自分に合う登山靴が欲しい!
登山の相棒とも言うべき登山靴。長い時間歩き続ける登山において、靴が足に合わないほどつらいものはありません。そんな靴の悩みを解決してくれるのが、「オーダーメイドの登山靴」。今回は、創業60年職人技が光る中山製靴の手作り登山靴をご紹介します。
中山製靴で作る自分だけの登山靴。職人の3つのこだわりとは?
東京の足立区にある中山製靴は、2017年で創業60周年を迎えました。登山靴作りを始めたのは、中山淳一さん。83歳になった現在でも、2代目の貞さんと奥様の3人で登山靴を作り続けています。では、中山製靴が、60年にも渡り登山愛好家に支持されている理由を探っていきましょう。
職人のこだわり① オリジナルの木型
靴のはき心地を左右する木型。中山製靴では、日本人の足型に合わせて製作されたオリジナルの木型を使用します。特にこだわっている所は、足裏と足首。ヨーロッパの木型の足裏は、比較的平らなのに対し、中山製靴のものは、足の裏の土踏まずに空間を持たせ、足が前にずれないように工夫されています。下山時に足が前にずれ、足の指を痛めるのを防いでくれます。
また、ヨーロッパの木型は、かかとに対して足首がまっすぐに製作されるのに対し、中山製靴が製作する木型は、かかとに対して足首がやや外側を向くように作られています。この足首の絶妙な角度は日本人の骨格に合わせるように考えられています。
職人のこだわり② 中敷の木の釘
中山製靴が製作する登山靴の大きな特徴のひとつ、木の釘。革製の中底に木の釘を打ち込む事で、より耐久性を高める作りになっています。
職人のこだわり③ 足首の快適さ
登山では、上り下りが多いため足首に負担がかかります。中山製靴の登山靴の足首には、スポンジを多めに入れているので、クッション性が高く足首の負担を軽減してくれます。
また、足首の曲がる部分には、「あそび」を作り、曲げやすいようになっています。
足首のベロ(タン)の部分は少し長めにし、履き口(トップライン)は足首を包み込む形状に成形されているため、かかとから足首にかけてのフィット感が抜群です。