/120円
高湯温泉共同浴場あったか湯のHPはこちら

野地温泉ホテル

乳白色にごり湯が自慢の日帰り入浴もできる温泉ホテル。4種類の露天風呂(内1つは女性専用)があり、ゆったりくつろぎながら疲れを癒すことができます。宿泊もお手頃なので、遠くから来た場合はここで泊まるのもおすすめ。

住所:福島県福島市土湯温泉町野地1
電話番号:0242-64-3031
営業時間:10:30〜平日15:00 土日祝14:00  ※入浴は受付終了1時間後まで
入浴料金:大人/800円、小人(4歳から小学生まで)/400円
野地温泉ホテルのHPはこちら

アクセス・駐車場情報

一切経山の磐梯吾妻スカイライン
出典:PIXTA
登山口となる浄土平へは磐梯吾妻スカイラインでの通行のみ。最寄りのIC(福島西・福島飯坂IC)から約1時間となります。ただし、11月中旬〜4月下旬までは冬季通行止めとなるのでご注意ください。
▼磐梯吾妻スカイラインの交通情報はこちら▼
磐梯吾妻スカイラインの交通情報はこちら

浄土平駐車場


・駐車台数:300台
・料金:500円
・公共機関でのアクセス方法:福島駅~浄土平(バス・約1時間)
浄土平駐車場の情報はこちら

東北らしい雄大な自然が感じられる一切経山

一切経山の景色
出典:PIXTA
一切経山は標高1,600mの浄土平から気軽に高山が楽しめます。コバルトブルーの五色沼や景色を味わいながら、高山植物を観るも良し!東北らしい雄大な山々に囲まれながら、思いっきり歩くも良し!歩いたあとは、上質な硫黄温泉でホッと一息。さまざまな魅力がつまったおすすめの山です。

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。

紹介されたアイテム

山と高原地図 磐梯・吾妻 安達太良
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ぶん

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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