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北海道唯一の山脈【日高山脈】登山者に人気の山、TOP7を紹介!(3ページ目)

2位【難易度:★★★☆☆】戸蔦別岳・北戸蔦別岳

北戸蔦別岳からの戸蔦別岳
出典:PIXTA(北戸蔦別岳からの戸蔦別岳)

日高山脈の一角を成す戸蔦別岳・北戸蔦別岳は、北日高に属する山。北戸蔦別岳は戸蔦別岳よりも、やや北に位置しています。戸蔦別岳は、七ツ沼カールや北カールを抱く鋭峰で、日高山脈の最高峰・幌尻岳と対峙してそびえているのが特徴。戸蔦別岳、北戸蔦別岳、幌尻岳は尾根続きとなっているので、縦走で楽しむ人も多い中上級者向けの山です。

戸蔦別岳への稜線

出典:PIXTA(戸蔦別岳への稜線)

幌尻山荘から戸蔦別岳を目指すルートは、北西尾根から幌尻岳を経由するコースと北戸蔦別岳との中間を行くコースの2種類。幌尻山荘に宿泊して、幌尻岳と一緒に登るコースは上級者向けです。北戸蔦別岳との稜線上からは札内岳や北カールが望め、戸蔦別岳山頂は、七ツ沼カールが間近に見え、カムエク、ナメワッカ岳など日高山脈の山々が見渡せる絶景スポットです。

■戸蔦別岳
標高:1,959m
住所:北海道帯広市

■北戸蔦別岳
標高:1,912m
住所:北海道沙流郡日高町千栄

1位【難易度:★★★★☆】幌尻岳

幌尻岳山頂

出典:PIXTA(幌尻岳山頂)
日高山脈の最高峰、かつ日本百名山の一座でもある幌尻岳。アイヌの人々からは「ポロ・シリ(大きな・山)」と呼ばれ、神のような霊的存在として崇められてきました。豊かな自然を有した山域は、多彩な高山植物やナキウサギなどの貴重な動物が見られることでも有名。特に、氷河で浸食された谷に雨水が溜まってできた「七つ沼カール」は必見です。頂上まで難所が続くことから、百名山の中でも最難関の山といわれています。

幌尻岳の山頂からの眺望

額平川コースは、10回以上の渡渉を必要とする上級者向きのコース。しっかりとした渡渉準備が不可欠です。渡渉ポイントを過ぎたあとも、岩場やかなりの急登が続くハードな登山道が待っています。そんなハードな登山道を登りきると戸蔦別岳やカールが一望できる稜線に!戸蔦別岳から北戸蔦別岳へと続く尾根道、自分の歩いてきた稜線まで見渡せる、山頂の広大な景色には感動!

■標高:2,052m
■住所:北海道日高振興局沙流郡平取町・新冠郡新冠町
■車でのアクセス情報:札幌北ICー道央自動車道 苫小牧東ICー日高自動車道 日高富川ーとよぬか山荘

日高山脈の山に登る際の注意点

日高山脈の大部分は国有林となっているので、登山の際は注意が必要です。また、ヒグマやマダニ、キタキツネなどへの対策も忘れないようにして、入山前には最新情報を確認するようにしましょう。

①ほとんどが国有林(道有林)。事前に必ず確認を!

日高山脈の管内図

日高山脈は、大部分のエリアが国有林または道有林となっています。登山する山域によっては、入山前に森林管理署に許可・申請を願い出る必要があるため、必ず事前に確認するようにしましょう。日高地方は北部と南部で管轄が異なるので注意してください。
また、登山口へ続く林道や登山道などで崩落している山も多数あります。あわせて確認をお願いします。

森林管理署はコチラ

②ヒグマ・マダニ・キツネに注意!

注意が必要な生き物

出典:PIXTA(編集:YAMAHACK編集部)
北海道登山では動物にも注意が必要。特に警戒したいのが、ヒグマ・マダニ・キタキツネです。
【ヒグマ】
ヒグマとの遭遇を避けるには、手を叩いたり、会話したりして音を立てるのが有効です。特に早朝や夕方はヒグマの動きが活発になるため、細心の注意を払うようにしましょう。
【マダニ】
マダニは、藪こぎや木の下を通過したときに、いつの間にかくっついていることがあるもの。食いつかれないためにも、長そで・長ズボンの着用、下山後は着替えるなどの対策が必要です。登山後は念のため、肌や衣類を確認するようにしてください。
【キタキツネ】
キタキツネは、エキノコックスという寄生虫持っています。直接キツネに触らなくても、生水などから感染することがあるため、沢水や山菜などは、必ず火を通してから口にするようにしましょう。
注意したい動物をチェック!

 

自分のレベルに合った山を選んで、人気の山に出かけよう!

七ツ沼カールと高山植物

日高山脈は、最高峰である幌尻岳やカムイエクウチカウシ山など、難峰と呼ばれる山が連なる大山脈。過酷な登山道が多いのも事実ですが、山頂からの大パノラマや稜線、多彩な高山植物や固有種が生息するなど、熟練の登山者を熱くさせる魅力的な山々が揃っています。ぜひ、ご紹介した人気の山を参考に、登りたい山を見つけてみてくださいね!

【登山時の注意点】
 ・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。) ・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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