一切経山(いっさいきょうざん)ってどんな山?
標高 | 所在地 | 山系 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
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1948,8m | 福島県猪苗代町 | 吾妻連峰 | 17.9℃ | 11.2℃ |
火山を感じる独特な風景
ビジターセンターから見上げる一切経山は、赤茶色くガレガレとした遮るものがない山容と白く吹き上がる噴煙が印象的です。山頂一帯に植生はほとんどなく荒々しい岩礫の山肌となりますが、対照的に山麓は緑豊かでさまざまな高山植物が咲き誇ります。
山頂から見下ろす『魔女の瞳』
一切経山の目玉はなんと言っても山頂からの景色。頂上から見下ろす五色沼は絶景です!この沼は別名『魔女の瞳』とも呼ばれ、太陽光の度合いで色が変わり、その時々で違った美しい姿を見せてくれます。(※裏磐梯の五色沼湖沼群とは異なります。)
登山初心者にもおすすめできる山
一切経山の東側を通っている『磐梯吾妻スカイライン』は、高速道路を降りてからのアクセスも良く、雄大な景色の中のドライブは魅力の一つ。また、登山口となる浄土平にはビジターセンターやレストハウスが併設されており、登山基点として安心して利用することができます。山頂へは短時間で行くことも可能ですが、2,000m近い山には変わりないのでしっかりとした準備が必要です。
一切経山の登山適期は?
一切経山の山開きは毎年6月の第1日曜日。6月〜10月下旬がオススメの登山シーズンとなります。5月までは残雪が残っていることが多いため注意が必要。6月には湿地帯に高山植物が咲き誇り、9月下旬から10月上旬には紅葉が見事です。
往復約2時間半!初心者にもおすすめの最短コース
日程 | コース距離 | コースタイム | 難易度 |
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日帰り | 5.7km | 2時間20分 | ★★☆☆☆ |
浄土平ビジターセンター(40分)→酸ヶ平湿原(40分)→一切経山(30分)→酸ヶ平湿原(30分)→浄土平ビジターセンター
まずは一切経山の最短コースをご紹介!傾斜も緩く登山道も整備されているため、初心者やサクッと登りたい方におすすめです。









しっかり歩きたい人におすすめ!東吾妻山経由の周回コース
日程 | コース距離 | コースタイム | 難易度 |
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日帰り | 9.7km | 4時間15分 | ★★☆☆☆ |
浄土平ビジターセンター(40分)→酸ヶ平湿原(40分)→一切経山(30分)→酸ヶ平湿原(15分)→鎌沼(5分)→東吾妻登山道姥ヶ原登山口(40分)→東吾妻山(35分)→吾妻登山道姥ヶ原登山口(10分)→1,760m地点(40分)→浄土平ビジターセンター
上記でご紹介した往復コースでは”ちょっと物足りない”という方におすすめなのがこちら!







周辺の観光施設・温泉情報
火山が連なる一切経山の一帯は良質な硫黄湯の名所でもあります。登山口へ向かう道中でもさまざまな温泉を目にすると思いますが、ここではその中でも有名な温泉をピックアップしてご紹介します。
浄土平レストハウス
標高1,600mの浄土平にある施設。館内では、地元産トマトをピューレにして加えたソフトクリームがおすすめなフードコートや地産物を取り扱ったお土産ショップ、団体でも利用可能なレストランが完備されています。思いっきり登山を楽しんだ後の腹ごしらえにバッチリ!
住所:福島県福島市土湯温泉町字鷲倉山浄土平地内
電話番号:0242-64-2100【4月上旬~11月中旬】080-1856-9482【冬季】
営業時間:9:00~16:30【冬季休業】
高湯温泉共同浴場 あったか湯
磐梯吾妻スカイライン沿いにある高湯温泉の日帰り浴場。源泉かけ流しの硫黄にごり湯が、登山で疲れた体を芯から温めてくれます。料金はなんと大人が250円!ただし、シャワーとシャンプー・ボディーソープがないので注意です。
住所:福島県福島市町庭坂高湯25番地
電話番号:024-591-1125
営業時間:9:00〜21:00(木曜定休日)
入浴料金:大人(中学生以上)/250円、小人/120円
野地温泉ホテル
乳白色にごり湯が自慢の日帰り入浴もできる温泉ホテル。4種類の露天風呂(内1つは女性専用)があり、ゆったりくつろぎながら疲れを癒すことができます。宿泊もお手頃なので、遠くから来た場合はここで泊まるのもおすすめ。
住所:福島県福島市土湯温泉町野地1
電話番号:0242-64-3031
営業時間:10:30〜平日15:00 土日祝14:00 ※入浴は受付終了1時間後まで
入浴料金:大人/800円、小人(4歳から小学生まで)/400円
野地温泉ホテルのHPはこちら
アクセス・駐車場情報
浄土平駐車場
・駐車台数:300台
・料金:500円
・公共機関でのアクセス方法:福島駅~浄土平(バス・約1時間)
浄土平駐車場の情報はこちら
東北らしい雄大な自然が感じられる一切経山
一切経山は標高1,600mの浄土平から気軽に高山が楽しめます。コバルトブルーの五色沼や景色を味わいながら、高山植物を観るも良し!東北らしい雄大な山々に囲まれながら、思いっきり歩くも良し!歩いたあとは、上質な硫黄温泉でホッと一息。さまざまな魅力がつまったおすすめの山です。
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。