いったいどれだけかかるの?海外の入山料、一部を紹介!
海外の登山は遠い国の話で、他人事のように感じてしまうかもしれませんが、中には「いつかは行ってみたい!」と思っている人もいるのでは? では、実際にどれくらいのお金がかかるものなのでしょうか。入山料は変動がありますが、有名な山について見ていきましょう。
まずはこの山! 世界最高峰のエベレスト

世界最高峰、標高8,848mのエベレスト。一般的な登頂ルートはネパール側のルートで、2025年9月からの入山料は最高1万5000ドル(約220万円)です。(中国側からの入山料は約73万円)3~5月はピークシーズンとして最高額を徴収し、9~11月はその半額になる予定。入山料以外に、1人当たりにシェルパを1人つけることも必須で最低でも40万、その他装備代100万以上、保険代なども含めて、ザっと700万円弱かかる見込みです。世界最高峰に立つためならこれくらいかかるのも当然でしょうか。
ちなみに、ヒマラヤ山脈一体の8,000m峰(K2やマナスル、ローツェなど)は、一帯が国立公園のためすべてこの値段となっています。
南米最高峰・アコンカグア

アルゼンチンとチリの国境にある、6,962mのアコンカグア。標高の高い山ですが、年間6,000人以上が訪れている人気の山です。入山料は、登山(登頂)かトレッキングか、また住んでいる国、ハイシーズンかそうでないかで入山料が変わり、ハイシーズンで日本人は約10万円ほど。その他、登山許可証約9万、航空券約30万、登山道具約30万などもろもろ含めて、ザっと100万円弱。自前の装備を持って行ったり安い航空券を探せたら、もっと抑えた金額で行くことができそうです。
アフリカ大陸最高峰・キリマンジャロ

タンザニア北部にある、標高5,895mの山。高山病対策は必須ですが、登山家ではなくても体力と準備があれば山頂まで登れる山として、多くの人が訪れています。入山料は、約8万9000円。現地人ガイド同行が義務付けられているため、基本的にはツアーに申し込む人が多いようです。ツアーにもよりますが、日本からのツアー代金は航空券含め50万円ほど。特別な道具が必要ないので、旅行の一部で行く人も多いようですね。
北米最高峰・デナリ(マッキンリー)

標高6,190m、緯度が高いため気温が低く、氷河やクレバス、切れ落ちた雪の斜面などがあり、気象条件も厳しい山。冒険家・植村直己が眠る山としても知られています。入山料は約3万8,000円。航空券などを含め、ザっと50万円ほどになりそうです。ただし、気象条件が厳しいのでコンディションが良い日を狙うとなると、その分現地滞在が長くなるので費用はさらにかかる見込みです。
東南アジア最高峰・キナバル

マレーシアボルネオ島にある標高4,095mの山。技術的に困難な箇所も少なく、よく整備された登山道で、高山のわりに登りやすい山とされています。入山料は約5,000円。その他、必須のガイド代や送迎代、航空券や宿泊費などを含めるとザっと20万円ほど。格安航空券や現地でツアーを探せばもう少し安く行けそうです。初の海外登山にも良さそうですね。
ヨーロッパは入山料がない

ヨーロッパの山には入山料がありません。モンブランやマッターホルンなどの高山も同様です。ただし、マッターホルンは事故が絶えないため事前にテストを受けることが義務づけられています。
エルブルース・ビンソンマシフも入山料ナシ
七大陸最高峰の中でも、エルブルースとビンソンマシフの2座は入山料がありません。しかし、アクセスがとんでもなく大変で、かなりの費用と日数がかかります。先日イモトアヤコさんが登頂したビンソンマシフは南極大陸最高峰の山。一般的には、ガイドなしでも約500万ほどかかるようです。
海外の山に登ってみたい!

いつかは行きたい憧れの海外の山ってありますよね。日本の山とは見える景色、感じるスケール感が異なるので感動すること間違いなし! でもかかる費用が高い山は、貯金ができてから…。いつか出かけるその時のために、出来るだけ山へ登って体力を蓄えておきたいところですね!