神室山|「みちのくのアルプス」美しい稜線を歩く2つの登山コース

2018/11/06 更新

秋田県と山形県の県境に位置する神室山。およそ30kmにも及ぶ神室山脈の主峰の山です。美しい稜線は「みちのくのアルプス」と呼ばれ、東北の登山者の心をつかんでやみません。秋田県側と山形県側、それぞれから登る主要な登山コースとアクセス情報をまとめました。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

みちのくのアルプスの主峰、神室山(かむろさん)

神室山
提供:ヤマレコ/shiraok4563(神室山)
標高山頂所在地山系最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
1365m秋田県湯沢市・山形県新庄市・金山町神室連邦18.3℃10.5℃
参考:ヤマレコ
神室山は、秋田県と山形県の県境にそびえる高さ1365mの山。神室連峰の主峰で、日本百名山や花の百名山にも数えられる霊峰です。神室山から南方に30kmあまり続く尾根は「みちのくのアルプス」と呼ばれ、栗駒国定公園に指定されています。

可憐な高山植物の宝庫

キヌガサソウ
提供: ヤマレコ/sakura1029(キヌガサソウ)
神室山は花の百名山に選定されているように、コバイケイソウ、ニッコウキスゲなどの高山植物が数多く咲き誇る山。特に必見なのは「キヌガサソウ」で、国内最大と言われる群生地(1250m付近)では、登山道沿いに可憐な花が咲き誇ります。

秋は山全体が紅葉で彩られる

紅葉の神室山
提供:ヤマレコ/syasyu(紅葉の神室山)
紅葉シーズンになると神室山では、山肌を覆う色とりどりの紅葉が見事。鮮やかな色彩の山肌を満喫しながらの山行に心躍ることでしょう。紅葉の見頃は10月上旬〜10月下旬です。

神室山の天気

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秋田側からのメインルート「西ノ又・パノラマコース」

西ノ又・パノラマコースは、沢沿いの登山道を登るコース。渡渉点がいくつかあり、悪天候時は渡渉が困難な可能性もあります。また、崩落箇所がある場合もあるため、直近の状況をヤマレコ等で検索して行くことをおすすめします。

西ノ又コース~神室山~パノラマコース

西ノ又~パノラマコース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム標高差日程難易度
約11.7㎞約6時間55分約927m日帰り★★★☆☆
参考:ヤマプラ
パノラマコース登山口(110分)→不動明王(110分)→西ノ又コース分岐(15分)→神室山(15分)→西ノ又コース分岐(45分)→水晶森分岐(40分)→第二ピーク(80分)→パノラマコース登山口

※パノラマコース登山口から西ノ又コースを進んだ先にも駐車場がありますが、そこまではかなりの悪路。手前のパノラマコース登山口に駐車するのがおすすめです。

パノラマコース登山口
提供:ヤマレコ/toshibou (パノラマコース登山口)
パノラマコース登山口にあるポストに登山届を提出したら、林道を歩いて西ノ又コース登山口へ。沢沿いの登山道を登っていくと「第1渡渉点」の吊橋に到着。橋を渡り、沢の右岸を進んでしばらくすると「第2渡渉点」の吊橋が現れます。

第1渡渉点の吊橋
提供:ヤマレコ/toshibou(第1渡渉点の吊橋)
登山道中には崩落箇所が多くありますので注意して。途中、味のある看板に励まされながら汗を流して進みましょう。

神室山登山道の看板
提供:ヤマレコ/jun_bz178(登山道中の看板「老いて猶かむろの道に汗流る」)
しばらく進むと「三十三尋の滝」が見えてきます。滝を眺めながら「第3渡渉点」の沢を渡渉。渡りきるとほどなく「不動明王」に到着です。

神室山の渡渉点
提供:ヤマレコ/jun_bz178(渡渉点)
不動明王がこのコースで最後の水場。必要であれば水の補給を忘れずに。

不動明王近くの水場
提供:ヤマレコ/shiraok4563(不動明王近くの水場)
不動明王を過ぎると本格的な登り。「胸突八丁坂」では、健脚者向けの山と言われる通りかなりの急登が続きます。ロープなどを利用しながらようやく傾斜を登りきると展望が開け、美しい湿原に到着。

神室山の急登
提供:ヤマレコ/umunaruhodo(急登)
湿原を進み御田の神をすぎると、キヌガサソウの群生地へ。美しい花々を愛でながら進みましょう。

御田の神
提供:ヤマレコ/jun_bz178(御田の神)
しばらく進むと樹木のトンネル「窓くぐり」の看板が。ここを抜けると稜線になり、ついに神室山本峰が姿を表します。

神室山
提供:ヤマレコ/cheeze(コース中から望む神室山)
ヤセ尾根を進み、西ノ又コース分岐を過ぎると神室山の山頂はもう少し。稜線からの素晴らしい展望を満喫することができるでしょう。

神室山山頂
提供:ヤマレコ/cheeze(神室山山頂)
神室山の山頂はそれほど広くありませんが、360度の眺望を誇り神室連峰や朝日連峰、遠方には月山や鳥海山などの山々を一望できます。山頂には「神室神社」の石碑も。

神室山からの眺望
提供:ヤマレコ/cheeze(神室山山頂からの眺望)
山頂からの絶景を満喫したら、先ほど来た道を戻って西ノ又コースの分岐まで下ります。分岐からはパノラマコースを利用して「前神室山」方面に進みましょう。パノラマコースに入るとすぐ、国定公園のレリーフがあります。

神室山のレリーフ
提供:ヤマレコ/umunaruhodo(国定公園のレリーフ)
気持ちの良い稜線歩きは、アップダウンを繰り返して高度を下げていきます。有屋口の分岐を過ぎ、鞍部まで下ったら登り返して水晶森分岐方面へ。

前神室山に向かう稜線
提供:ヤマレコ/shiraok4563(前神室山に向かう稜線)
水晶森分岐から100mほど進み傾斜を登ると、標高1342mの前神室山に到着。振り返ると先ほど登った神室山が望めます。

前神室山山頂
提供: ヤマレコ/shiraok4563(前神室山山頂)
前神室山からほどなく第3ピークに到着します。その後は次第に急な傾斜になりますので、足元に注意して下山しましょう。急な「ざんげ坂」を下っていくと、幻想的な巨木が連なるブナの森に。坂を下りきった場所が第2ピークです。

ざんげ坂
提供:ヤマレコ/shiraok4563(ざんげ坂)
第2ピークから第1ピークまで下山していくと「いっぷく平」に到着。そこから杉林の中を300mほど下ると、スタートしたパノラマコース登山口が現れゴールとなります。

山形側からのメインルート「有屋コース」

有屋登山口からスタートする神室山のメインルート「有屋コース」。山形県側からアクセスする際に利用するコースです。

有屋登山口~神室山

有屋登山口~神室山コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム標高差日程難易度
約11.2㎞約6時間2分約939m日帰り★★★☆☆
参考:ヤマプラ
有屋登山口(80分)→二股(110分)→西ノ又コース分岐(15分)→神室山(15分)→西ノ又コース分岐(80分)→二股(60分)→有屋登山口

有屋登山口
提供:ヤマレコ/hareharawai(有屋登山口)
有屋登山口の登山口ポストに届けを提出してからスタート。沢沿いのうっそうとした樹林帯の中を進みます。登山道は滑りやすい場所や、草で足元が分かりづらい箇所もあるので注意して歩きましょう。二股の沢を含め2箇所の橋を渡ります。

有屋登山道の橋
提供:ヤマレコ/hareharawai(沢にかかる橋)
二股からは次第に傾斜が急になり、ブナ林の中、九十九折の登山道を延々と登っていきます。「春日神」と彫られた大きな岩あたりまで登ると、展望が開け右手には稜線や神室山山頂が。ここから稜線までもう少しだけ急登が続きます。

有屋口分岐
提供:ヤマレコ/second_stage(有屋口分岐)
急登の尾根を登りきると待ちに待った稜線に出ます。有屋口分岐を過ぎ、栗駒国定公園のレリーフピークを越えると西ノ又コース分岐はもうすぐ。分岐から神室山の山頂を目指します。

神室山
提供:ヤマレコ/second_stage(コース中から望む神室山)

他にも登山口は複数!

神室山は四方からルートが伸びており、紹介したコース以外にも「水晶森口コース」、「土内口コース」など様々なコースが充実しています。ご自身のレベルや日程等に合わせてコースを選ぶことが可能です。

山と高原地図 栗駒・早池峰 焼石岳・神室山

ITEM
山と高原地図 栗駒・早池峰 焼石岳・神室山
発行元:昭文社

神室山避難小屋

神室山避難小屋
提供:ヤマレコ/Keisk(神室山避難小屋)
木造二階建ての神室山避難小屋は、山頂のすぐ下にあります。バイオトイレも設置されており、毛布や敷マット、ブルーシートなども利用可能。利用する際は、必ずマナーを守り譲り合って利用してください。

神室山避難小屋の利用について(新庄市)

登山口へのアクセス・駐車場情報

神室山の各登山口にアクセスするルート、及び駐車場情報を以下にまとめました。神室山登山の際に参考にしてください。

パノラマコース登山口(役内口)へのアクセス

【車の場合】
東北自動車道 高速古川IC-国道47号-国道108号-林道-役内口

<駐車場>
駐車可能台数:約10台
料金:無料


【電車・バスの場合】
JR湯沢駅よりタクシーにて登山口へ

有屋登山口へのアクセス

【車の場合】
東北中央自動車道 東根IC-国道13号-県道73号-有屋口

<駐車場>
駐車可能台数:約20台
料金:無料


【電車・バスの場合】
JR新庄駅よりタクシーにて登山口へ

神室山で壮快な眺望やお花畑を満喫

神室山
提供:ヤマレコ/shiraok4563(神室山)
国定公園の豊かな大自然に抱かれる神室山。登山口が多く様々なルートからアクセスできるのも魅力的ですね。中級者以上向けの山のため、なかなかハードな登山道もありますが、豊富な高山植物たちに出逢えるのは神室山ならでは。そして、壮快なみちのくのアルプスでの稜線歩きは最高の癒しになることでしょう。体力や時間があれば神室山連峰を縦走してみるのもいいかもしれません。

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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emi

山や自然が大好きで、今までにたくさんの楽しみや感動をもらってます。山で見る満天の星空と朝焼は格別!大自然のパワーを多くの人に感じて欲しいです。読んだ人が、山に行きたくなるような記事を執筆できるよう頑張ります。

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