頑丈で信頼の厚い「ヒルバーグ」
ヒルバーグは主にテントやタープのメーカーとして知られていますが、特に信頼性が高く、どんなコンディションにも耐える設計になっています。北欧での厳しいテストを重ねて、信頼性の上に、使いやすさ、耐久性、軽さを追求した高いパフォーマンスを持つモデルをレーベルごとにご紹介します。
通常の6倍の引き裂き強度!
ヒルバーグテントの多くには「ケルロン」という独自素材が使用されており、これは通常のテント生地の6倍の強度を誇ります。この頑丈さが信頼されている理由の1つ。長く愛用できるアイテムとして世界中の人に愛されているのです。
「軽さ」と「丈夫さ」のバランスが大事
登山などのシーンにおいては、テントには「軽量性」が求められます。しかし、ヒルバーグの公式サイトではこの様な事が言われています。
ただ軽いというだけでテントやシェルターを選ぶのは、まず良い考えではありません。ヒルバーグのタープの1つやブルーレーベルのRajd(ライド)シェルターはとても軽いもので、とても多くの人々がそれらを非常に上手に利用していますが、強度、耐久性、そして快適さを犠牲にしていることは明らかです。出典:Hilleberg(ヒルバーグ)公式サイト
「軽さ」も重要視すべき要素の1つですが、同時に「頑丈さ」も必要です。頑丈であるが故の重みが生じることも考えて、バランスの良いアイテムを選びましょう。次は、登山、キャンプなどシーン別におすすめのアイテムをご紹介していきます。
雪もへっちゃら!登山におすすめのヒルバーグテント4選
ヒルバーグテントには
・BLACK LABEL
・RED LABEL
・YELLOW LABEL
・BLUE LABEL
の4つのカテゴリーが存在します。その中で、登山で活躍するテントをご紹介します。
4シーズン使える丈夫なRED LABEL
RED LABELは、軽量化に重点は置かれていて、さらに居住性も高めているタイプのテントシリーズです。また、いざという時の過酷な状況にも耐えうる設計になっているので、バックパックに詰めての縦走などにも最適です。
ヒルバーグ ソウロ レッド
スカンジナビア語で「島」という意味のテントは自立式のソロテントです。前室を広く取っており、室内高も十分に確保しているので、居住空間としての質も高くリラックスできます。降雪や風に強い構造で、急な天候変化にも対応していて安心です。
ヒルバーグ アクト グリーン
ダブルウォールの4シーズンテントです。快適さと軽量化を追及した末に完成したモデルです。居住空間と前室を確保していながら、テント1.24kgの軽さを誇り、設営も単純な1本ポールになっています。収納サイズも小さくなるのでバックパックへの収まりも抜群のオススメテントです。
ヒルバーグ ウナ サンド
フライシートとインナーテントが一体型になっているモデルで、悪天候下でも素早く設営が可能です。室内高も100cmあり、十分な居住性を備えています。
ヒルバーグ ヤヌー レッド
元はアルパインクライミングを主眼において開発されたモデルです。シャープな形状で耐風性が極めて高く、信頼性は抜群です。また、広い前室も備えているので、2人で使用しても前室を利用すれば居住性も問題ありません。
他メーカーテントと比較
山岳用テントで有名な、アライテントのエアライズ2(外張り込み)が2kg、モンベルのステラリッジテント2人用が外張り込みで2.32kg。これらと比較しても、雪中において十分に使用できる頑丈さを持っていると言えます。アウターのテントはしっかりと地面まで設置する長さですので、寒気の侵入を防いでくれます。
ソウロの口コミ
身長178センチ、65キロの私の主観で評価致します。
◾️良いところ
使用生地のKerlonは他のテントと比較して強度があり、経年劣化が少ない。
ガイラインが太く耐久性高い。
ガイラインやペグの細引きなどがすべて取り付けしてあり、開封してすぐに使用出来る。
フライとインナーが一体なっている(外すことも可能)ので設営が早い。慣れれば5分。
悪天候でも中を濡らさず設営できる。
悪天候で設営がしやすい。
長辺が220センチあり、まっすぐ寝ても頭上や足元に余裕がある。
吊り下げ式で風に強い。
フライシートが地面スレスレまであるので雨の吹込みに強い。
状況によりますが、積雪期も可能。降雪にも強い。
全室が広く、靴はもちろん65Lザックやポールも置けるし調理も可能。
他人と被りにくい個性あるデザインとカラーリング
◾️悪いところ
ソロ用で2キロの重量
ベンチレーターが一つ(ジッパー開けるタイプ)
インナーとフライシートが一緒になっており、フライ内側が結露した場合、乾燥しにくい(フライは外せるが外して乾かすのは面倒)
価格が高い、グラウンドシートも高い
◾️使用感
最初は価格と重量で躊躇しましたが、デザインと機能性に惚れて購入しました。結果、大満足です。価格は4シーズン使用出来るのでそれを考えると高くはないと思いますし、生地も丈夫で長く使えます。重量はそれだけしっかりしていて安心ということです。
換気の問題は私は全く気になりません。結露もフライはもちろんどのテントも結露するので当たり前ですが、インナーでの結露は少ないです。冬でも拭き取るレベルになったことはないです。
色はサンドカラーを選びました。
以前の稀に市場に出てくるサンドカラーはKerlon1800を使用した限定モデルでしたが今は3色とも1200の生地になっているようですので単純に好みの色を選んでよいと思います。引用:amazon
アクトの口コミ
強度の必要な所はしっかりとした金属バックルを使っています。
こうした配慮にただ軽さや手軽さだけを追求したテントとは違う、
専業メーカーならではのコダワリを感じます。
こうゆう所、個人的にも大好きな部分です。引用:LAIDBACK blog
ウナの口コミ
ようやく、欲しかったテントが手に入りました。色は赤です。自慢の一品です。もっぱら山岳用で使っています。インナーは使わず、アウターだけでシェルターのように使用してます。天井の換気システムも良く考えられてます。強風でも安心して寝ることができました。さすがヒルバーグ。引用:楽天市場 みんなのレビュー
テント使用例
たとえ過酷な環境でも、快適性を犠牲にしないヒルバーグのテント。こんな雪の中でも安定した設営ができます。
軽量なラインナップが多く、長期のトレッキングにも最適なモデルが揃っています。バックパックにテントを入れてこんなシチュエーションで自然を感じたいですね。
暑い日におすすめの軽量テント2選
軽量さを追及したYELLOW LABEL
YELLOW LABELはさらに軽量化を追及したシリーズです。ヒルバーグの中でも最軽量の素材を使用しています。通気性なども高めており、冬以外の3シーズンに最適なラインナップになっています。特に登山にお勧めできるモデルをご紹介します。
ヒルバーグ エナン
超軽量と耐久性をギリギリのラインで実現した究極のモデルです。他のモデルと同じ径のポールを使いつつ、生地を軽量化することで実現しました。すべてのシチュエーションで効果を発揮します。
ヒルバーグ ニアック1.5 グリーン
2人で使用できる広さでありながら、軽量化・居住性を高めたモデルです。3シーズンのテントで、インナーのドアがメッシュになっているため、通気性は抜群で前室を開けば、開放感抜群のテント生活が待っています。
ヒルバーグ ニアック1.5 レッド
ニアックのレッドバージョンです。
エナンの口コミ
軽量に特化した3シーズンソロテント、それが、”エナン/ENAN”です!この商品の大きな特徴はやはり”軽さ”ですね!ケルロン600という新たな素材は、引裂強度6kgと強度を保ちながら、26g/㎡という驚きの軽さを誇ります。総重量は1.1kgまで抑えられています。
また、アウターテントの前後には、耐久性のあるメッシュ加工が施されており、(ケルロン600のカバー付のため悪天候時も安心!)通気性の良い作りなのも嬉しいですね♪おすすめのアウトドアシーンは、超軽量装備の登山や、自転車ツーリングなど♪HILLEBERG製なので、もちろん一定の強度は保っておりますが、”とにかく軽さ!フットワーク重視!!”そんなあなたには絶対おすすめのテントです(^^)引用:HILLBERG WORLD
ヒルバーグのテントって何が一番魅力的なのでしょうか。ヨーロッパの荒野を想定した耐風性。加水分解の少ないテント生地で長持ち。ちょっとやそっとで壊れない細部の作り込み。移住性の高い広い室内。…でも気軽に山に持っていくにはちょっと重い。いままでの印象はそうだったかもしれません。しかし軽量な3シーズンテントとして設定しているYELLOW LABELが2012年に発表されてから事情は大きく変わっています。
Nalloの3シーズン用として作られたAnjanはペグ抜きで1.5kg。そしてこのENANはベストセラーモデルであるアクトをベースに新たに作られ実測で930gという重量しかありません。しかし、耐久性を犠牲にしているわけではなくポールは4シーズンテントと同じ9mmのDAC製のもの。細部のクオリティは素晴らしく強固に仕上がっています。軽量化の秘密は新しいテント生地。Kerlon 600 fabricは10デニールという極薄素材で引き裂き強度は6kgと他ブランドタープテントに比べ1レベル頑丈な設定かつしなやかで短時間収納が可能です。室内はアクトよりも5cm幅広のデザイン。加えてフライの両面はメッシュパネルが設置されたことで通気性が圧倒的によくなり、より日本の気候にマッチし、フルシーズン使えるようになっています。また、フライのみの設営では二人用として活用することもでき、実測で610g。インテグラルデザインのシルドームのような使い方で悪天候の中待機する場面では抜群の快適性を発揮します。
値段は若干高めですが長い間安心して使える耐久性とピンチの時に本当に安心ができる安定感を考えればむしろお買い得プライス。アドヴェンチャーレーシング仕様といっても問題ない軽さと作り込み。新しいヒルバーグの魅力をぜひお楽しみください。引用:Moonlight Gear
エナックの口コミ
底は円筒形ではないタイプの収納バッグです。バッグ自体にはまだ余裕があるのでもっとコンパクトになりそうです。
手に取った感想は…軽い!マイソウロを初めて手に取った時もそう感じたのですが、さすがはイエローレーベル、その上をいく軽さです。引用:LAID BACK
テント使用例
YELLOW LABELの軽量に特化したテントを使って、ウルトラライトスタイルでの縦走も可能です。
もちろん居住性を犠牲にしているわけではないので、テント泊でも快適に過ごせそうですね。
人気のテントはまだまだある!
既にご紹介した、RED LABEL、YELLOW LABELの他にもさまざまなモデルの展開があります。まだまだバリエーション豊富なラインナップをご紹介します。
あらゆるシーンに対応できる、多様性に富んだBLACK LABEL
ヒルバーグ スタイカ
2人用のテントとしてはシンプルですが、その分安定感は抜群で、且つ、耐久性の高さは折り紙つきです。自立式の安定感の高さは様々なシチュエーションでベースとしての力を発揮します。
ヒルバーグ サイタリス
サイタリスは非常に広く活用しやすい前室を備えた、ベース型のテントです。厳しい環境下でも快適に過ごせるように堅牢な作りになっていて、また、設営が簡単で直感的に使うことができます。
個別の用途に素材などが最適化されたBLUE LABEL
ヒルバーグ アトラス
ヒルバーグのシリーズ最大級のテントです。別売りのコネクターでアトラス同士を接続でき、巨大なベースとしての利用も可能です。フロアレスでも使用することができ、用途に合わせた使い方を楽しめます。
ヒルバーグ アルタイXP
6人用の軽量大型シェルターテントです。シングルウォールの特徴的なデザインでサイドを立ち上げることで、空間を広く有効に活用できます。通常のキャンプからバックカントリー、雪上のベースキャンプまで使い方も自由自在です。
ヒルバーグ アルタイUL
アルタイシリーズのウルトラライトバージョンです。より軽量化したモデルで、どこにでも持ち運べるように利便性を高めています。
RED LABELの人気テント
ヒルバーグ アラック
4シーズンの2人用テントです。軽さ、耐久性を失わず、コンパクトで自立式の使いやすさを追求しました。また3本のポールを使う設計になっており、悪天候下でも堅牢性を保ち居住性を高めています。
ヒルバーグ ナロGT2
トンネル型のデザインで耐風性の高いモデルです。居住スペースと同等の広さのある前室があるので、長期の縦走やベースとしても使用でき、使いやすさを追求しています。
ヒルバーグのタープもかっこいい
ヒルバーグのタープはテント同様軽さに加えて耐久性も高く、シンプルデザインながらシャープな印象を出しています。軽量化を追求したULシリーズや、耐久性を高めたXPシリーズなど、ケースバイケースで使い分けを楽しむこともできます。
ヒルバーグ タープ5UL
生地素材は薄めのケルロン1000を使用しており、軽量化を追求したタープです。上から見ると特徴的な細長い5角形の形をしており、天候などの状況に応じてプロテクション性を高めたり、解放的に張ることもできます。
ヒルバーグ タープ10UL
収納すると手に乗るほどコンパクトになるウルトラライト思考の人向けのモデルです。素材はケルロン1200を使い強度を保ち、どんな環境下でも使用可能です。
ヒルバーグ タープ20UL
タープシリーズ最大のサイズで、且つウルトラライトなモデルで大規模なグループでの使用に最適です。
ヒルバーグ タープ10XP
堅牢性をもたせたXP(エクスペディション)シリーズです。ULシリーズより若干重量はありますが、利便性は変わらず、様々なシーンで活用できます。
ヒルバーグ タープ20XP
10XP同様、生地には堅牢性の高いケルロンSPを使用しており、抜群の耐久性を誇ります。また大型サイズなので大人数のグループでの使用に最適です。
ヒルバーグのタープ使用例
テントの代わりに非常に軽量なタープを使っています。季節は選びますが、長期のトレッキングにも最適なスタイルです。
大型のタープを使ったファミリースタイルです。適度な日陰を作ることができるタープはどんな時でも重宝します。
テントと合わせて使うことで拘りを表現したスタイルです。お気に入りのアイテムをタープの下に並べて空間を楽しみましょう。
ヒルバーグ製品の修理と店舗について
基本的に耐久力は高い素材を使っていますが、やはり使い続けていくうちに生地が弱くなってきたり、気がつかないところで劣化してきたりすることもあります。そんな時は取扱店できちんと修理してもらいましょう。
ヒルバーグ製品を実際に見たい!
ヒルバーグ製品を実際に見てみたい!という方は、取扱店舗に出かけてみましょう。お値段も安くないヒルバーグ、実際に店舗のスタッフの方に色々教えてもらえるので、購入前には安心です。
ヒルバーグ取扱店舗を見る
ヒルバーグ製品を修理したい
製品を修理したい場合は、初期不良を除き有償修理となります。購入した店舗に問い合わせるか、日本でヒルバーグを扱っている輸入代理店A&Fの問い合わせフォームをご利用ください。
A&F 問い合わせフォーム
ヒルバーグのテントでカッコよく!
ヒルバーグのテントは、北欧での厳しいテストを重ねて、質の高さ、耐久性を実現しています。また、北欧らしいデザインはシャープで人目をひくことな違いなしです。使用している生地も経年劣化に強く、長く使えるものになっています。あなたもスタイリッシュにヒルバーグのテントで決めてみてはいかがですか。
Let’s become one with nature at Hillberg’s tent!
ヒルバーグのテントで大自然と一つになろう!