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乾徳山

乾徳山|20mの岩を登るスリル!富士山の絶景を楽しむ日帰りルート

山梨県の乾徳山についてまとめました。おすすめコースを写真付きでわかりやすく紹介。アクセス情報や帰りに寄りたい温泉情報もあります。森林、草原、岩場と1粒で3度美味しい乾徳山。中級者以上向きですが、スリル満点でとても楽しい山ですよ!

目次

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、山小屋営業ならびに交通状況などに変更が生じている可能性があります。
山小屋や行政・関連機関が発信する最新情報を入手したうえで登山計画を立て、安全登山をしましょう。
アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

乾徳山ってどんな山?

乾徳山と大菩薩嶺出典:PIXTA
標高山頂所在地山域最高気温(6月‐8月)最低気温(6月‐8月)
2,031m山梨県山梨市三富上釜口奥秩父山塊22℃11℃
参考:ヤマレコ

乾徳山は、山梨県山梨市にある山です。武田信玄の菩提寺・恵林寺の山号になっており、かつては修行の山であったとの伝承もある日本二百名山/山梨百名山の1つです。

乾徳山の天気情報

マピオンで乾徳山の天気を見る
ヤマテン(有料)で山の天気を見る

森林・草原・岩峰を楽しむ欲張り登山コース!

乾徳山の山容出典:PIXTA
距離コースタイム標高差日程難易度
約11km(往復)約3時間45分(2時間30分)約1,201m日帰り★★★

乾徳山登山口バス停(20分)→乾徳山登山口(100分)→国師ヶ原(45分)→扇平(60分)→乾徳山

※上記の表()内は下りのコースタイムなので、来た道を戻る場合や別の登山口からアクセスする場合の参考にしてみてください。

【登山適期】
4月下旬~11月中旬
【トイレ】
乾徳山登山口バス停で済ませましょう。山中には1箇所、国師ヶ原にある高原ヒュッテ(避難小屋)にトイレがあります。

乾徳山は何と言っても森林・草原・岩峰の3つを味わうことができる贅沢な山。なかでもほぼ垂直の岩壁を登る箇所があるため、初級者には向きません。中級者~上級者におすすめです。
ルートは複数ありますが、ここではもっともメジャーな乾徳山登山口から登るコースを紹介します。

スタートは乾徳山登山口

乾徳山登山口撮影:YAMA HACK編集部

乾徳山登山口のバス停を降りると、駐車場と登山届けBOXがあります。登山口にはトイレと自販機有。ここから徳和川沿いを上がり、しばらくは舗装路を歩きます。

森林を歩き、国師ヶ原高原へ

国師ヶ原高原撮影:YAMA HACK編集部

しばらく登ると道が開け、国師ヶ原高原へ出ます。ここには高原ヒュッテ(避難小屋)があります。

国師ヶ原高原の鹿撮影:YAMA HACK編集部

小屋の近くでは、時折鹿の目撃情報が!

国師ヶ原高原ヒュッテ前の鹿撮影:YAMA HACK編集部

相当人慣れしている様で、かなり近くまで来てくれます。運が良ければ会えるかもしれませんね。

富士山の絶景!月見岩

月見岩がある草原撮影:YAMA HACK編集部

国師ヶ原からまた森林に。しばらく登るとまた視界が開け、大草原が目の前に広がります。

月見岩からの富士山撮影:YAMA HACK編集部

後ろを振り返ると、絶景の富士山!絶好の休憩ポイントです。

月見岩撮影:YAMA HACK編集部

ここに鎮座する月見岩は、後ろ側から回ると簡単に登れるので記念写真スポットとなっています。

奇岩続出!乾徳山の真骨頂

髭剃岩撮影:YAMA HACK編集部

ここから急な登り。その昔、国司が修行をしたと言い伝えられている「髭剃岩」や「雨乞い岩」「胎内岩」など、ユニークな岩が出現します。「髭剃り岩」を過ぎるとハシゴがあるので慎重に進みましょう。

第一関門・カミナリ岩

カミナリ岩撮影:YAMA HACK編集部

まず大きなクサリ場がカミナリ岩。ハシゴも出現してきますので慎重に、ゆっくり確実に歩を進めましょう。どうしても渋滞してしまう事がありますが、後ろに人が待っているからといって焦っては危険です。落ち着いて自分のペースで登るようにしましょう。

第二関門・山頂直下の鳳岩

鳳岩撮影:YAMA HACK編集部

乾徳山の一番の名物・鳳岩のほぼ垂直高さ20m岩壁です。

<鳳岩の登り方は?>

鳳岩の登り方は?撮影:YAMA HACK編集部

基本の三点支持を守りましょう。写真を見るとクサリが設けられている面と、その左側に別の岩が90度で接地していることがわかります。左面に寄りかかるイメージで、まずはこの接地している割れ目(クラック)沿いに登り始めましょう。ある程度上部まで行くと大きく横に割れ目が走っており、つかめる部分があるので少し右に抜けると登りやすいです。
とはいえ、ある程度の腕力を要します。また高度感もあるため、不安な方は右側に回り込んで迂回路を利用しましょう。

山頂!360度のパノラマビュー

乾徳山山頂撮影:YAMA HACK編集部

「天狗岩」を登りきるといよいよ山頂です!

乾徳山頂上からの眺望撮影:YAMA HACK編集部

ここからは富士山や南アルプス、奥秩父の山々などが見渡せます。

下山コースは別ルートもおすすめ

月見岩から来た道の左に進むと、道満尾根コースという別ルートで徳和峠まで下れます。途中、見落としてしまいそうな道満山のピークも踏むことができるので、ピストンしたくない方は参考にしてみてください。詳細な山行はヤマレコに多数存在しますので、探してみましょう!

ヤマレコを見る

登山口までのアクセス

ここでは、乾徳山登山口までのアクセスをご紹介します。

車の場合

勝沼IC(中央自動車道)―国道20号―県道38号―徳和入口交差点―駐車場
※勝沼ICで降りたら塩山方面へ進み、県道38号線を進みます。国道140号へ入り、徳和入口交差点を左折して徳和方面へ進むとバス停と駐車場があります。所要時間約30分。約22km。
<駐車場情報>
住所:山梨県山梨市三富徳和799

収容:23台
営業時間:24時間
料金:無料

公共交通機関の場合

<塩山駅から>

JR中央本線「塩山」駅下車。(東京方面からは塩山の方が近いです)山梨交通バス「窪平・西沢渓谷線」で「乾徳山登山口」下車。最終は16:08。(35分)
窪平・西沢渓谷線 時刻表&運賃
<山梨市駅から>

JR中央本線「山梨市」駅下車。(塩山より先の駅です)山梨市営バス「西沢渓谷線」で「乾徳山登山口」下車。市営バスの方が最終は遅いです。(32分)
西沢渓谷線 時刻表&運賃

帰りに寄りたい!日帰り温泉

乾徳山周辺には温泉がいっぱい!帰りに立ち寄りたい施設をご紹介します。

登山口から駅方面の途中にある日帰り温泉

■花かげの湯
山梨交通バス(塩山行き)→「窪平」下車/山梨市営バス(山梨市駅行き)→「花かげの湯」下車
住所:山梨県東山梨郡牧丘町窪平453-1
電話:0553-35-4126
料金
【フリーパス】一般1,000円/小中学生500円
【3時間】一般500円/小中学生300円
営業時間
【4月~10月】10:00~21:00(20:00最終受付)
【11月~3月】10:00~20:30(19:30最終受付)
※月曜定休
泉質:アルカリ性単純泉
駐車場:あり(50台)
山々に囲まれた露天風呂があり、70畳の休憩スペース完備。食事もできます。

■はやぶさ温泉
山梨交通バス(塩山行き)→「放光寺入り口」下車/山梨市営バス(山梨市駅行き)→「隼上」下車
はやぶさ温泉

住所:山梨県山梨市牧丘町隼818-1
電話:0553-35-2611
料金
【2時間】大人600円/小人400円
【4時間】大人1,200円/小人700円
【1日】大人1,700円/小人1,000円(10:00~16:00)
営業時間
10:00~21:00
※火曜定休
泉質:アルカリ性単純泉
駐車場:あり(50台)
100%源泉かけ流しが魅力の日帰り温泉。入ってもよし、飲んでも良しと言われています。

駅と逆方向にある温泉

■笛吹の湯
山梨交通バス/山梨市営バス(西沢渓谷入口行き)→「笛吹の湯」下車
住所:山梨県山梨市三富下釜口447
電話:0553-39-2610 
料金
【市外】大人510円/小人200円
【市内】大人200円/小人100円
営業時間
10:00~20:00
※火曜定休
泉質:アルカリ性単純泉
駐車場:あり(20台)
市営の温泉はリーズナブルさが魅力。すこしぬるめ。静かで落ち着いた温泉です。

■川浦温泉
山梨交通バス/山梨市営バス(西沢渓谷入口行き)→「川浦温泉」下車
山県館

住所:山梨県山梨市三富川浦1140
電話:0553-39-2111 
料金
大人1,500円/小人800円
営業時間
11:00~15:00(14時受付終了)
泉質:アルカリ性単純温泉
駐車場:あり(80台)
現15代目まで受け継がれている名湯。湯の種類も豊富で、多彩な景色が楽しめます。100%源泉かけ流しです。

1粒で3度美味しい乾徳山!

乾徳山岩峰

出典:PIXTA

乾徳山は何と言っても森林・草原・岩峰の3つを味わうことができる贅沢な山。マイナスイオンたっぷりの森林歩き、富士山の絶景を味わえる草原、そしてほぼ垂直の岩壁を登る箇所もあり日帰りでも余すことなく山を楽しめる点が魅力です。スリルを味わいたい方にはおすすめの山ですよ!

東アルプスの山 詳細ルートガイド

出版:エイ出版社

 Mt. Kentoku is so thrilling!

乾徳山はとってもスリリング!

【登山時の注意点】
・乾徳山は岩稜帯を含む本格的な山ですので、しっかりとした登山装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。


National Parks of Japan

乾徳山 は 秩父多摩甲斐国立公園 に含まれています。