山に入るためのお金、入山料
2014年より環境保全や登山者の安全対策を目的として、協力金のかたちで富士山の入山料制度が実施されるようになりました。しかし海外の山ではこの“入山料”という制度はもっと一般的。導入されている山はかなり多く、登頂できるかできないかに関わらず支払う必要があります。
入山料って何に使われるの?
海外の山を見てみると、とりわけ有名で人気の高い山に入山料が設けられていることが多いようです。環境保全のためもありますが、人気の山はそれだけ登山者が多くなるのでトイレの維持費や登山道の劣化など環境の悪化が考えられます。この維持・修繕費も大きな使いみちの1つ。富士山でも、その登山者の多さから特にゴミ問題が深刻になっています。
また海外では、入山料を取っているのは地球上でもっとも標高の高い地域・ヒマラヤ山脈(ヒマラヤ山脈はパキスタン・インド・チベット・ネパール・ブータンの国境付近)に集中しています。なかでも、多くのヒマラヤ山脈に接しているネパールは、この地域へ観光・登山に来る人が落とすお金が現地民の雇用と収入源。そのため入山料はネパールという国にとって欠かせないものと言えるのです。
いったいどれだけかかるの?海外の入山料、一部を紹介!
海外の登山は遠い国の話で、他人事のように感じてしまうかもしれませんが、中には「いつかは行ってみたい!」と思っている人もいるのでは? では、実際にどれくらいのお金がかかるものなのでしょうか。入山料は変動がありますが、有名な山について見ていきましょう。