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「鳥海山」の登山コース特集!初心者から上級者まで楽しめる9つのルート(2ページ目)

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【山形県側】登山コース5つ

山形県側から登るコースを5つ紹介します!最も古い吹浦口や心字雪渓を見られる湯ノ台口、歯ごたえのあるタフな登りを求める人にも最適な二ノ滝口や長坂口、万助口コースと、バリエーション豊か!

山頂(新山)まで最短距離のコース【湯ノ台口】

合計距離: 11.87 km
最高点の標高: 2199 m
最低点の標高: 1200 m
累積標高(上り): 1895 m
累積標高(下り): -1895 m

体力レベル:★★★☆☆

【日帰り】コースタイム:8時間30分

参考:ヤマプラ

技術的難易度:★★★☆☆

・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要

凡例:グレーディング表

コース概要

登山口(20分) → 滝ノ小屋(60分) → 河原宿(90分) → 薊坂入口(40分) → 伏拝岳分岐(30分) → 外輪ケルン分岐(5分) → 新山・外輪分岐(20分) → 分岐(10分) → 新山[鳥海山](5分) → 分岐(25分) → 新山・外輪分岐(5分) → 外輪ケルン分岐(30分) → 伏拝岳分岐(30分) → 薊坂入口(70分) → 河原宿(50分) → 滝ノ小屋(20分) → 登山口

山頂まで最短距離で登れるコースで、コース全般見晴らしが良いのが特徴です。夏でも雪渓が山肌を覆い、有名な心字雪渓の姿を目にすることができます。雪渓を登るため軽アイゼンは必須!
大雪渓を登るときは山に向かって左側を通り、小雪渓は右側を登るのがベスト。雪渓を登り終えると急坂のあざみ坂を登り、外輪山を通って山頂を目指します。

滝ノ小屋
出典:PIXTA

登山口からしばらく歩くと滝ノ小屋があります。トイレもあるため小休憩や宿泊におすすめ。ここから八丁坂を1時間登れば河原宿にたどり着きます。

鳥海山 河原宿・心字雪渓
出典:PIXTA

真夏でも溶けずに山肌の広い範囲に雪渓が残っており、心の字に見えることから「心字雪渓」と呼ばれるようになりました。8月に入ると夏道が姿を現しますが、雪渓をトラバースする箇所があるので軽アイゼンは欠かせません。
大雪渓を登るときは山に向かって左側を通り、小雪渓は右側を登るのがベスト。

鳥海山 外輪山から河原宿方面と月山遠望
出典:PIXTA

鳥海山屈指の急坂である「あざみ坂」を越えると外輪山へ辿り着きます。背後を振り返ると、登ってきた河原宿方面が見渡せ、月山も遠くにその姿を見ることができます。右手側には庄内平野や日本海も見えます。

全登山道でもっとも歴史のある伝統的ルート【吹浦口】

合計距離: 14.6 km
最高点の標高: 2198 m
最低点の標高: 1084 m
累積標高(上り): 1813 m
累積標高(下り): -1813 m

体力レベル:★★★★☆

【日帰り】コースタイム:9時間30分

参考:ヤマプラ

技術的難易度:★★☆☆☆

・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい

凡例:グレーディング表

コース概要

大平登山口 (50分) → 見晴台(70分) → 河原宿(30分) → 御浜小屋分岐 (30分) → 御田ヶ原分岐(30分) → 七五三掛(100分) → 御室(10分) → 分岐(10分) → 新山[鳥海山](5分) → 分岐(5分) → 御室(80分) → 七五三掛(20分) → 御田ヶ原分岐(30分) → 御浜小屋分岐(20分) → 河原宿(50分) → 見晴台(30分) → 大平登山口

鳥海山登山ルートの中で最も古いルート。登山口を入っていくと早速コース最大の難所といわれる急坂「伝石坂」が待っています。展望もない樹林帯なのでただただ大変ですが、ここを越えると展望が開け、勾配も緩やかになります。
登山道もよく整備され、高山植物が咲く中をハイキング気分で歩くことができます。御浜で鉾立コースと合流します。

吹浦口ルート見晴台からの眺め
提供:ヤマレコ/aoiojisan

伝石坂を登り終え辿り着いた見晴台からは、登山口の大平山荘や遥か向こうに広がる日本海の姿など、眼下の眺望が楽しめます。休憩するのにも適した場所なので、しばし展望を満喫しながら一息つきましょう。

鳥海山 高山植物の群生
出典:PIXTA

見晴台を過ぎると視界が開け、勾配も緩やかに。整備された登山道をゆったりと歩きながら鳥海湖を目指しましょう。高山植物のお花畑の姿も見え始め、気持ちの良い山歩きを満喫できます。

渓谷を楽しめる健脚者向けルート【二ノ滝口】

合計距離: 21.13 km
最高点の標高: 2198 m
最低点の標高: 452 m
累積標高(上り): 2739 m
累積標高(下り): -2739 m

体力レベル:★★★★☆

【1泊2日】コースタイム:13時間15分

参考:ヤマプラ

技術的難易度:★★★☆☆

・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要

凡例:グレーディング表

コース概要

【1日目】一ノ滝駐車場(分) → 二ノ滝(30分) → 狭霧橋(70分) → 森ノ清水(40分) → 喜助平(20分) → 月山沢渡渉点(50分) → T字分岐(10分) → 蛇石流分岐(30分) → 鳥ノ海分岐(30分) → 御田ヶ原分岐(30分) → 七五三掛(100分) → 御室(10分) → 分岐(10分) → 新山[鳥海山](5分) → 分岐(5分) → 御室[御室小屋](泊)
【2日目】御室[御室小屋](80分) → 七五三掛(20分) → 御田ヶ原分岐(25分) → 鳥ノ海分岐(20分) → 蛇石流分岐(10分) → T字分岐(40分) → 月山沢渡渉点(15分) → 喜助平(30分) → 森ノ清水(55分) → 狭霧橋(20分) → 二ノ滝(20分) → 一ノ滝駐車場

一ノ滝から順に十を超える見ごたえのある滝を立ち寄りながら、涼しげな渓流沿いやブナ林の中を歩きます。片道7時間以上のロングコースなので、山頂の山小屋で1泊するのがオススメ!
ただし、山頂の小屋は7月上旬~9月中旬のみの営業となります。それ以外の時期は、鳥海山は国定公園に指定されているのでキャンプ等はできません。

鳥海山 一ノ滝
出典:PIXTA

起点となる一ノ滝駐車場は水場やトイレなど整備が行き届いており、一ノ滝から二ノ滝までは手軽なコースとしてハイキングで訪れる人も多く人気です。

鳥海山 二ノ滝
出典:PIXTA

二ノ滝は夏でも涼しく、落差20mの見ごたえある姿を楽しめます。滝の上からのビューポイントもあり。二ノ滝を後にし、さらに3~4km渓流を歩きながら様々な滝を巡りつつ高度を上げていきます。途中、幅の広い渡渉箇所がありますが、増水時は渡れないので注意が必要です。

鳥海山 千畳ヶ原
出典:PIXTA

月山沢の渡渉を終え千畳ヶ原へ出ると視界が開け、大草原の広々とした景色にそれまでの疲れも吹き飛びます。ここは貴重な湿地帯で、T字分岐まで木道が整備されています。眼下には庄内平野の広がる姿が一望できます。T字分岐から先は道が不明瞭な箇所もあり迷いやすいので注意!

全登山道中標高差No.1ルート【万助口】

合計距離: 27.33 km
最高点の標高: 2198 m
最低点の標高: 143 m
累積標高(上り): 3213 m
累積標高(下り): -3213 m

体力レベル:★★★★★

【1泊2日】コースタイム:15時間20分

参考:ヤマプラ

技術的難易度:★★★☆☆

・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要

凡例:グレーディング表

コース概要

【1日目】中村(45分) → 一ノ坂(70分) → 万助道十字路(10分) → 渡戸(50分) → 尾根渡り(50分) → 万助平(50分) → ドッタリ(30分) → 仙人平(15分) → 蛇石流分岐(30分) → 鳥ノ海分岐(30分) → 御田ヶ原分岐(30分) → 七五三掛(100分) → 御室(10分) → 分岐(10分) → 新山[鳥海山](5分) → 分岐(5分) → 御室[御室小屋](泊)(80分)
【2日目】御室[御室小屋](80分) → 七五三掛(20分) → 御田ヶ原分岐(25分) → 鳥ノ海分岐(20分) → 蛇石流分岐(15分) → 仙人平(20分) → ドッタリ(30分) → 万助平(40分) → 尾根渡り(40分) → 渡戸(10分) → 万助道十字路(50分) → 一ノ坂(30分) → 中村

全コース中最も標高差があり、片道約9時間と超ロングコース!コース上にある万助小屋は手入れが行き届いて綺麗で、快適な一夜を過ごせるので、ここで宿泊する行程を組むのもおすすめ。
前半は展望のない樹林帯を登ります。千畳ヶ原へ出ると展望が開けます。

ブナ林
出典:PIXTA

コース前半は展望のないブナ林の中を登っていきます。車やタクシーを利用すれば一ノ坂を起点にすることも可。渡戸までは山仕事用の道が分かれていたりするので注意が必要です。渡戸以降は快適なブナ林の中を進み、やがて万助小屋へ辿り着きます。

万助小屋
提供:ヤマレコ/tagagogo

手入れの行き届いた快適な万助小屋で鳥海山の静かな夜を満喫!小屋には味わいのあるランプも。ここで宿泊する際は山頂の御室小屋を利用した2泊3日を推奨します。

仙人平からの登山道
提供:ヤマレコ/kise

小屋のすぐ裏手から急坂となっており、およそ1時間半がんばって登れば視界が徐々に開けるドッタリを経て仙人平に着きます。仙人平から少し行ったところで二ノ滝コースと合流し、御田ヶ原へ。

尾根道の眺望を楽しめるロングルート【長坂口】

合計距離: 28.07 km
最高点の標高: 2198 m
最低点の標高: 168 m
累積標高(上り): 3729 m
累積標高(下り): -3729 m

体力レベル:★★★★★

【1泊2日】1泊2日コースタイム:15時間40分

参考:ヤマプラ

技術的難易度:★★★☆☆

・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要

凡例:グレーディング表

コース概要

【1日目】長坂口(40分) → 山ノ神(30分) → 水場(20分) → 長坂道十字路(10分) → 堅餅岩(40分) → ガラ場(30分) → 天狗岩(40分) → 東竜巻(50分) → 笙ヶ岳(50分) → 長坂道T字分岐(5分) → 御浜・鳥海湖分岐(20分) → 御浜小屋分岐 (30分) → 御田ヶ原分岐(30分) → 七五三掛(100分) → 御室[御室小屋](泊)
【2日目】御室[御室小屋](10分) → 分岐(10分) → 新山[鳥海山](5分) → 分岐(5分) → 御室(80分) → 七五三掛(20分) → 御田ヶ原分岐(30分) → 御浜小屋分岐(20分) → 御浜・鳥海湖分岐(5分) → 長坂道T字分岐(50分) → 笙ヶ岳(40分) → 東竜巻(30分) → 天狗岩(20分) → ガラ場(30分) → 堅餅岩(10分) → 長坂道十字路(20分) → 水場(30分) → 山ノ神(30分) → 長坂口

高瀬峡から笙ヶ岳へ続く長い尾根道を歩くコースで、地元の山岳部の訓練用に活用されているコースでもあります。前半はうっそうと生い茂る樹林帯を、小さな沢の渡渉もこなしながら進み、標高800mのガラ場付近からは展望が開けた道を登ります。
さらに進むと標高1,635mの笙ヶ岳山頂に至り、広い尾根道を歩いてさらにその先の御浜へと向かいます。

鳥海山の高瀬峡
出典:PIXTA

高瀬峡は滝や渓流を楽しめるトレッキングコースとして人気があり、秋には紅葉で彩られる渓谷の美しい姿を見ることができます。最奥部には修験者の修行の場であった大滝があります。長坂道コースとつながっているので、高瀬峡方面へ迂回して景色を楽しみながら登るのもあり。

笙ヶ岳ピークからの展望
提供:ヤマレコ/monkie

展望の開けている笙ヶ岳のピークからは前方に鳥海山を望め、背後に庄内平野を見下ろすことができます。稜線歩きが気持ちよく、登山者も少ないことから静かな山歩きや景色の独り占めも期待できます。

鳥海山が掲載されたガイドブック


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