憧れのオールレザー登山靴! かっこいいけど実際どうなの!?

山で見かける登山者の足元を見て、「オールレザーの登山靴ってかっこいいな~」と思ったことはありませんか? オールレザーに憧憬の念を抱きつつも、「重いと聞くし、履き心地はどうなのだろう? 取扱いも大変そうだな…」と中々買うまでに至らない人も多いのではないでしょうか。そこで、オールレザー登山靴の履き心地やお手入れの手間などについて調査! おすすめブランドもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。


アイキャッチ画像出典:Facebook/Scarpa Spa

オールレザーの登山靴に憧れる~!

オールレザー登山靴
出典:PIXTA
突然ですが、あなたは登山のときにどんな靴を履いていますか? ローカットからハイカット、トレランシューズから本格的なアルパインブーツまで、登山者の足元は様々。登る山によって使い分けている人も多いのではないでしょうか。

そんな、数ある登山靴の中でも、「かっこいいな~!」と多くの登山者が憧れるのが“オールレザー”の登山靴。「ちょっと重そうだし、手入れも大変そうだし、値段も高そう…」欲しいとは思いつつ、なんとなく踏み出せないというあなたのために、同じ思いを持つ編集部員がオールレザー登山靴について調査してみました。

オールレザー登山靴のこと、詳しく知りたい!

とにかく渋くてかっこいい! クラシックな風格のオールレザー登山靴。文句のつけようがないくらい、誰もが認めるイケメンです。それでも、どんな人にも苦手なことがあるように、必ず欠点はあるはず! 欠点まで受け入れられないと、一緒に山旅なんてできません。山行の途中で相棒と決裂しないためにも、オールレザー登山靴の特性を見てみましょう。

【重さ】足かせになったりしませんか?

足かせ
出典:PIXTA
重い荷物を背負ったり、不安定な道を歩くときの怪我防止や負担軽減のサポートをしてくれている登山靴。そのため分厚く硬い素材を使用していたりと重いものが多く、レザーとなると素材の特性上さらに重厚感が増します。

メーカーやモデルによりますが、レザー登山靴の代名詞ともいえる<ゴロー>の登山靴で見てみると、重量は片足1,000g~1,200gほど。レザー以外の登山靴だと500~600gのものが大半なので、倍近くの重さになると思っていたほうが良さそうです。

振り子の原理
出典:PIXTA
では、重いと歩行に問題はあるのでしょうか? 重い荷物を担ぐときには、登山靴の重みが振り子の原理で足をスムーズに前へと送り出してくれたり、安定感があるとの説もありますが、重い靴で歩き続けるのはそれだけでも疲れてしまいます。

どのくらいの重量を重いと感じるか、どのくらいの重量の靴が歩きやすいかには個人差が。現在使っている登山靴でも重いと感じているようであれば、オールレザーの登山靴は避けたほうが良いかもしれません。足首に重りをつけて山道を歩いてみて、狙っている靴の重さを体感してみるのもありかも!?

【硬さ】足が痛くなったりしませんか?

足を痛めた人
出典:PIXTA
登山靴全般に言えることですが、新品は硬く、靴ずれなどが起こりやすいもの。街や低山で履き慣らしをすることで、徐々に柔らかくなってきます。特にレザーは、素材本来の特性として適度な塑性と弾性を持っており、履き込むほどに足に馴染んでくれます。レザーならではの堅牢さは魅力であり、永く愛用できる理由でもあるんです。

足の採寸
撮影:Maiko.W
足が痛くなる場合、靴の長さや幅が足に合っていないこともあれば、紐の締め方が悪かったりと原因は様々。インソールや靴下で解消できることもあります。購入する時はとにかくお店で実際に履いてみて、自分の足に合うモデルを見つけることが一番。オーダーメイドなら、ミリ単位で調整してくれますし、痛くなりやすい部分や足の個性などの細かい特徴まで教えてもらえますよ。

【防水性・通気性】濡れませんか? 蒸れませんか?

雨の中の登山靴
出典:PIXTA
水に濡れると形状や風合いが変化しやすいレザー素材。雨の日の山行もあると思いますが、オールレザー登山靴の場合はどうしたら良いのでしょうか。

レザーには、ゴアテックス®のような防水透湿性はもちろんありません。そのため、革に防水ワックスを塗ることで防水皮膜を作ります。ひと手間かかりますが、水の浸透を防ぎ、寿命を伸ばすためにもとっても重要。

メーカーによっては、防水レザーを使用したり、インナーにゴアテック®を採用することで、冬季登攀や縦走に適したモデルを出しているメーカーもあります。低山や山小屋泊がメインなのか、縦走やテント泊、雪山登山でも履きたいのかなど、自分の山行スタイルに合ったモデルを選ぶのが良いでしょう。

靴下の重ね履き
出典:PIXTA
そして“蒸れ”については個人差がありますが、感じている人も多いようです。靴の中を蒸れにくい環境にしてくれる<finetrack>のドライレイヤー®ソックスを重ね履きしたりと、ソックスを工夫することで軽減ができるのではないでしょうか。

【寿命】できるだけ長く、たくさんの山に行けますか?

オールレザー登山靴
出典:PIXTA
一般的には、登山靴の寿命は5年程度、履いていなくとも経年劣化するものなので、そのくらいで買い替えが必要といわれています。しかし! なんとオールレザー登山靴は10年以上愛用している人ばかり。自分の足に馴染んだ靴と、長く付き合うことができるんです。それには日々のお手入れが必要不可欠。扱い方で寿命が変わるといっても過言ではありません!

【メンテナンス】お手入れ大変じゃないですか?

オールレザー登山靴の手入れ用ブラシ
出典:PIXTA
レザーでなくとも登山靴の日々のメンテナンスは必要。レザーの場合は使用前後に防水ワックスや栄養ワックスを塗り込む作業があり、そこが通常のお手入れと異なるところです。メンテナンスをサボったために、カビが生え手しまったという人も。長期間放置していると、革が硬くなってしまうこともあるようです。また、栄養ワックスを塗り過ぎて、革が柔らかくなり過ぎてしまったという声も。

習慣にしてしまえば手間をかけることも苦にならないと思いますが、レザーはタフでいて繊細な面もあるので、面倒くさがりには向かないかもしれません。「犬飼いたい~!」「ちゃんと面倒を見られるなら飼ってもいいぞ。」という、よくある親子の会話と同じですね。


オールレザー登山靴のメリット・デメリットを理解した上で、「やっぱりかっこいい!ほしい!」と思ったあなたへ。おすすめのオールレザー登山靴をご紹介します。

オールレザー登山靴のおすすめ8ブランド!

オールレザー登山靴は様々なブランドで取扱があることからも、その人気が伺えます。日本の職人技が光るモデルから海外の老舗ブランドのモデルまで、おすすめのオールレザー登山靴をラインナップ。レザーの風合い、紐、金具のデザイン、色味など、自分好みの1足を見つけてみてください。

みんなが憧れる1足なら!<ゴロー>

ゴローオールレザー登山靴 快適な履き心地はもちろん、見た目のかっこよさもピカイチ! ゴローの登山靴が、オールレザーに憧れるきっかけとなった人も多いのでは? フルオーダーから微調整オーダーでまで、プロ職人の採寸により、足の特徴に合った自分だけの1足を手に入れることができます。

ゴロー HP


職人技が光る1足なら!<中山製靴>

中山製靴オールレザー登山靴
出典:中山製靴
創業60年を超える老舗の中山製靴でも、オールレザー登山靴のオーダーメイドが可能。かかととつま先の革は3枚仕立てで、より頑丈な作りになっています。日本人の足型に合わせて製作されたオリジナルの木型が、履き心地の良さを後押し!

中山製靴 HP


有名登山家をも唸らせた1足なら!<安藤製靴>

安藤製靴オールレザー登山靴
 
出典:安藤製靴
ダナーブーツのOEMを手掛けたこともある、実績と信頼のある登山靴メーカーの安藤製靴。モデルの特性によって適した皮革を選定するなど、革や製法への拘りが光ります。世界的な冒険家・植村直己氏の靴も手掛けた実績も!

安藤製靴 HP


ビブラムソールと深イイ関係の1足なら!<Zamberlan>

ザンバランオールレザー登山靴 ザンバラン創業者のジュゼッペ・ザンバランは、ゴム製のソールを研究していたヴィッターレ・ブラマーニ(後のビブラム社の創業者)と協力し、これまでにない登山靴の開発に成功! そんな、今や登山靴のソールでは定番のビブラムソールと密接な関係のブランドです。

ITEM
Zamberlan 1120000 トレッキングシューズ
ザンバランを代表する堅牢なオールレザー登山靴。フルグレインレザー(革の表面で一番外側の部分)を使用。アッパーとアウトソールを縫い付けにはノルウィージャン製法を用い、水の侵入にも配慮された1足です。
ITEM
Zamberlan フジヤマNW GT
日本人向けに作られたモデルである「フジヤマ」。アッパーには高品質なペルワンガー社のハイドロブロック・スウェードレザーを使用。ソールには衝撃吸収性の高いビブラム・ノルトラックソール、ライニングにはゴアテックス®を採用し、快適性を高めたモデルです。




 

イタリア老舗ブランドの1足なら!<SCARPA>

スカルパオールレザー登山靴 創業80年のイタリア老舗ブランドであり、日本でも初心者から山岳ガイドまで愛用者が多いスカルパ。モデルに合わせて、耐水性・耐久性に優れた数種類の革を使い分け、天然素材である革ならではの質感、馴染みの良さを活かした登山靴を生み出しています。

ITEM
スカルパ シェルパ
3シーズン対応モデル。3mm以上の厚みがあり、耐久性とサポート性を要求される重登山靴にぴったりのワッサーレザーを使用。革本来の滑らかな表情で魅了する1足です。



比較的リーズナブルなモデルなら!<山幸>

山幸オールレザー登山靴
出典:山幸
山幸は吉祥寺に店舗を構える創業54年の登山用品店。様々なアウトドアブランドの商品を取り扱うほか、オリジナルのオールレザー登山靴も人気です。
ITEM
山幸 オリジナル軽登山靴
40年近くにわたり愛される、山幸オリジナルのオールレザー登山靴。日本人の足型に合うように考慮された幅広のデザイン。小屋泊対応モデルで、冬の低山にも使える1足です。

赤い紐がアクセントになった1足なら!<秀岳荘>

秀山荘オールレザー登山靴
出典:秀山荘
秀山荘は登山・渓流用品の専門店。山幸と同じく、オリジナルのオールレザー登山靴も出しています。
ITEM
秀山荘 オリジナル登山靴 SB-6
国産の牛革を用いた、レザーながら片足約720gと比較的軽量なモデル。山小屋泊から低山のハイキングまで、幅広く活躍する1足です。

多彩なフィールド履ける1足なら!<GRANDKING>

グランドキングオールレザー登山靴
出典:Caravan
日本人の足にフィットし、入門靴としても人気の高いキャラバンシューズのセカンドラインであるグランドキング。さらに高みを目指す登山者のニーズを汲み取った、履き心地と丈夫さを兼ね備えた登山靴が揃います。
ITEM
グランドキング GK84
艶めくレザーが雰囲気たっぷりのオールレザートレッキングシューズ。アウトソールにはヴィブラム®Foura EVO(Megagrip)を採用。カップソールにすることで、重厚感を抑えて現代的にアレンジされており、登山はもちろん、タウンユースにも◎。大人の上質さをアピールできる1足です。

今回ご紹介した以外にも、<Diemme><GARMONT><HANWAG><LOWA><MEINDL><MERRELL>など、オールレザー登山靴を扱っているブランドやメーカーがありますので、チェックしてみてください。

履けば履くほど味が出る、自分色の登山靴!

オールレザー登山靴 多少の覚悟はいるものの、愛情を注ぐほどに艶めき、色々な山行を共にすることで自分の足にフィットするオールレザー登山靴。見た目のかっこよさだけでなく、自分色に育てられることこそがレザーならではの醍醐味。軽量で機能性の高い登山靴が数多く存在する中で、あえてオールレザーの登山靴を選ぶ理由に十分なり得るのです。

まぁ重い…でも足馴染みの良さは圧倒的で、何よりかっこいい。オールレザーの登山靴はロマンだ!」オールレザー登山靴を愛用する人が口を揃えて言うこの言葉、これに尽きるのではないでしょうか。


関連する記事

関連する山行記録 byヤマレコ

オールレザー登山靴
この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」

OFFICIAL SNS

 

LINEでYAMA HACKをもっと手軽に。

登山用品から登山・トレッキングまで山に関する情報を毎日配信!
LINE友達限定の毎月当たるプレゼントキャンペーンも開催中!