ガスバーナーを選ぶためのポイント
気温の低い山で、温かいラーメンやコーヒーを楽しんでいる人を見たことはありませんか?ガスバーナーがあれば、コンビニのおにぎりに温かい汁物をプラスできるなど、普段の山ごはんも簡単にレベルアップします。慣れてきたら鍋料理など、仲間と本格的な調理を楽しむこともできますよ。
登山で使うならどういうものが良いの?
山で使うガスバーナーを選ぶ主なポイントは
①コンパクトさ
②軽量さ
③火力
④安定性
の4点です。パッキングの観点からコンパクトで軽量なものが望ましいですし、必ずしも平らな地面で使うとは限らないため安定性も重要。また、標高のある場所で使うとなると、ガソリンバーナーよりもガスバーナーの方が火力が安定するため扱いやすいです。
2種類のガス缶の違いを知っていますか?
山でバーナーを使う場合、燃料として使用するガスカートリッジは主に2種類。OD缶(アウトドア缶)とCB缶(カセットボンベ缶)があります。それぞれ特徴が違いますので、使用シーンを考慮して選びましょう。
OD缶
OD缶とは、アウトドアで使用することを前提に作られたガスカートリッジです。そのため、寒さに強く火力も安定しています。燃料缶自体が安定したデザインになっており、口にバーナーを取り付けるだけで使用できるため、コンパクトなガスバーナーが欲しい方はOD缶がおすすめ。ただ、CB缶と比べると値段が高く、アウトドアショップなど購入できる場所が限られるという面もあります。
CB缶
CB缶とは、家庭のいわゆるカセットコンロ用にデザインされたガスカートリッジです。価格もOD缶より安く、コンビニやスーパーでも入手可能な手軽さがあります。ただ、燃料缶自体に安定性が無いため、バーナーは脚付きのものが必須。安価なCB缶では寒さに弱く、火力も安定しにくいという面があるので注意が必要です。
OD缶シングルバーナー比較7種類
OD缶用のシングルバーナーはとにかく選択肢が豊富です。今回は中でも人気の高いおすすめ製品を、携行性、ゴトクの安定感や火力などをポイントにご紹介します。
プリムス P-153 ウルトラバーナー
軽量コンパクトでも、しっかりとした五徳もほしい方に。
コンパクト,軽量,高火力とバランスの取れた安定の人気製品です。本体は小さめのクッカーにも難なく収まるサイズ。点火スイッチ付きで操作も容易です。
プリムス P-153 ウルトラバーナー
■重量:116g
■出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時)
■ゴトク径:大148mm/小90mm
プリムス 2243バーナー
鍋底全体に安定した火力。山ごはんにこだわりたいなら。
安定感のあるXゴトクは風の影響を受けにくい設計。ぐるりと広範囲に火が出るタイプは鍋底全体に火が回るため、調理が容易です。点火スイッチは無いのでライター必携です。
プリムス 2243バーナー
■重量:253g
■出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時)
■ゴトク径:120mm
イーピーアイ REVO-3700
稜線での調理も安心。風に強いバーナーならコレ。
コンパクトながら3,700kcal/hと今回ご紹介しているバーナーの中で最も高出力。火加減の調整も容易で、強火からとろ火まで自在です。耐風設計もうれしいです。
イーピーアイ REVO-3700
■重量:111g
■出力:3700kcal (230Rカートリッジ使用時)
■ゴトク径:152mm
大型ゴトクで大鍋対応。グループ登山の調理に便利。
極小のとろ火にも対応でき、ゴトクも大きな山ごはんにぴったりのアイテム。2~3人の登山でまとめて調理する際などに活躍する火力を備えています。
イーピーアイ NEO STOVE
■重量:185g
■出力:4000kcal (230Rカートリッジ使用時)
■ゴトク径:205mm
スノーピーク ギガパワーストーブ 地 オート
収納サイズは最小!持ち物をできるだけ少なくしたいミニマリストへ。
今回ご紹介しているバーナーの中で最もコンパクトなモデルです。コンパクトながら点火スイッチ付きなのはうれしいポイント。世界中に愛用者のいる人気製品です。
スノーピーク ギガパワーストーブ 地 オート
■重量:90g
■出力:2,500kcal/h
■ゴトク径:106mm
スノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
超軽量バーナー。1gでも削りたい高所登山や長期縦走に。
本体重量56g(点火スイッチなし)と今回ご紹介しているバーナーの中で最軽量。ギリギリまでギアを軽量化したいウルトラ・ライト志向の方におすすめのモデルです。
スノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
■重量:56g
■出力:2,800kcal/h
■ゴトク径:125mm
ジェットボイル FLASH
調理はしない、お湯を沸かせればいいという方はコチラ。
クッカー自体に独自の保温装置「フラックスリング」を付けることでバーナーの熱を最大限にクッカーに伝えるジェットボイル。高速湯沸かしと省エネが特徴のクッカーとバーナーのセットです。パッキングも容易です。
ジェットボイル FLASH
■重量:440g (ガスカートリッジを除く)
■出力:2269kcal/h
■容量:1.0L
CB缶シングルバーナー比較3種類
続いてCB缶のおすすめバーナーをご紹介します。各社からCB缶の弱点をカバーする機能を搭載した製品が出ていますので、参考にしてみてください。
ソト レギュレーターストーブ
冬期登山でもCB缶を使えます!
外気温が低いと火力が安定しないCB缶ですが、独自の技術で気温の低い環境でも安定した火力を発揮してくれます。大きなゴトク径も特徴で、19cmの鍋まで使えます。
ソト レギュレーターストーブ ST-310
■重量:350g
■出力:2.9kW(2,500kcal/h)
■ゴトク径:166mm
ソト シングルバーナー(製造終了)
安心の安定感。山でグツグツ鍋料理もできる。
まるで自宅のキッチンのような使用感が人気のモデルです。大きく安定したゴトクで直径25cmの鍋まで使えます。低重心なのでテーブルに載せて使うのにもぴったり。
イワタニ カセットガス ジュニアコンパクトバーナー
風が強い場所でも手軽なCB缶を使いたいなら。
CB缶バーナーながらコンパクトにまとまった使用サイズ感が人気のモデルです。底径16cmの鍋まで使えます。防風設計のゴトクも大きなポイント。
イワタニ カセットガス ジュニアコンパクトバーナー
■重量:274g
■出力:2.7kW(2,300kcal/h)
■ゴトク径:18cm(鍋底16cm以下)の鍋まで可能
使用の前に注意しておきたい6つのこと
ひとつあると便利なシングルバーナー。いざ山で使うとなると平地で使うのとは勝手が変わってきます。実際に使う時に戸惑わないための注意点をご紹介しますので参考にしてみてください。
【1】登山前にガスの残量の確認をする
せっかくバーナーを持って行っても燃料が無いことには使えません。必ずガスの残量を確認してから出掛けることを習慣にしましょう。ガス缶を軽く振ってみるとわかりやすいですよ。
【2】初めて使用する時は、事前に使い方を確認
慣れない道具を慣れない場所でいきなり使うのは不安ですよね。特にバーナーは火器ですので危険を伴います。実際に山で使う前に、自宅やキャンプ場などで使い方を確認しておきましょう。
【3】火をつけられるものを携帯しておく
点火スイッチ付きのモデルであっても、気温や標高によってスイッチが動作しない場面は多々あります。点火スイッチの有無にかかわらずライターやマッチを準備しておきましょう。
【4】ガス缶とバーナーは同じメーカーを使う
ひと昔前まではメーカーによってガス缶の接合部の形状が異なっていました。現在では規格化が進んでいますが、絶対安全という保障はありません。ガス缶とバーナーは同一メーカーのものを使いましょう。
【5】使用する山の気温を確認しておく
ガスバーナーのモデルによっては外気温が低すぎると火力調整のできないものもあります。バーナーと燃料を選ぶ際にはどの山でどの季節に使いたいのかも考慮に入れておきましょう。
【6】道具をきちんとメンテナンスしておく
ガスバーナーにもメンテナンスが必要です。点火スイッチ付きのモデルは点火スイッチに油などの汚れがたまると動作しなくなりますし、ガス缶接合部のOリングは消耗品です。適宜メーカーに点検を依頼するなどして安全水準を保ちましょう。
ガスバーナーを使って山ごはんを楽しみましょう!
ガスバーナーでできる山ごはんのレパートリーはかなり豊富です。山でも温かい食事を手軽に楽しみたいですね!
山ごはんの定番”山ラーメン”
カップ麺ならお湯を沸かすだけでOK。袋ラーメンなら卵やわかめを持参するだけで簡単でおいしいラーメンができます。野菜と生麺と固形調味料で鍋風煮込みラーメンというのも絶品です。
▼アレンジラーメンレシピに関する記事はこちら
おしゃれな山ごはんを楽しむならやっぱり”パスタ”
山でパスタ!かなりテンションが上がります。山では湯切りができないので、乾麺と塩を密閉容器入れ、食べる1時間以上前にひたひたの水を入れて登るのがおすすめ。残った水ごと鍋に空けてソースと共に2〜3分加熱すればOK。以下のページを参考に色々なバリエーションを楽しんでください。
▼山パスタに関する記事はこちら
カレーに雑炊、バリエーション豊かな”ごはんもの”
最もお手軽なのはパックのご飯とレトルトのカレーですよね。山で食べるとまた格別。温かい汁物と共にいただきたい場合は雑炊風にして楽しむのもおすすめです。以下のページでは手軽に楽しめるレシピをご紹介していますので、参考にしてみてください。
▼山ごはんに関する記事はこちら
達人直伝の山ごはんレシピを作ってみよう!
バーナーを持つと登山がもっと楽しくなる!
山頂のご飯はそれだけで格別!温かいスープやコーヒーがあると更に幸せな気分になることは間違いありません。でも、バーナーの魅力はそれだけではありません。もっと長い行程の登山になると必要なポイントに食事のできる山小屋があるとは限りません。そんなときバーナーがあれば自炊が可能。挑戦できる山のバリエーションも広がりますよ。バーナーを持って登山をもっと楽しみましょう!