もう山は寒い…!
気づくとあっという間に年末も近づき、 すっかり気温も下がってきました。街でも着る洋服がガラッと変わってきた中、地上より標高の高い山では当然、寒い!冬の山では、休憩時に温かいごはんやコーヒーを楽しむのが醍醐味の1つですが、動きが止まると途端に体は冷えてしまいます。この時期には相応の保温着を準備していくことが大切です。
アウトドアブランドの上着なら、山でも街でも活躍!
最近では、通勤着や普段着としても街でアウトドアブランドのジャケットを着る人が増えてきました。それもそのはず、アウトドアブランドのダウンや中綿ジャケットなどは、軽くて暖かくて機能的!使い勝手が良く、しかも多くのメーカーからデザイン性が高くて普段も着やすいアイテムが発売されています。この冬を乗り切るために、山でも街でも使いまわせる、そんな1着があれば最強ですよね!
ダウンと化繊、どっちがいいの?
アウトドアブランドの保温着はダウンと化繊ジャケットの2種類に大きく分かれます。(フリースは今回は除外します) 主な特徴を簡単に比較したものが上の表です。主な役割としてダウンは保温、化繊は断熱と考えましょう。2つの単純な比較なので、例えば「中綿ジャケットが全然暖かくない、すごく重い」というわけではないので悪しからず!最近ではそれぞれの弱点を克服すべく、ダウン自体に撥水性を持たせたものやかなり軽量な化繊を使用したアイテムも出てきました。
また、価格については一般的にダウン>中綿ジャケットであるケースが多いです。
ダウンの「フィルパワー」ってなんだ?
ダウンジャケットのスペックでよく謳われる「FP」という文字。「フィルパワー」といって、ダウンのかさ高さを表す数字です。
例えばダウンを平置きして、袖の部分に手を置き体重をかけるとぺしゃんこになりますよね。そのあとしばらく放っておくと、ゆっくり、ふわ~っと元の状態に戻っていきます。フィルパワーはこのダウンの復元率のこと。30gの羽毛のふくらみ度合いを立法インチで示します。
一般的には550フィルパワーもあれば品質の良いダウンだとされていますが、アウトドアブランドのダウンは700や800、なかには1,000フィルパワーの超高品質ダウンも!少ない重さでたくさんふくらんだ方が、軽さを保ちつつたくさん空気を含み暖かくなる、という仕組みです。
ただフィルパワーが高いだけがいい、というのは間違い
とはいえ、フィルパワーの数値の高さだけ見るのはちょっと待って!「ダウンがどれくらい入っているのか」も重要です。1,000フィルパワーのダウン1gと、550フィルパワーのダウン20gでは、後者の方が暖かいんです。ただしフィルパワーが低いダウンをたくさん使ったダウンはそれだけ重さも出てしまうので、理想の「軽さ」「暖かさ」を求める時は、フィルパワーとダウン量も気にしてみるとよいでしょう。
化繊のジャケットも捨てがたい…
暖かいんだったら、やっぱりダウン?とお考えの方、化繊のジャケットも素晴らしい部分がたくさんあります。まず、なんたって頑丈!携帯性に優れたダウンは、そのコンパクト性を実現するために表地に薄いポリエステル・ナイロンを使用しているケースが多々あります。しかし、岩や木の枝に引っかけて破れた!なんてことになると、そこからダウンが抜けていって…保温性が台無しに!
その点、化繊ジャケットはたとえ1か所に穴があいても、水に濡れても保温性は落ちにくく、天候の変わりやすいアウトドアフィールドでは心強い味方となってくれます。
山でも街でも使いたい!おすすめアウトドアブランドのダウン6選
それでは、アウトドアブランドのおすすめダウンを紹介していきます。お気に入りのデザインを見つけましょう!
ノースフェイス アルパインヌプシフーディ
中綿は、天然ダウンの中でも高水準のかさ高性と軽さを持つ900フィルパワーダウン。首元から体の熱が逃げるのを防ぐために、襟の内側には肌触りのよいフリース地があしらわれています。スタッフサック付きでコンパクトにできます。
ザ・ノースフェイス アルパインヌプシ フーディ
ダウン:900フィルパワー
重さ: 385g(Lサイズ)
カラー:全4色
サイズ:WS~XXL
モンベル アルパインダウン パーカ
山岳用品のメーカーとして長きに渡り君臨するモンベルが、寝袋づくりで培った技術をダウンに採用。ボックス構造で暖かさを逃しません。表地には撥水加工がされています。
表地:20D Ballistic? Nylon Ripstop
ダウン:800フィルパワー
重さ:414g
カラー:全4色
サイズ:S~XL
モンベル アルパイン ダウンパーカ Men’s
マウンテンハードウェア ゴーストウィスパラーフーデッドダウンジャケット
「ダウンは水に弱い」という弱点を覆す、撥水加工ダウン「NIKWAX?HYDROPHOBIC DOWN」を採用!比較的薄手でコンパクトになるので、アウターとしてだけでなくジャケットのインナーとしても活躍しそうなアイテムです。
マウンテンハードウェア ゴーストウィスパラーフーデッドダウンジャケット
ダウン:800フィルパワー
重さ: 209g(Mサイズ)
カラー:全3色
サイズ:S~L
マムート エクセロンINフーデッドジャケット メン
グースダウンを150g含み、保温性は抜群!収納できるスタッフサック付きで山へも持っていきやすい一方、カラー展開がシックなので普段着でも着やすい、まさにシーンを選ばず使えるダウンです。
マムート エクセロンINフーデッドジャケット メンズ
ダウン:750 フィルパワー
カラー:全4色
サイズ:XS~XL
マウンテンイクイップメント スカイラインフーデットジャケット
防風、かつ透湿性に優れたDRILITE Loft Shellを表地に採用し、ダウンと体の間のムレを外に逃がしてくれます。小さくコンパクトにでき、カラビナを付けて持ち運べる様ループが付いているのが嬉しい!
マウンテンイクイップメント スカイラインフーデットジャケット
ダウン:700フィルパワー
重さ: 445g
カラー:全4色
サイズ:S~XL
マーモット ガイズダウンフーディー
こちらも撥水加工がしてあるダウン「Down DEFFENDER」を採用した、かさ高でボリューミーなダウンです。USAモデルのため、サイズは一回り大きめ。携帯性には少し欠けるかもしれませんが、クライミング時などにおすすめです。
マーモット ガイズダウンフーディー
ダウン:700フィルパワー
重さ: 658g
カラー:全5色
サイズ:S~L
おすすめアウトドアブランドの化繊ジャケット6選
続いて、おすすめの化繊・中綿ジャケットを紹介します。最近では、各メーカーが「高機能中綿」を謳った優れものが多数登場しています。どれもおしゃれなデザインばかり!
アークテリクス アトム LTフーディ メンズ
アークテリクスの定番ジャケット。コアロフトという独自で開発された中綿を採用しており、抜群の通気性を誇ります。とにかくムレない、と評判です。これを着て歩き続けたり行動をし続けても快適な、理想的な行動着です。
アークテリクス アトム LTフーディ メンズ
中綿:Coreloft™ インシュレーション
重さ: 360g
カラー:全8色
サイズ:XS~XXL
パタゴニア メンズ・ナノエア・フーディ
ファンが多いパタゴニアの「ナノエア」シリーズは、その肌触りの良さも人気の理由の1つ。着心地が最高!との声多数です。またストレッチ性にも優れ、動きやすさはお墨付き。山の行動着として高い評価を得ています。
表地:ナイロン100%
中綿:フルレンジ・インサレーション
重さ: 397g
カラー:全5色
サイズ:XS~XXL
パタゴニア メンズ・ナノエア・フーディ
ホグロフス リムシリーズ シェイクドライ フード
中綿がたっぷり封入され、中厚手のジャケットでありながらポケットに折りたたんでコンパクトに収納できるのが魅力。シルエットやデザインから、普段着や通勤で愛用する人も多いアイテムです。
ホグロフス リムシリーズ シェイクドライ フード
中綿:Quad Fusion™
重さ: 380g
カラー:全1色
サイズ:S~L
コロンビア キュンブーグレイシャージャケット
雨と汚れを弾くオムニシールド?を表面に使用し、付属しているスタッフバッグにコンパクトに収納することができます。タウンユースに馴染みやすい色合いがおしゃれです。
コロンビア キュンブーグレイシャージャケット
中綿:マイクロテンプ
重さ: 785g(Mサイズ)
カラー:全4色
サイズ:XS~XXL
ミレー トイ リバーシブル フーディー
ストレッチ性のある最新の中綿素材「3DEFX+?」を採用しています。動きに追従してくれるのでストレスフリー!さらにリバーシブル仕様なので、気分やシーンに合わせて楽しめるのも嬉しいです。
ミレー トイ リバーシブル フーディー
中綿:3DeFX+® インシュレーション
重さ: 410g
カラー:全3色
サイズ:XS~XL
ファイントラック ドラウト®ポリゴン3フーディ
世界初、シート状の立体保温素材「ファインポリゴン?」は、軽い・暖かい・水に極めて強い点が特徴。ファイントラックが独自に開発した素材で、なんとほぼ同じ重さのダウンを上回る保温性を誇ります。
ファイントラック ドラウト®ポリゴン3フーディ
中綿:ファインポリゴン®
重さ: 415g
カラー:全4色
サイズ:S~XL
この1着で、冬を乗り切れ!
ダウンと中綿の化繊ジャケットは、それぞれに強みがありますが…現代のテクノロジーで、その弱点は克服されようとしています。弱い部分は改善され続け、高機能なアイテムが多数発売されていますが、一番自身の活動に合った特色のものを選ぶこと、そして何より自分にとってかっこいい1枚を着て、寒い冬を乗り切りましょう!