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秋の紅葉は絶景!会津朝日岳ってどんな山?

標高 | 山頂所在地 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
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1624m | 福島県南会津郡只見町 | 21.0℃ | 9.9℃ |
会津朝日岳は福島県只見町にある標高1624mの山。日本二百名山に数えられる名峰です。山頂へ至る登山道は1本のみ。山頂から南側には登山道すら存在しない深い山々が広がっているため、自然の奥深さを感じる登山を楽しむことができるでしょう。
どこまでも続く、圧巻の紅葉

山頂からの眺めはじつに壮大。稜線と渓谷で作り上げられる山の広がりには、今なお手付かずの自然が残されています。特に紅葉の時期、10月下旬になると稜線が美しく色づき、息を呑む絶景に。
登山適期は?
例年では6月の第2日曜日に山開きが行われ、山登りが解禁になります。それから夏シーズンを迎え、一般的に登山適期といわれているのは10月中旬まで。夏にはシラネアオイなどの高山植物を、秋には紅葉を楽しむことができます。
会津朝日岳の天気
会津朝日岳に行く前に現地の天気をこちらでCHECK!
会津朝日岳の天気を調べる登山コース【中級以上向け】
会津朝日岳のコースは1つしかありません。岩場が出てくる難所もあり、行程時間は往復で約7時間もかかります。しっかりと経験を積み、体力をつけた中級者以上向けのルートであること把握して計画を立てましょう。
赤倉沢登山口〜会津朝日岳登山コース
合計距離: 11.7 km
最高点の標高: 1588 m
最低点の標高: 584 m
累積標高(上り): 1966 m
累積標高(下り): -1966 m
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 日帰り
- コースタイム:6時間45分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
赤倉沢登山口(50分)→三吉ミチギ(60分)→人見ノ松(40分)→叶ノ高手(30分)→熊ノ平(45分)→会津朝日岳(30分)→熊ノ平(35分)→叶ノ高手(30分)→人見ノ松(40分)→三吉ミチギ(45分)→赤倉沢登山口 
登山口から出発後すぐに木製の橋を渡り、しばらくは赤倉沢と平行する登山道を歩きます。途中には渡渉ポイントもありますが、普段は問題なく越える事が可能。

約50分で水場のある三吉ミチギに到着します。

三吉ミチギを過ぎると森の中の急登が続きます。九十九折に高度を上げてから約60分で、人見ノ松という展望スポットに到着。開けた視界は遠くまで広がり、天気が良ければ磐梯山や安達太良山、吾妻連峰や飯豊連峰まで見渡すことができます。

人見ノ松から先、急坂に変わってところどころ岩場が現れます。濡れているときは滑りやすいので、スリップに注意しながら登りましょう。叶ノ高手の手前で視界が開けると会津朝日岳から南へ伸びる比較的なだらかな稜線が確認できます。

樹林帯の中にある叶ノ高手から少し坂道を下ると現れるのが「朝日岳の大クロベ」。太い幹からは途方もない年月の流れを感じることができるはず。

細かいアップダウンを繰り返すと避難小屋に到着です。

出典:PIXTA(会津朝日岳避難小屋)
避難小屋から先は樹林帯を抜けます。空に向かうようにまっすぐ伸びる登山道を直登すると、再び岩場に。傾斜が急なので足場を確かめながら慎重に登りましょう。避難小屋から約40分で会津朝日岳の山頂に到着です。

山頂に立つと見渡す限りの絶景が目の前に広がります。遥か彼方まで続く山並みは一見の価値あり。山深い山域が周囲に広がる会津朝日岳ならではの景色ということができるでしょう。その緑の深さに、しばし見とれてしまうほどの美しさです。

息を飲むような絶景を楽しんだら山頂を後にしましょう。下山路は辿ってきたルートを戻ります。
会津朝日岳避難小屋

出典:PIXTA
会津朝日岳の山頂直下には避難小屋が一軒建っています。通年解放されており、中で宿泊することは可能ですが、あくまで悪天候時の避難用であることを覚えておきましょう。
所在地:越後三山只見国定公園 会津朝日岳(只見町)
営業期間:通年解放
収容人数:約20人
水場:有り(徒歩10分、沢水)
トイレ:無し
料金:無料
会津朝日岳避難小屋(福島県HP)登山口へのアクセス・駐車場情報
会津朝日岳の登山口は林道の奥にあります。日帰りでのコースタイムは約7時間。距離も長いため、マイカーを利用して朝早く出発する計画がオススメです。
赤倉沢登山口へのアクセス
【車の場合】 東北自動車道 西那須野塩原IC-朝日岳登山口駐車場(約2時間30分)
<駐車場> 駐車可能台数:約10台
料金:無料
トイレ:あり
【電車・バスの場合】 JR只見駅よりタクシーにて登山口へ
広大な絶景が広がる大展望の会津朝日岳へ

出典:PIXTA(山頂からの眺め)
どこまでも続く山並みの写真を眺めるだけでも見とれてしまいますが、自らの足で登り、登頂した時に出会う景色には格別の感動があります。少し遠いのがネックではありますが、訪れれば大満足の登山を約束してくれるのが会津朝日岳。静かな山頂で広大な絶景をひとり占めしましょう!
【登山時の注意点】 ・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。
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