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望月将吾

山岳アスリート・望月将吾の”三種の神器”ギアを聞いたら、予想外の答えが返ってきた

山岳アスリートとしてトレイルランニングのレースや山岳レースで活躍している望月将悟さん。今回は、トランスジャパンアルプスレースや普段のトレーニング、または山行で必要だと感じている道具についてうかがった。天候次第で過酷な状況になることもある山で自分を守ってくれる道具。望月さんにとって、そして読者にとってオススメの3つの道具=三種の神器を聞きました!

目次

アイキャッチ画像撮影:Nobumal

家族や仕事もあるので、普段は日帰りのラン&ハイクがメインです

山岳アスリートの望月将吾氏

撮影:Nobumal

「いつも山を走っているイメージがあるかもしれませんが、それはソロで山に入る時。誰かと一緒の時は、結構歩いています。そして家族もいるし、仕事もありますから、長期間山に入ることは多くないです。でもまわりたい山があるので、時間短縮のために走ります。それに夏はお風呂にも入りたいから、その日のうちに下りてきます。だからテント泊や山小屋泊することも少ないです。冬は雪もあって行きたい山まで時間が掛かるので、テント泊が増えます」

トランスジャパンアルプスレース(以下TJAR)を4連覇もした人。だから勝手に長期山行が多いのかと思っていたら、そのスピードを生かして日帰りラン&ハイクがメインという。その装備は、山を素早く移動するために軽量コンパクトは当然。しかし、その選択基準は意外な言葉からはじまった。

自分の活動や山行に適したものを!

レインウエア

撮影:PONCHO

「コスパのよいものがいいですね。価格と性能のよさのバランスをまず重視して、その中から自分の活動に合ったものを選んでいます。価格の高いウエアでヤブ山や長期縦走をすると、破れたり、汚したりしそうなので、なんかもったいないと思ってしまって、山で豪快に使えないんですよ。だから高いウエアは、街着になってしまいます(笑)」

「防水防風防寒に、いろいろなシチュエーションで使えるレインウエアは、山では必需品です。TJARなど長距離のレースや何日にもわたる山岳縦走で一緒に困難を乗り越えると、相棒のような想いも強く出てきて、買い替え時がわからなくなるんです。捨てられません。だから古くなったら、街着として活用しています」

レース中の望月将吾氏

撮影:Nobumal

望月さんがTJARで使用していたレインウエアは、モンベルの『トレントフライヤー ジャケット Men’s』と『トレントフライヤー パンツ Men’s』だ。ゴアテックス パックライトを採用し、高い防水性能とムレにくい透湿性を装備。ジャケットとパンツを合わせた重さが341gという軽さで、運動量の多い、トレイルランニングやスピードハイクで愛用者が多い。そしてモンベル製品全般にいえることだけれども、コスパにすぐれたレインウエアといえる。

信頼できるギアは長く使い続けられる

エマージェンシーシート

撮影:PONCHO

「装備の軽量化を優先させた場合、真夏の低山で1~2時間程で登れる山は、レインウエアを携帯しない場合もあります(当然、レインウエアは持って行くことをお勧めします)。雨に降られても、レインウエアを着ても、結局汗で全身濡れてしまいますから。でも何かあった時のために、代わりにエマージェンシーシートを携帯していきます。ケガして動けなくなった時とか、万が一に備えたものです」

といって取り出したのが、ゴム留めされたエマージェンシーシート。一度広げると元通りにならないため、ゴムで留めてパックに入れておくという。また普段から必ず携帯している道具としてヘッドライトもある。デイハイクであっても、山に入る際の基本アイテムだ。

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