「ゴアテックスだけど足が蒸れる!」――そんな人に朗報!
汗腺が最も多い場所のひとつが「足の裏」
実は、汗を分泌する「汗腺」の密度は、体の中でも特に足の裏が高いといわれています。靴を履いているとき、足の裏は常に地面につけて密着しているため透湿性がなく、汗のたまり場になり、結果的に「蒸れ」につながります。通常の「ゴアテックス」表記のみの靴はアッパー部分の透湿性には有効でしたが、足裏部分の蒸れに大してもさらに効果を高めたのが「ゴアテックスサラウンド®フットウェア」です。
ゴアテックスフットウェアとは
レインウェアなどに代表されるように、ゴアテックスプロダクトは防水性・透湿性に非常に長けています。それは靴に対しても同じで、ゴアテックスファブリクスが足元全体を包み込むように作られています。こうして作られた靴は「ゴアテックスフットウェア」と呼ばれており、気候に合わせた3種類のラインナップが用意されています。
Performance Comfort FOOTWEAR | Insulated Comfort FOOTWEAR | Extended Comfort FOOTWEAR | |
---|---|---|---|
季節 | オールシーズン | 秋~冬 | 春~夏 |
防水性 | 〇 | 〇 | 〇 |
透湿性 | 〇 | 〇 | ◎ |
耐久性 | 〇 | 〇 | 〇 |
保温性 | △ | 〇 | △ |
特徴 | 寒冷地用インサレーションレイヤー | ゴアテックスサラウンド®プロダクトテクノロジー |
■Performance Comfort FOOTWEAR
オールシーズン使えて汎用性が高いのが特徴。アウトドシューズに採用されることが多いです。
■Insulated Comfort FOOTWEAR
寒さを遮断するレイヤーを搭載しており、高い保温性が特徴。秋から冬の登山に適しており、登山靴やウィンターブーツに採用されることが多いです。
■Extended Comfort FOOTWEAR
夏場・アウトドア・スポーツシーンの使用に最適。発汗の多い時期や運動はもちろん、ビジネスシューズにも使われています。
ゴアテックスサラウンド®フットウェアは、温暖な時期や汗をかく激しい運動に適した「ゴアテックスExtended Comfort FOOTWEAR」に分類されています。登山・アウトドアでの使用はもちろん、夏場の普段履き・蒸れやすい革靴を履く機会が多いビジネスシーンでも活躍します。
ゴアテックスファブリクスとは・・・?
ゴアテックスの靴との構造上の違いは?
通常のゴアテックスフットウェアとの違いは、ソール部分または靴底側面から湿気を逃がす独自の構造です。通常のゴアテックス採用の靴は上方への汗の発散はできていましたが、足の裏にかいた汗を逃がすことまでは完ぺきとは言えませんでした。しかし、ゴアテックスサラウンド®フットウェアは透湿性の高いインソールと独自のソール構造により、足底へ湿った空気の逃げ道を作りました。これにより、従来よりも靴の中をドライに保つことが可能になりました。
ゴアテックスサラウンド®フットウェアの製品を購入するときの2つの注意点
ここまで聞くと、まるでいいことだらけのようですが、購入するときに注意すべき点もあります。事前に知っておいて、自分にぴったりの靴を見つけましょう。
特に強度を優先するモデルには採用されていない
構造上、ソールに孔をあけたり足裏に空間を作るため、特に強度が優先される厳冬期向けや長期縦走向けの重登山靴には採用されていません。靴選びをする時に、強度や保温性、透湿性、どこを優先して考えるべきかを想定されるロケーションから逆算して適切なものを選ぶようにしましょう。
インソールは靴に最初から入っているものを使おう
靴底からの透湿性を十分に発揮するためにゴア社の基準をクリアした吸湿速乾性のあるインソールが使用されています。そのため、インソールを別のものに交換してしまうと使われている素材によっては透湿性が下がってしまうことが考えられます。普段からインソールを別に用意している人は注意しましょう。
カジュアル・ビジネス向けモデルの特徴とオススメ9選
カジュアル・ビジネス向けゴアテックスサラウンド®フットウェアの特徴
カジュアル・ビジネスシーン向けのモデルには、ソール部分に湿気を逃がす孔が開いており蒸れを軽減。もちろん、ゴアテックス(R)ファブリクスが足全体を包み込んでいるため、外から水が浸入することはなく、快適な足元が1日中持続します。
カジュアル・ビジネス向けモデルオススメ9選
リーガル 05HR メンズ
履く人を選ばないシンプルなデザインのビジネスシューズ。ビジネスシーンから冠婚葬祭まで幅広く活躍します。室内の出入りが多い、夏場でも靴の中を快適に保ちます。
マドラス M720S メンズ
格式高いデザインで、ビジネスシーンだけでなくフォーマルな場所でも使用できるシューズ。従来のモデルより透湿性が格段にアップしています。
マドラスウォーク ゴアテックスサラウンド® ビジネスシューズ ツーシーム
濡れない、蒸れないマドラスウォークのビジネスシューズ。ヒールリペアが可能なソールになっており、長く使うことができます。
クラークス ビジネスシューズ メンズ
全方向の透湿を可能にしたゴアテックスサラウンド®を搭載したクラークスのビジネスシューズ。特に夏場におすすめですが、室内を行き来する冬場でもお使いいただけます。
リーガル 56MR メンズ
カジュアルシーンでおすすめなスニーカータイプのシューズ。オフでもリーガルの靴にこだわりたい方におすすめな1足です。
リーガル 53KR メンズ
ゴアテックスサラウンド®を採用したデッキシューズ。カジュアルシーンはもちろん、ビジカジスタイルにも合わせやすいデザインです。
マドラス M7001S メンズ
オフやビジカジスタイルに合わせやすいマドラスのスニーカータイプのシューズ。普段使いでコーディネートしやすい落ち着いたデザインです。
エコー クール 2.0 テキスタイル GTX
全世界でヒットしているエコーのクールシリーズ。ゴアテックスサラウンド(R)フットウェアを代表する一足です。
バイオム ベンチャー メンズ GTX
耐久性に優れるアッパー素材を使用したバイオムのベンチャーシリーズ。マウンテンバイク用に作られたモデルで、乗った時にペダリングのグリップ力を上げるペダルゾーンが配置されています。
アウトドアレジャー・スポーツ向けモデルの特徴とオススメ8選
アウトドアレジャー・スポーツ向けゴアテックスサラウンド®フットウェアの特徴
アウトドアレジャー・スポーツシーンでは多くの汗をかくことが想定されます。こちらのモデルではその用途から強度維持のため靴底ではなく靴側面に蒸気を逃がす孔が開いています。そのため、雨天時や湿原でのハイキング・軽登山で効果を発揮。また、アウトドアシーンに限らず、ランニングやスポーツジムのルームシューズとしても使えます。
アウトドア・スポーツ向けモデルオススメ8選
マインドル X-SO30 GTX
ドイツの老舗靴メーカー、マインドルのシューズ。ハイキング・ウォーキングなど様々なアクティビティにおすすめです。
ハンワグ Najera Mid ゴアテックスサラウンド®ハイキングブーツ メンズ
足首をしっかりと保護するミドルカットのハイキングシューズ。ハイキングや軽登山におすすめ!
スポルティバ プライマーGTXサラウンド
スピーディーなファストハイキングで活躍するスポルティバのシューズ。飽きの来ないデザインで合わせやすく、天候の優れないハイキングやウォーキングで活躍します。
ザンバラン エアラウンドミッドGT レディース
イタリアの登山靴メーカー、ザンバランが手掛けたゴアテックスサラウンド®フットウェアのレディースモデル。ミッドカット形状なので足元をしっかりガード。ハイキングやトレッキングで活躍する1足です。
スポルティバ シンセシスGTX メンズ
ファストハイキングシューズでお馴染み、スポルティバのゴアテックスサラウンド®フットウェア。ハイキングや旅行先でのウォーキングシューズとして活躍します。
ザ・ノースフェイス トラバース ファストパック GORE-TEX サラウンドミッド メンズ
ゴアテックスサラウンド®フットウェアを搭載したノースフェイスのテクニカルシューズ。メガグリップアウトソールも採用し、グリップ力も抜群。春~冬の軽登山・トレッキングに最適です。
メレル カプラ ヴェンチャーミッド ゴアテックスサラウンド®
ゴアテックスサラウンド®フットウェア、メガグリップアウトソールを採用したメレルのトレッキングシューズ。特に汗をかきやすい夏場の登山におすすめな1足です。
マムート コンフォート ガイド ハイ GTX サラウンド メンズ
レザーとのコンビアッパーモデルで、十分な透湿性で快適性を保ちつつも丈夫な作りとなっています。ハイキング~トレッキングまで幅広く対応します。
メンテナンスはどうすればいい?
足裏とソール側面に通気口があるので一般的なほかの靴に比べて、汚れが溜まりやすくなっています。通常のメンテナンスに加えて、靴底の詰まり汚れも落としましょう!ケルヒャーのような高圧洗浄機の水圧を利用すると汚れが落としやすいのですが、なければシャワーの水流を使って落としてください。水洗いを終えたら陰干し、防水・撥水スプレーの塗布も忘れずに行いましょう!
ゴアテックスサラウンド®フットウェアで快適な足元を!
ゴアテックスサラウンド®フットウェアはアウトドアシーンでは欠かせないテクノロジーですが、カジュアル・ビジネスシューズにも多く採用されています。蒸れやすいイメージのビジネスシューズは昔のもの、山でも街でも快適な足元を保ちたいですね!