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エクイリビウムハイクをレビュー

登山靴の新定番!スポルティバの「エクイリビウムハイク」が登りも下りも安定感を高める

いまや登山靴の定番と言ってもいいスポルティバの「エクイリビウムシリーズ」。その中で、よりライトな山で活躍するのが「エクイリビウムハイク」です。エクイリビウムの推進力と安定感に軽快さを加えたというミッドカットモデルを、山で試してきました。

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目次

山でよく見るスポルティバの「エクイリビウム」からハイキングモデルが登場!

スポルティバのエクイリビウムシリーズ

提供:日本用品株式会社

登山の三種の神器といわれるほど大切な登山靴。最近よく山でみかけるのが、赤・黄・黒のカラーリングがスタイリッシュなスポルティバの「エクイリビウムシリーズ」です。

岩稜帯のあるアルプス縦走などにも最適なライトアルパインブーツの先駆けともいえる登山靴で、高い安定感や歩行性能から愛用している登山者も少なくありません。

標高の低い山でも履きやすいミッドカット「エクイリビウムハイク」

レビューしたエクイリビウムハイク

撮影:筆者 エクイリビウムハイク

これまでエクイリビウムシリーズでは、山域や登山スタイルに合わせたモデルを展開してきました。アルプスの縦走登山に最適な「エクイリビウムST」や、フィット感を追求したゲイター一体型の「エクイリビウムトップ」、ファストハイカー向けの「エクイリビウムスピード」。

そして2024年の春から、このエクイリビウムシリーズに新たに加わったのが「エクイリビウムハイク」。シリーズ共通機能の安定感と歩行性に、軽快さを加えたミッドカットモデルです。ハイキングなど裾野を広げた登山シーンでも使えるようになりました。

エクイリビウムハイクの特長

・足入れした瞬間にわかるフィット感の高さ
・自然に足が前に出るほどの推進力
・足首のサポート性と動かしやすさを両立したミッドカット
・シンセティックのアッパー素材でイージーメンテナンス
・片足で重量480gと軽量

試し履きをしただけでも、足にしっくりくるフィット感で快適に歩けそうな履き心地。ということで、低山ながらアップダウンが多く、長い距離を歩ける飯能アルプスで試してきました。

名前はハイク、でもテント泊もいけそうな安定感

エクイリビウムハイクをレビュー

撮影:筆者

下山したときに感じたのは、ハイキングだけじゃもったいない登山靴だなということ。

それほどにガレ場や木の根が張り出したような登山道でも、安定した歩きやすさがありました。足首の安心感があるミッドカットなのに、履き心地の軽さには感動するばかりでした。

これまでは、グリップ力の高さなどからミッドカットのアプローチシューズを履いていましたが、安定感と歩きやすさのバランスの良さに「エクイリビウムハイク」の方が万能だなと感じました。

ライター大堀

ライター大堀

登山に慣れた人ならば、問題なくテント泊登山にも使えてしまいそうです。

とくに良かったのは、

  • 捻挫なども予防できるミドルカットなのに、足首をフリーに動かせること
  • どんな道でも歩きやすい安定感で、足が前に進むこと
  • 足を入れたときの「これだ!」と思わせるフィット感

それでは、詳しく見ていきましょう。

ミッドカットなのに、足首周りはノンストレス

スポルティバのエクイリビウムハイク

撮影:筆者

ミッドカットはこんなにも歩きやすかったのかと驚くほど、足首が自由に動きます。

足首がサポートされるミッドカットは、ねん挫などを予防できて安心です。しかし、足首の動きが制限されるのがいやで、敬遠している登山者も少なくないはず。

エクイリビウムハイクは、平坦なトレイルでも歩きやすく、足を踏み込んで上がるような登りでも、足首にストレスが掛かりません

3Dフレックスで、足首が自由に動く!

安心して行動できるエクイリビウムハイク

撮影:筆者

こういった木の根をまたぐようなシーンや、ゴロゴロ大きな石がある道などで、足を少しねじって置かなくてはいけないときにも、足首が自由に動くため、安定して行動ができます。

ライター大堀

ライター大堀

地面や岩が斜めになっていても、それに合わせて足を置くフラットフィッティングがしやすくて、いつもより安心感がありました。緊張による疲労感が少なかった気もします。

エクイリビウムハイクの3Dフレックス

撮影:筆者

足首が自由に動く秘密のひとつが、くるぶし部分にあります。

内側も外側も、くるぶしの形状に合わせた立体デザイン「3Dフレックスシステム」を採用。足首をしっかりホールドしながら、くるぶしの可動域を素足の状態に近づけて、自由度を高めています。

エクイリビウムハイクのやわらかいアキレス部

撮影:筆者

もうひとつが、ネオプレーンのようなやわらかい素材でカバーしたアキレス腱部分です。

足首が自由なエクイリビウムハイク

撮影:筆者

ここまで足首を屈曲しても、動きが制限されるようなストレスはありません。

ライター大堀

ライター大堀

足首周りのフィット感も高くて、砂利なども入ってきませんでした。足首の動きやすさと快適性を高める、まさに一石二鳥な機能ですね。

安定感がすごい!岩場でも木の根でも、何でもこい

不整地でも安定感が高いエクイリビウムハイク

撮影:筆者

アイテム名がハイクとはいえ、歩行性に定評のある「エクイリビウム」を冠しているだけあって、さすがの安定感。

岩場、木の根、ちょっとした急な下りなど、どんなシーンでもしっかりグリップしてくれて、足元もブレないので安心して歩けました。

ライター大堀

ライター大堀

柔らかすぎず硬すぎない絶妙なソールの剛性で、歩きやすいのに足を支えてくれる感覚があって、地面の突き上げもほとんど感じることがなく、頼もしい限りでした。

でも、さすがに舗装路は少し歩きにくく感じました。登山口までのアプローチは、サンダルや普段履きの靴を用意した方がいいかもしれません。

あらゆる路面でブレーキが利く

下りでブレーキが利くエクイリビウムハイク

撮影:筆者

よく滑ったり転んだりしやすい下りでも、しっかりブレーキが効きました。

下りも安定感あるエクイリビウムハイク

撮影:筆者

こういった岩場の段差でも、しっかりグリップしながら下りられます。

エクイリビウムハイクのインパクトブレーキ

撮影:筆者

それは、このソールのラグ(突起)のおかげ。一般的な靴のように平坦ではなく、歩行動作を考えてそれぞれ斜めにラグを設計したのが、インパクトブレーキシステムです。

下りなどでは、広い範囲で多くのラグが引っかかりとなってブレーキ力を高めます。登りでは地面を掴むような爪となって推進力を生みます。

さらに、岩や木の根などには、より広い面積で接地できるため、クッション性とグリップ力が高まって、行動も安定。

ライター大堀

ライター大堀

ソールをまじまじ見ることはないですが、斜めになったラグを見ながら地面に接地するときを想像すると、たしかにこの安定感は納得。見えないところで支えてくれているなんて、まさに縁の下の力持ちですね。

足が自然と前に出るような感覚

推進力のあるエクイリビウムハイク

撮影:筆者

エクイリビウムシリーズのもうひとつの特長である推進力を、もちろん「エクイリビウムハイク」も継承しています。

ぐんぐん進むというよりは、いつもよりリズミカルに歩ける感覚です。

推進力を高める、ダブルヒール構造

エクイリビウムハイクのダブルヒール構造

撮影:筆者

それがこの、かかとを斜めに削ぎ落した形状のダブルヒール構造によるもの。かかとの着地からソールが地面と接するまでの足運びをスムーズにしてくれる機能です。

エクイリビウムハイクのダブルヒールの推進力

撮影:筆者

足が効率よく回転するようになり、着地で生まれたエネルギーを、そのまま地面を蹴り上げる力にできるため、次の一歩が自然と出るようになります。

ライター大堀

ライター大堀

足の動きがいつもより滑らかになったような感じでした。とても歩きやすく、無駄に疲れる感覚やストレスもありません。

下りも安定感のあるエクイリビウムハイク

撮影:筆者

下りの着地でも、ダブルヒールが活躍。

斜めの面で地面をフラットフィッティングでとらえられて、しっかりブレーキを掛けられます。ブレーキが掛かったあとは、ヒール側のソールのスパイクのように深いラグ(突起)が、がっちりグリップ。ズリ滑りそうな下りでも、しっかりサポートしてくれます。

足入れした瞬間、思わず出る「おっ!」

足入れのフィット感がいいエクイリビウムハイク

撮影:筆者

高いフィット感が評判のスポルティバ。さすがです。

エクイリビウムハイクに足を入れると、足が包み込まれるようなフィット感に、思わず「おっ」と言葉が漏れました。

フィット感が高いエクイリビウムハイク

撮影:筆者

このフィット感を実現するために、靴内部のつま先とかかとには、人間の足の形状を追求したエルゴノミックデザインを採用。イタリアに本社があるスポルティバらしいこだわりです。

ライター大堀

ライター大堀

足の形は人それぞれ。やはり合う合わないはあると思います。でも、このフィット感は少しでも多くの人に体感してもらいたいですね。

プロテクションを高める機能

防水のエクイリビウムハイク

撮影:筆者

ライニングには防水透湿素材のゴアテックスを採用。雨の中でも、ぬかるんだ登山道でも問題なく歩き続けられます。

エクイリビウムハイクのトゥーガード

撮影:筆者

岩などにぶつけやすいつま先を守るため、耐摩耗性の高いトゥガードを配置。

エクイリビウムハイクのTPUガード

撮影:筆者

足の外側の側面には、しなやかさと強さを兼ね備えたTPU(熱可塑性ポリウレタン)素材のマッドガードを配して、泥付きを軽減。ご自宅での泥落としメンテナンスも楽にできます。

カッコいい、そして環境にもやさしい

デザインがいいエクイリビウムハイク

撮影:筆者

ライター大堀

ライター大堀

フィット感や歩きやすさはもちろんですが、デザインもまたカッコいいですよね。気持ちが切り替わるというか、「山に登るぞ!」と身が引き締まります。でも、値段がちょっと……。

46,200円(税込み)と価格はやや高めですが、エクイリビウムハイクはハイキングシューズに珍しく、ソールの張替えができます。

足に馴染んだ靴を長く履けると思うと、けっして高い価格ではありません。1足を大事に使えば、環境にもやさしくなれます。

エクイリビウムトレック」と何が違う?

エクイリビウムハイクとエクイリビウムトレックの比較

撮影:筆者 左:エクイリビウムハイク(¥46,200)、右:エクイリビウムトレック(¥51,700)

「エクイリビウムハイク」と同時に、「エクイリビウムトレック」も新発売されました。

エクイリビウムシリーズとしての基本機能は同じです。ソールの硬さもほとんど変わりません。ではいったい何が違うのか、2モデルのスペックを表にまとめてみました。

エクイリビウムハイクとエクイリビウムトレックのスペック比較

耐久性、足馴染みのよさ、足首の保護性を求めるなら、レザーアッパーでハイカットの「エクイリビウムトレック」。軽快さ重視だと「エクイリビウムハイク」がおすすめです。

この1足あれば、いろんな山行に使えそう

エクイリビウムハイクを山でレビュー

撮影:筆者

「エクイリビウムハイク」は、軽快な歩きやすさに高い安定感が加わった、登山者の安全を高めるミッドカットの登山靴。日帰り登山だけではなく、歩き慣れた登山者ならば縦走登山やロングトレイルなどの長期山行にも使えそうです。

登山では足元が大事。登山靴が変わると、登山自体が変わります。いまの登山靴に満足していない方、もう少し機能的な登山靴をお探しの方、まずは「エクイリビウムハイク」に足入れしてみてください。

    スポルティバ エクイリビウムハイク GTX

    サイズEU37~47
    重量約480g(片足)
    アッパー素材耐摩耗・撥水ファブリックス
    防水透湿素材GORE-TEX
    ソールVibram

      スポルティバ エクイリビウム ハイク GTX ウーマン

      サイズEU38~42
      重量約380g(片足)
      アッパー素材耐摩耗・撥水ファブリ
      防水透湿素材GORE-TEX
      ソールVibram