登山靴の寿命は3~5年。履いていなくても劣化する!
登山靴の買い替え時って迷いますよね。見た目は問題がなくても、年数に注意が必要です! ソールの接着剤やミッドソールは、年数が経つと劣化している場合があり、靴底が剥がれることもあります。登山頻度や使い方、保管状況によって登山靴の寿命は変わってきますが、おおむね5年を目安に買い替えを検討しましょう。
あなたの登山靴は大丈夫?事前チェック項目4つ
1. その靴、何年しまっていた?
登山靴は日々劣化しています。高温多湿だったり箱の中やビニール袋に入れっぱなしや直射日光に当たっていると劣化を早めます。購入時期を記載しておくなどして、履く前に一度、何年経っているか確認しましょう。
2. Dリングや靴紐は大丈夫?
靴紐を通すDリングが破損していると、靴紐をうまく固定できません。また、靴紐が切れかかっているという状況もよくあるので、事前にしっかりチェックしましょう。
3. ソールが剥がれたり、ひび割れしてない?
ソールがすり減っていたりすると、フリクションがうまくきかず、スリップしやすくなります。さらに、ソールにひび割れや剥離がないかも併せて確認しましょう。よくある例としては、接着剤の劣化によりソールだけがパカッと剥がれるケースです。
4. ミッドソールは剥がれたり、ひび割れしてない?
靴底と靴本体の間には、ミッドソールがあり、衝撃を和らげるポリウレタンが使用されていることが多いです。しかし、このポリウレタンは、湿気やカビなどが原因で、劣化して剥がれることがあるので、靴底を湾曲させたり、触ったりして確認しましょう。
登山前に異常を見つけたら、購入店やメーカーに点検依頼をしよう!
登山靴のソールは、メーカーにもよりますが、張替が可能です。また、購入店でも張替の依頼を受け付けているお店もあるので、問い合わせてみるとよいでしょう。費用は、おおよそ10,000円~15,000円ほどで、期間は数週間かかります。急ぎの場合は、新品を購入することも検討しましょう。
登山中に靴底が剥がれたときの緊急処置法
1. 針金で固定
登山中にソールが剥がれてしまった時に活躍するのが、針金。細くて強度があり、靴底の邪魔にもならずしっかり固定ができます。
2. 細引きや予備の靴紐で固定
細引きや靴紐の予備で固定するケース。きつく固定すると足が圧迫されてしまうので、時折緩めて様子を見ながら下山しましょう。
3. ガムテープやテーピングで固定
ガムテープやテーピングで固定する時は、接着面の幅が広いので靴底が覆われてしまい、滑りやすくなります。スリップに注意しながら下山しましょう。
いざという時に!お助けグッズ5選
捻挫や固定にも使えるテーピング
テントやウェア類の破れの応急処置にも使えるガムテープ
テントの張綱予備や物干しにも使える細引きやパラコード
パラコード 4mm 30m 7芯 耐荷重 250kg
素材:ナイロン
用途:靴紐、張綱、物干し用など。(注意:人命救助には使えません)
ひとつは持っていたい靴紐の予備
登山靴のチェックを念入りに!
登山中にもしも登山靴のソールが剥がれたらたいへん! 事前にしっかりチェックすることが大切です。万が一、登山中にソールが剥がれてしまったら、細引きやテーピングなどでソールを固定して速やかに下山しましょう。