肝心の防水性はどう?シャワーテストで検証

いかなる優れたディテールよりも、レインウェアとして重要なのが防水性です。今回は試用期間中にまとまった雨が降ることがなかったため、自宅の浴室でシャワーをかけて検証してみました。
本格的な耐水試験では最低でも20分、時には数時間のシャワーテストを行いますが……。今回は簡易テストということで、ジャケット・パンツの表面・背面それぞれに2分ずつシャワーをかける方法としました。

すべてのポケットが止水テープで補強されていたため、今回はあえて各ポケットに付箋を入れておき、ポケットの防水性もチェックしていきます。
撥水より“透湿重視”? 水を弾くというより馴染む印象

シャワーをかけ始めてすぐに気づいたのが、撥水性の弱さです。
水が球状になって弾かれる様子はほとんど見られませんでした。むしろ水を吸ったように、ウェアの色が徐々に濃くなっていきます。これはちょっと不安ですね……。
防水性は“お守り向き”? “軽さ・高透湿”とのトレードオフ
撮影:鷲尾 太輔(雨で浸水してしまったジャケット内部)
まずはジャケットの検証結果から。写真の通り、ポケットで二重構造になっている部分や縫い目以外の大半の生地に、水が染みてしまいました。

生地が水を含んだ分、当初200gだった重量も約1.5倍近くになっていました。シャワーという比較的強い水圧と多めの水量をかけたとはいえ、耐水圧10,000mmではこれが限界のようです。

ちなみにポケット内に入れておいて付箋を取り出してみたところ、サイドポケット外側の付箋は湿り気を帯びてしんなりしてしまいましたが、それ以外はほぼ乾いた状態でした。
撮影:鷲尾 太輔(雨で浸水してしまったパンツ内部)
クライミングパンツも同様。ポケットで二重構造になっている部分や、生地が重なったファスナー部分以外は、生地に水が沁みてしまいました。

ジャケットほどではありませんが、パンツも当初の200gだった重量が3割ほど増加。

ポケットの浸水状態は、左右の太ももポケットの付箋がやや湿っていた以外はほぼ乾いていました。ジャケットも含め、ポケット自体の防水性はそれなりのレベルといえるでしょう。
【結論】 降水確率が低い日の短時間・低山ならアリ!

シャワーテストで検証した防水性から考えると、降水確率が高く、雨の中を長時間歩くことが想定される場面には不向きです。また、濡れによる身体の冷えが低体温症のリスクにつながる高山や寒冷環境での使用もおすすめできません。
天気予報や降水確率が微妙な時の低山登山へ、比較的温暖な春から初秋の時期に、お守り代わりとして携行するのがよいでしょう。もちろん、すぐに着替えることができる日常生活での屋外作業などにはぴったりです。
また高いUVカット機能を活かして、晴れの日のアウターシェルとして使用するのもGOOD!こうした場合は「ジャケットだけで十分」となりそうですが、雨上がりや雪解け時期など登山道に水たまりやぬかるみがある場合はパンツも有効。トレッキングパンツに付着すると落としにくい泥汚れを外側からガードしてくれます。
積極的におすすめしたいシーンも!

逆に積極的におすすめしたいのが、シャワー・ロッカー施設など着替えることができる拠点からの日帰りのトレイルランニングでの使用です。
2WAYでハーフパンツに変身させれば、下半身のウェアの濡れを抑制しつつ、裾が足さばきの邪魔になることがありません。抜群の通気性も、運動強度が高く汗をかきやすいトレイルランニングでは快適に感じることでしょう。
【UVカットで晴れの日も快適】 イナレムプレミアム UV AIR レインジャケット
- 管理番号:68556
- 価格:3,900円(税込)
- カラー:ホワイト、ベージュ、セージグリーン、マスタード、レッド、ブルー、ブラック
- サイズ:S、M、L、LL、3L
- 重量:約200g(Lサイズ)
- 耐水圧:10,000mm
- 透湿度:45,000g/m2/24h
【UVカットで晴れの日も快適】 イナレムプレミアム UV AIR 2WAYクライミングパンツ
- 管理番号:68557
- 価格:3,900円(税込)
- カラー:クライムブラック、クライムグリーン
- サイズ:S、M、L、LL、3L、4L
- 耐水圧:10,000mm
- 透湿度:45,000g/m2/24h
【登山にはこちらがベター】イナレム ストレッチレインスーツ
- 管理番号:68516
- 価格:5,500円(税込)
- カラー:ベージュ、オリーブ、ブラック
- サイズ:S、M、L、LL、3L
- 耐水圧:20,000mm
- 透湿度:25,000g/m2/24h








