雪山登山やクライミングに!<モンベル>の化繊綿ジャケット「フラットアイアンパーカ」を徹底深堀り

2021/04/09 更新

<モンベル>の化繊綿ジャケット「フラットアイアンパーカ」は、冬季の登山やクライミング、スノースポーツに最適。独自素材により、水濡れに強く、雪や雨などの条件下でも保温力をキープ&でムレを効果的に排出してくれます。そんな「フラットアイアンパーカ」の【保温力】【防水透湿性】【動きやすさ】【実用性】に注目。特徴やおすすめの使用シーンを紹介します。

アイキャッチ画像撮影:筆者

最大の特長は、“保温力と水濡れへの強さ”!『フラットアイアンパーカ』

撮影:筆者(モデル/男性 身長173cm、体重64㎏、Mサイズ着用)
冬期の登山用に暖かいジャケットが欲しいけれど、ダウンは水濡れに弱いし、かといってハードシェルとの重ね着はちょっと動きにくい…。

「行動時も休憩時も着られて、アウターとしても使いやすい保温ジャケットはないものか?」というお悩みを抱えている人必見。モンベルの化繊綿ジャケット『フラットアイアンパーカ』の紹介です。

雪にさらされやすい冬山登山やクライミング、スノースポーツなど、わざわざダウンを着たり脱いだりするのが面倒なシーンでも活躍してくれるのがこのアイテム。保温性や防滴性に優れ、自宅の洗濯機で手軽に洗えるので、冬山でもガシガシ使える保温ジャケットが欲しい人にもオススメです!

その【保温力】【防水透湿性】【動きやすさ】【実用性】に注目してみましょう。

【1】保温力|繊維一本一本まで撥水加工!かさ高キープで暖かさ続く


撮影:筆者
『フラットアイアンパーカ』の保温材に使用されているのは、モンベル独自開発の化繊綿“エクセロフト”。濡れに強く、ふんわりとしたかさ高をキープし続け、厳冬期の山でも抜群の保温力を発揮してくれます。

“エクセロフト”は、保温・撥水・速乾!

エクセロフト 構造
提供:mont-bell
“エクセロフト”は3種の異なる太さのポリエステル繊維をブレンドし、シート状に何枚も積み重ねた構造。弾力のある繊維と極細繊維が複雑に組み合わせることで、暖かい空気をたっぷり蓄え、優れた保温性と耐久性を発揮してくれます。

エクセロフト
提供:mont-bell
また、かさ高キープの秘密は、構造面だけではなく繊維自体にも。

もともと保水しないポリエステルの繊維一本一本に、撥水性を高めるシリコーンコーティングをさらにプラス。水分は繊維に染み込むことなく弾かれ、外部へと効果的に排出されていきます。

そのため、悪天候時や大量に汗をかいた時なども速乾力を発揮。ドライで快適な着心地をキープし続けてくれます。

モンベル
提供:mont-bell
さらに、他社の化繊綿に比べて約2倍の保温性を実証済み。これまで着ていた化繊綿ジャケットは、あまり保温性を感じられなかった…という人にもぜひ試してもらいたい一枚です。

ロフト回復性
提供:mont-bell
こちらは、圧縮を2000回繰り返した際のかさ高の回復性を示すデータ。これだけ圧縮しても8割以上のかさ高をキープできるのなら、登山やクライミング、スキーやスノーボード、普段使いまで、フル活用しても安心です。

エクセロフト
提供:mont-bell
“エクセロフト”を採用した保温ジャケットとして 『U.L.サーマラップ パーカ』と『サーマラップパーカ』もあります。そのなかで『フラットアイアンパーカ』は、ハードな環境下にも対応する最も保温性が高いモデルです。

▼『U.L.サーマラップ パーカ』と『サーマラップパーカ』について詳しくはこちら

【2】防水透湿性|独自の防水透湿素材“ドライテック”が実力を発揮!

ドライテック
提供:mont-bell
『フラットアイアンパーカ』は、モンベルが展開する化繊綿ジャケットの中で唯一防水透湿素材を採用したモデル。

完全防水ではないものの、冬山での登山やスポーツシーンと切っても切り離せない“雨や雪、風”といった厳しい気象条件下でも、優れた保温性と蒸れにくさを発揮できるように設計されています。

ドライテックの耐水圧は、20,000mm以上、透湿性は、5,000~20,000g/㎡・24hrs(JIS L-1099B-1法)

一般的に登山に必要な数値、耐水圧20,000mm以上、浸透圧10,000g/㎡・24hrs(最低でも5,000g/㎡・24hrs)とされているので、登山用アウターとしての必要条件は充分にクリアしていると言えます。

防風性・防水性を高める3つの機能

フラットアイアン 防水性
撮影:筆者
まず1つ目は、ポケットの中からコードを引いて裾部分のフィット感を調整できるリードインコード・システム。裾部分からの雪や風の侵入を防ぐ役割はもちろん、余ったコードはポケット内に収納されるので行動の邪魔にならず、安全&快適です。

2つ目は、伸縮性のある袖口とベロクロテープを組み合わせたアルパインカフ。しっかりめに締めても手首にくい込まず、ベストなフィット感に調整可能。

最後は、止水ジッパー。内、外、全てのジッパー部分に配備されており、雨や湿った雪の侵入を防いでくれます。

【3】動きやすさ|軽くて、しなやかな着心地を実感

提供:mont-bell
フラットアイアンパーカの平均重量は、522g(メンズモデル)。同ブランドが展開する冬期登山対応のダウンジャケットに比べると、100~150g程度重めではあるものの、表地に独自の極薄シェル素材“バリスティックエアライト”を採用することにより、防風性・軽量性・強度が追求されています。裏地に使われているのは、従来のナイロンと比べ約2倍の引き裂き強度を誇る“バリスティック”。

普段200~300gのライトなダウンを着用してる人の場合、少々重く感じてしまう可能性はありますが、羽織った際に防風・保温力を実感できるはず。

繊維由来のしなやかさ

フラットアイアンパーカ
撮影:筆者
中綿素材である“エクセロフト”の繊維自体が柔らか。シェル素材のしなやかさと相まって、ダウンや中綿ジャケットにありがちな「ボリュームがありすぎて突っ張る」ような不快感はなく、ふわっと優しい肌触りが特徴です。

立体裁断で運動性も良好

フラットアイアンパーカ
撮影:筆者
ダウンや中綿ジャケットで気になるのが、肘の曲げ伸ばし。イマイチ動かしにくかったり、行動中にも終始違和感が気になって仕方ない…といった経験はありませんか?

こちらのパーカは、肘に立体裁断を採用されており、嫌なツッパリ感や締め付け感を軽減してくれる印象。クライミング時はもちろん、スキーやスノーボードなどに活用しやすいのではないでしょうか。


【4】実用性|アルパインクライミングに便利な機能満載!

ポケットは、内外それぞれ3か所

フラットアイアンパーカ
撮影:筆者
ジッパー付きポケットが外側に3か所。内側には、グローブをスムーズに収納できる大きめのポケットが左右に1か所ずつ配備されています。さらに、右側の内ポケットには止水ジッパー付きのポケットがあり、コインケースなどの収納にも便利。

視界確保に!フード調整は3か所

フラットアイアンパーカ フード
撮影:筆者
フードの調整箇所は3か所。もちろん、ヘルメットの着用にも対応しています。後頭部中央のベロクロテープの位置によって、ひさしの高さを調整。フィット感は、頭周り、顔回りのコードで調整可能です。

ハーネスやベルト操作もスムーズ!ダブルスライダー

フラットアイアンパーカ ジッパー
(左)撮影:筆者、(右)提供:mont-bell
ジャケット前面のジッパーは上からも下からも開けることができるダブルスライダー式。ハーネス操作やパンツのベルトを調整する際などは、下部だけを開けて行うことができる点も便利です。

ジッパーがあごに当たらない心遣いも◎

撮影:筆者
ジッパーがあごに当たらないようにカバー(チンガード)がついており、地味なイライラも軽減。快適に着られる心遣いが細部まで行き届いています。

ザックに収納しやすいスタッフサック付き

フラットアイアンパーカ 収納時
撮影:筆者
持ち運びにも便利なスタッフサック付き。広げると結構なボリュームを感じるモデルですが、メンズ15×20cm、レディース14.5×20cmまで、コンパクトに収納できるのは嬉しいですね。

ちなみに、圧縮袋などで収納方法を工夫すれば、もう少しサイズダウンすることも可能ですが、折り皺がつく可能性があるためおすすめしません。

「ダウン×ゴアテックス」のモデルと比較してみよう!

モンベル ダウン 比較
提供:mont-bell
フラットアイアンパーカの保温力は、無風条件下においては左から4番目の『プラズマ1000アルパインダウンパーカ』と同等とのこと。

そこで浮上するのが、「だったらもうちょっと奮発してでも、“ダウン×ゴアテックス”のモデルのほうが防水透湿性も保温力高くて、やっぱり安心なんじゃないの…?」説。

上の赤矢印で示した4モデルは、防風性と透湿性に優れた“ゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス”を採用しています。

提供:mont-bell (編集/筆者)
数値で見てみると、透湿性に大きな差が…。「防水仕様」という文字にも惹かれますね。ドライテックも登山ウェアとして充分な性能ですが、ゴアテックスと比較してみると、耐水圧・透湿性のどちらにおいてもやや劣ってしまうのが実情です。
 
ただ、ここで注意したいのは、ドライテック採用モデルもゴアテックス採用モデルも防水仕様なのは表地のシェル素材の話だということ。つまり、ジャケット自体の縫い目にはシームテープ処理がされていないため、場合によっては内部に水が浸入してしまう可能性もある(完全防水ではない)ということです。
 
中綿の素材で比較すると、ダウンは化繊に比べ水や汗濡れに弱く、一度濡れるとなかなか乾かず保温性が低下してしまいます。そのため、着たまま行動することを前提とした場合や、長い時間湿った雪の中で行動するようなアイスクライミング、スノースポーツなどメインで使うのなら、水濡れに強い化繊綿ジャケットの『フラットアイアンパーカ』が安心です。
 
『フラットアイアンパーカ』は、こんな人におすすめ!
■休憩中だけでなく行動中に着用したい人
■雨や雪を気にせずアウター用途でも使いたい人
■厳冬期登山や冬季アルパインクライミングなど、ハードな環境下でも対応できるモデルが欲しい人
■ヘルメット着用時の快適さや視界の調整にこだわりたい人
■ハーネス着用時のビレイ操作をしやすいモデルが欲しい人
■防風・防水透湿性、収納性、軽量性、保温力、価格のバランスが良いのモデルが欲しい人

『フラットアイアンパーカ』の製品情報とメンテナンス方法

フラットアイアン
提供:mont-bell(左)メンズ(右)ウィメンズ
フラットアイアンパーカ(メンズ/ウィメンズ)
価格(税込):¥19,580/¥19,140
平均重量:522g/475g
サイズ:XS、S、M、L、XL /S、M、L
カラー:3色/1色
収納サイズ:15×20cm/14.5×20cm
 
モンベル/フラットアイアンパーカ(メンズ)モンベル/フラットアイアンパーカ(ウィメンズ)

洗濯機もOK!自宅でのメンテナンス方法

洗濯
出典:PIXTA (編集/筆者)
『フラットアイアンパーカ』は、洗濯機での洗濯が可能です。汚れた後は、ファスナーを締めて洗濯用ネットに入れ、洗濯機にポイすればOK。面倒な手間もありません。
 
ただし、乾燥機の使用はNGなのでご注意を。洗濯後はハンガーにかけて陰干しをしましょう。撥水加工などの機能を保持するためにも、ダウン用洗剤や撥水剤を使用するとなお良し。
 
※乾燥機同様、熱処理が必要な漬け込みタイプの撥水剤の使用は推奨されていません。熱処理不要なスプレータイプの撥水剤の使用がベストです。
 
O.D.メンテナンス ダウンクリーナー 200mL
ダウンクリーナー

提供:mont-bell
ダウンや化繊綿入り製品の洗濯に最適な中性洗剤。繊維を傷めず、汚れをキレイに落としてくれます。洗濯機で使用可能。
O.D.メンテナンス ダウンクリーナー 200mL
 
S.R.スプレー330mL
撥水剤

提供:mont-bell

熱処理不要で手軽に撥水加工が施せるスプレータイプ。これ一本でアウトドアウェア2~3着分に使用できる容量です。

S.R.スプレー330mL

『フラットアイアンパーカ』で冬山へ出かけよう!

撮影:筆者
雪や雨に濡れてもヘタることなく、安定した保温力を発揮してくれる『フラットアイアンパーカ』は、冬山での強い味方。「ダウンジャケットは持っているけれど、行動中に着やすい保温着がほしい」「ハードシェルと保温着を兼ねた一着がほしい」という人にも試してみてもらいたいモデルです。

着用のしやすさだけでなく、メンテナンスのしやすさも抜群なので、面倒くさがりな人でも◎。できるだけストレスをなくして、雪山をもっと快適に楽しみましょう!

雪山を楽しむモンベルのウェア


モンベルの化繊綿&ダウンジャケット

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フラットアイアンパーカ
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kimi

雪国生まれ、雪国育ち。スノーボードを楽しんでいるうちに山の魅力、自然の魅力に引き込まれ、登山やキャンプも楽しむようになりました。景色を眺めながらコーヒーを嗜む時間が最高に幸せです!

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