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『値札を見ないで買える低価格』で、登山業界を変えるかもしれないワークマンの”これから”(2ページ目)

インスタストーリーズ

撮影:YAMA HACK編集部(たくさんの回答ありがとうございました!)


草替
なので今回は、登山業界でワークマンがどんな風になっていくのかな…というのが気になってお話聞きに来たんですけども。

中野さん
はぁ…いやあの、登山者の間でそんなにうちの商品を利用して頂いているなんて、実は全然知らなかったんですよね…。


草替
な、何だって~! それじゃあ取材が終わってしまう…!

説明する編集部員Kと中野さん

撮影:YAMA HACK編集部(この写真の後に中野さんから「知らなかった」の言葉が。今思えばいささか懐疑的な表情?)

中野さん
「そうなんだ!」というのが正直なところ。よくバイクや釣りでは利用者の話を聞いたり見たりしていましたが、山の世界では逆に「ワークマンでいいの?」って思っちゃう。


草替
それは価格的に?機能的に?

中野さん
どっちもですね。ステータス的なところなのかな。登山は装備にこだわりがあって、「このブランドで!」というイメージ。もちろんそこに機能もついてくる…ということなんでしょうけど。

“買い替えが前提”というスタンス

商品の説明をする中野さん

撮影:YAMA HACK編集部(「普通の人が使うなら、袖にペン挿しなんていらないんですけどね」と”作業着”たる所以を語る中野さん)


草替
その点で言うと、既存の登山ブランドともっとも異なっていると思うのがワークマンは買い替え前提という点だと思うんです。

中野さん
そうですね。基本的に作業服なので、どんどん買い替えるというサイクルがあるからこの会社は成長してきました。またそれが、EDLP(エブリデイロープライス)にも繋がる戦略でもあります。


草替
登山業界はどちらかというと「良いものを長く使う」が比較的当たり前とされているのですが、まったく真逆のスタンスがすごく新鮮だなと思って。

中野さん
作業服とアウトドアウェアで唯一共通しているのが「野外で着る」という点。僕は以前レインウェアを担当していたんですが、一番機能がいいものは?と追及していくと、GORE-TEX®プロダクトを始めとしたアウトドアウェアにたどり着いた。
他にも「ムレない」とか「動きやすい」とかも、全部アウトドアのウェアに繋がるんですよね。

求められているものは同じ

中綿ジャケット

撮影:YAMA HACK編集部(ワークマンのブルゾン。ストレッチの効いた中綿入りで、ペットボトル1本分の軽さ)
中野さん
アウトドア用のウェアは機能として完成されている。1日8時間、外の作業で使えるものを作るなら、それに見合ったものを作らなければ…という事で、買い替え前提は維持しながら、アウトドアにあるような機能を前面に出していくところに落ち着きました。
それを実際にアウトドアをやる人が評価してくれてるなら、すごく嬉しいですね。

じゃあどこまで使えるの?


草替
なるほど。求められる機能は同じ、「長く良いもの」と「買い替え前提」はスタイルの違いということですね。

ここではどちらが良いという話はしませんが、そうなるとワークマンの『機能』について、気になるのが耐久性なんです。インスタの回答にも『登山には頼りないイメージ』という意見もありまして。一番気になるのは「どこまで使えるの?」ということかなと思うんです。


中野さん
作業服に求められる最低限の基準はクリアしていますが…正直、山に関してはどういった環境まで対応できるかはまだわかりません。
でもまぁまぁなとこいくとは思います、野外でガンガン働く人達を見てると、結構ハードなので…火を使ったりもしますし。


草替
先日、会社の同僚が「登山してみたい」と言うので、秩父の方へ日帰り登山を企画したんです。その時登場した同僚が全身ワークマンで。「昨日行って揃えてきました!」って言って。特に何もなく、普通に登って下山しました。

秩父登山

撮影:YAMA HACK編集部(写真むかって右側が全身ワークマンの同僚)

中野さん
へえ~! それはすごい。


草替
例えば「雪山はNG、でも夏の富士登山なら行ける!」とか明確にわかればいいんですけどね(笑)

中野さん
なるほど、その切り口は面白いですね。どこまで試せるのか、というのはものすごい興味があります。

ユーザーの声をどんどん吸収

中野さん

撮影:YAMA HACK編集部(商品を作る担当者としての思いを語る中野さん)

中野さん
このレベルはここまで行けますよ、ってことか。おもしろいですね。そういう発想で考えたことはなかったので。


草替
先ほど「買い替え前提が他とは違う」と申し上げたんですが、ユーザーの声をどんどん吸収して商品をアップデートしていくカメレオンさも、ワークマンの特徴の1つですよね。

中野さん
釣り人やバイク乗りの方から出た声は、現に商品にかなり活かされています。モノが良くなるということはお客さんが使いやすくなるということなので。
あとは全国の店舗で、現場の方々からご意見頂くんですよ。それはやっぱりものすごい貴重な情報。実際に試してくれる人がいるというのは、すごくいいですよね。辛辣なこと言われても納得できますし(笑)


草替
じゃあ、この「Field Core」のアイテム達も、「登山の時にこうだったらもっと便利!」みたいな声は…

中野さん
とても貴重な情報なのでむしろ要望は欲しい! 自分達もそれをモノづくりに活かしたいし。

以前クライミングパンツという商品を出したんですけど、プロの人が使って「いいよ」って言ってくださっているのを見た事があります。イケる!とわかれば自信にもなりますよね。

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