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サッと撮影モードになれる!カメラ胸固定アイテムのピークデザイン『キャプチャー』は、『クラッチ』と併用がベストな理由(2ページ目)

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クラッチを装備したカメラを、『キャプチャー』にも装着!

ピークデザイン
撮影:ポンチョ

さて、ここまでカメラ胸付けアイテムを、『キャプチャー』と表記してきましたが、正確なアイテム名は『キャプチャー V3(¥15,400、プレートなし¥11,330)』です。

2011年、ピークデザインが創業する際のエポックメイキングがキャプチャーでした。軽量コンパクトで、シンプル化された現行品は、その第三世代でV3と名付けられています。

そのキャプチャーV3には、クラッチ同様にスタンダードプレートが標準装備されています。上動画を見てもらうとわかる通り、クラッチを装着したカメラのスタンダードプレートを使って、キャプチャーに固定できるんです。この互換性は、第三世代のキャプチャーV3のからです!

でも、ちょっと問題が……。

撮影:ポンチョ

キャプチャーから固定したカメラを外すためのボタン(突起)が、ショルダーハーネスの内側を向いていて、不器用な私は押しにくいんです。

撮影:ポンチョ

しかもカメラ本体が邪魔になるので、左手でボタンを押して、右手でカメラを持ったまま引き上げて外そうとすると、身体がねじ曲がってしまいます……。

そこで、私は上画像のようにボタンが外側に、通常とは逆、上下反転させて固定しています。

通常は、上から下に向けて装着、スタンダードプレートを止めるストッパーの凸部が機能するようになっています。それが下から上に向けて装着するとストッパーはなく、ボタン留めだけになるので、強度、耐久性が低下すると思われます。でも、これまで5回の山行では、カメラはしっかり固定されています。

なので、ボタンの押しやすさを優先させて、反転装着を続けることにしました。ですが、もし大型の望遠レンズを装着した大型カメラの場合は、しっかりと固定できる、通常の向きでの使用が安心だと思います。

とはいえ、やっぱりスムーズ撮影ができるのは、最高です!

撮影:ポンチョ

取り外しにくさはあるものの、しかし『クラッチ+キャプチャー』のシステムは、撮影がスムーズに行えることは間違いありません。

実際に山で使いはじめて、クラッチに指を通し、カメラをキャプチャーから外した瞬間、そのストレスのなさに思わず「うわぁぁぁぁぁぁぁ、もっと早くコレにしておけばよかった~~!」と、ひどく後悔したほどです。

ショルダーハーネス以外に固定してもいいんです!

撮影:ポンチョ

ところでキャプチャーは、装着できるハーネスの幅が決まっています。

U.L.系やクライミング系のバックパックなら、シンプルなショルダーハーネスなのでキャプチャーを取り付けるのに問題ありません。でも、上画像のように昨今増えているポケット装備のベスト型ショルダーハーネスだと、キャプチャーを装着することができません。

それがキャプチャーの弱点なんです。

と思っていましたが、安心してください!キャプチャーを取り付ける場所は、ショルダーハーネスだけではないんです。他の場所に取り付けてもいいんです!

撮影:ポンチョ

上画像で背負っているパーゴワークスの最新パックZENN45は、ベスト型ですが、ウエストベルトにポケットがなくストラップが装備されていたので、そこにキャプチャーを固定。カメラを装着してみました。ストラップに余裕があって少しブラつきますが、歩いてみると問題ないレベルでした。

キャプチャー+クラッチ優先で、バックパックも新調

撮影:ポンチョ

キャプチャーの固定力のスペックは、具体的には公表はされていませんが、フルサイズの一眼レフカメラに望遠レンズを付けてキャプチャーに装着しても問題ないレベルです。重量1.5kg程でしょう。

アルミ削り出しの2枚のボディでハーネス等を挟み込んで固定しますが、裏側のボディ内側には滑り止め加工されたラバーが貼られているので、ネジの緩みを時々チェックしていれば、脱落の心配はまったく感じませんでした。

撮影:ポンチョ

可能であれば、キャプチャー優先で、ショルダーハーネスにポケットを装備していないバックパックに買い替えることを、オススメします。撮影のスムーズさを考えると、キャプチャー、そしてクラッチ中心で、すべてのアイテムをリニューアルしてもよいと思うんですよね。

実際、私は仕事で毎週のように登山時の自撮り撮影を行っているので、YAMA HACKで記事化もしている、上画像のオガワンド/OWNというシンプルなショルダーハーネスのバックパックにメインパックを新調。

クラッチ+キャプチャーの機能性を存分に活用。撮影が格段にラクになりました。

「シャッターチャンスを逃がさない!」というようなシビアなネイチャーフォトを狙っている訳ではないですが、クラッチ+キャプチャー導入前よりも、撮影が上手になったように感じています。

加えて、行動中に、カメラの揺れをほぼ気にしなくなったことは、カラダにもココロにもストレスフリーです。

両手をフリーにできるので、岩場、急登も安全!

撮影:ポンチョ

例えば、こうした急登や岩場。このときキャプチャーはウェストベルトに付けていますが、胸であっても両手をフリーにできるので、バランスを崩すことなく、進めます。

チェストパック等のカメラバッグだと、両手をフリーにできても、足元が見づらかったりします。その点でキャプチャーは、視界もカメラを持っていないときと同様、広いままなのが利点です。

撮影:ポンチョ

で、撮影チャンスが訪れたら、クラッチに指を通して、この通り!しばらく、そのままカメラを手持ちして歩いて、被写体を探してもよいです。標準ズームレンズを装着した私のカメラの総重量は約700gありますが、緩やかなアップダウンであれば、クラッチで持ちながら歩いても、ツラくありません。

キャプチャーも、中型カメラであれば、苦になるような重さが肩に掛かることもありません。が、パッドの薄いショルダーハーネスだと、多少違和感が出てくるかもしれないので、購入前の確認は必要だと思います。

カラフルさも、試してみてほしい!

撮影:ポンチョ

さて、私が使用しているピークデザイン/キャプチャーV3はブラックですが、シルバー(上左)、エクリプス(上右)、ケルプ(下左)、オーシャン(下右)のカラーもラインナップされています。バックパックのカラーに応じて、コーディネートすることができるのは、うれしいことです。

ちなみに、キャプチャー本体の左上に突起がありますが、これを押すと、装着したカメラのロックが外れ、カメラを取り外せます。カメラの内側にキャプチャー自体が固定されるので、誤って押してしまう可能性はかなり低いのですが、しかしこの突起を回転させることでロックもできます。

実際の使用シーンをしっかりと想定してくれていて、好感を持てます。

レンズ交換をするかしないかは、自分次第

撮影:ポンチョ

最後に、現在私が抱えている課題をひとつ。チェスト型のカメラバッグを使っていたときには、広角単焦点レンズや望遠レンズをカメラと一緒にバッグに入れて使っていましたが、キャプチャーにしてから、レンズを収納したバッグをバックパック内に入れるようになってしまったため、メインで使っている標準ズームレンズ以外を使う機会が、グッと減りました。

それはキャプチャーだけの問題ではなく、スケジュールをタイトにして常に急いでいる私の性格が原因でもあります。が、現在オガワンド/OWNでは装着していないウエストベルトに、レンズを収納する小型バッグを装着して、スムーズ撮影をさらにブラッシュアップするシステムを考えています!

そうして、いろいろと自分なりのシステムを考えたくなるのも、核となるクラッチとキャプチャーが機能的だからです。

それではみなさん、よい山を!

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