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腰荷重、でも腰フリーで動きやすい!クレッタルムーセンの防水バックパック「ヴォン」なら、登山+αの楽しみが広がる(2ページ目)

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ショルダーハーネスの仕様も独創的

クレッタルムーセン ヴォンウォータープルーフ38L
撮影:ポンチョ

ショルダーハーネスは、肩甲骨付近から肩を包むベルトが独立しています。それを本体の背面外側に配されたアルミフレームをレールにして、デイジーチェーンのようなテープにフックを掛けて固定します。

これにより背面長を42~54cmまで調節・対応できるようになっています。ベルクロ留めよりも、簡単で確実な調整が可能です。

クレッタルムーセン ヴォンウォータープルーフ38L
撮影:ポンチョ

またショルダーハーネスが背中上部の肩甲骨付近から肩を、上画像のように隙間なく包み込めるデザインになっていることから、トップスタビライザーを引くと、肩甲骨付近にパック本体が引き付けられ、背中荷重を可能にしています。北欧ブランドのウエアやギアは、アジアンフィットになっていないと大きめなことが多くありますが、このフィット感のよさは、秀逸です!

腰、背中、そして肩の3点に分散された荷重は、どこかひとつだけに集中することがないため、耐荷重に設定された15キロ以下の荷物であれば、カラダに痛みが出ることもありません。

もしどこかに強く荷重が掛かる場合は、ストラップで調節を行えば、大抵は解決できます。

細部に見る、道具づくりへのこだわり

クレッタルムーセン ヴォンウォータープルーフ38L
撮影:ポンチョ

本体容量は38Lですが、両サイドに大型ポケットを装備していて、45Lくらいの収納力があります。サイドポケットは深さもあるので、トレッキングポール等の長尺物の収納も問題ありません。私は自撮り撮影用の三脚もサイドポケットに収納して、登山をしました。

フロントのストレッチコードは、赤いラインに沿って配された細かなループによって配置を調節可能。脱いだジャケットはもちろん、ヘルメットをセットすることもできます。

クレッタルムーセン ヴォンウォータープルーフ38L
撮影:ポンチョ

珍しいのはサイドポケットに、止水ジッパー付きのポケットを装備していること。本体開口部がロールトップ式で雨蓋がないので、行動中に使用する虫よけスプレーやヘッドライト等の小物類は、このポケットに収納するのがよさそうです。

このポケットは、同様に雨蓋のないことの多いULパックでも、是非取り入れてほしいと感じる仕様。かなり便利です。

クレッタルムーセン ヴォンウォータープルーフ38L
撮影:ポンチョ

ポケットといえば、最近の中型以上のバックパックでは、ウェストハーネスの左右に装備されることが当たり前になっているジッパー付きポケットが、右側だけの装備になっています。

これは左型のハーネス部に備わるループを使って、別売のパッド入りの「ヒップベルトポケット2.0」を装着できるようにしているためです。他にも別売の「ボトルホルダー2.0」等も装着でき、自分仕様にアレンジできるシステムは、ギア好きが喜ぶものです。

金属製のバックルが、またいいんですよ!

「こだわっているよなぁ」と思わせるのが、ウェストハーネスを接続するバックルです。よくある樹脂製ではなく、軽量なアルミ製を採用しています。下画像がそれです。

クレッタルムーセン ヴォンウォータープルーフ38L
撮影:ポンチョ

このアルミ製バックルは、クレッタルムーセンの多くのバックパックで採用されているもので、なにかしらの説明がないかとホームページ内を探してみたのですが、どこにも説明がありません。

想像するに、中~大型パックでもっとも破損しやすいパーツが、ウェストハーネスのバックルだからでしょう。バックルが破損してしまうと、最大の特長である腰荷重、腰フリー機能を活用できなくなります。

それに黒い無機質な樹脂製バックルと比較すると、このアルミ製バックルは、ギアらしさも演出。赤のラインを引くとバックルを片手で外せる機能性も装備しています。機能美を持ち合わせたこうしたパーツは、つくり手であるデザイナー、ギア好きユーザーともに、「使いたい!」と思わせるモノです。

クレッタルムーセンが手掛ける道具の細部には、使ってみて初めて気が付くような細かいこだわりが採用されているんだと思います。

絶妙に中途半端な容量は、歩く以外の山好き向き!

クレッタルムーセン ヴォン ウォータープルーフ 38L
撮影:ポンチョ

ヴォン ウォータープルーフ 38L。そう、容量は38Lなんです。この容量、UL装備ならテント泊が可能。山小屋泊、荷物多めのデイハイクまでひとつでこなせる、山好きの経験とアイデアを活用できる「絶妙に中途半端な容量38L」だと思うんです。

ちなみに装備の多い人はテント泊では同シリーズの55Lモデルを使ったほうがよさそうです。40L以下の収納力となると、テント泊ではそれなりの軽量化と道具の取捨選択が求められるからです。

それに私たちはついついバックパックをパンパンにして背負いがちです。でも、少し隙間の残る余裕のあるパッキングの方が、ヴォン ウォータープルーフ 38Lの場合はウェストハーネス可動仕様のよさをより強く体感できるように思いました。

クレッタルムーセン ヴォン ウォータープルーフ 38L
撮影:ポンチョ

でも、山小屋泊、デイハイクでは、38Lはやっぱり大きすぎます。

と思いつつ、調理道具とカメラ機材をヴォン ウォータープルーフ 38Lに収納してデイハイクをしてみたら、ちょっと大きめかなというレベルで済み、ウェストハーネス可動仕様のおかげで軽やか歩行を楽しめました。

このバックパックは、UL道具好きならテント泊、料理好き、写真好き、絵画好き、ハンモック好き、コーヒー好き等々、ただ山を登るだけでなくプラスαの山の楽しみ方を求めている人向きといえます。

公式HPには、「マルチデイハイキング」向きと書かれていましたが、その意味は「多用途に使えるデイハイキング用パック」 ということではありません。おそらく 「山をフィールドにした趣味人のためのパック」なんだと思います!

それでは皆さん、よい山を~~~!

    クレッタルムーセン ヴォン ウォータープルーフ 38L

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