デイハイクで「BLISTER WOOL」を試してみました

テストしたのは、富士山五合目付近の水ヶ塚公園~双子山です。急登と砂礫のトレイルは、シューズ内で足が動きやすく、足指に負荷が掛かります。
ちょうどテストの1週間前にハーフマラソンのレースに出て、足の小指にマメができてしまったので、そこに負荷が掛かった際に、BLISTER WOOLを巻いておくと、どうなるのかを確かめました。距離約10キロ、ゆっくり歩いて4時間の行程です。
第一印象は、軽い!

使用したのはBLISTER WOOLのレギュラーサイズ(¥2,860)です。ファスナー付きのパッケージから取り出したのが上画像です。重さは20g。ウールの原毛に触れた記憶を思い出せませんが、綿のような感触で軽いです。
ファーストエイドキットに入れておいても気になる重さではないし、商品パッケージよりも薄いジップロック等に入れ替えて収納しておくのもよさそうです。
使い方はシンプル。適当な大きさに千切って巻くだけ
ウールは編まれた生地ではありません。繊維のままで、適当な長さに千切って使います。

繊維を分けるように流れに沿って割いて細くし、そのままだと長いので、さらに短めに千切りました。どのくらいの大きさが正解なのか初めて使うのでわかりませんが、足の小指に巻き付けたいので、だいたいの長さで千切ってみました。

足りないと、追加しなければならず、変に段差ができてしまったりするのかなぁと考え、少し大きめに。

マメができているのは小指の内側、薬指と触れる部分。手指で触ると硬くなっています。ハーフマラソンのレースでは軽い痛みが出て、その痛みが出ない足の着き方に変更したりして、ランニングフォームが少し崩れてしまいました……。
もし、登山で同じことが起きると、その箇所の痛みだけでなく、かばった動きによって他の筋肉や関節に痛みが出たり、いつも以上の疲労を感じたりするので、マメ、水ぶくれ、靴擦れを軽く考えてはならないんです。

足指全体の保護、水ぶくれ予防をするなら、細長く千切ったウールを、波打つように足指間に這わせるのも方法のようです。足の親指内側にマメができることもあるので、長距離、長時間、さらに雨が予想される場合には、足指全体に予防しておいた方がよいかもしれません。
しかし今回はテストでは、足の小指だけに巻き付けました。
巻いてみると、柔らかな包帯のよう

最初はフワフワな感じで巻き付けていましたが、フワフワ過ぎるとズレたりしてしまうかなぁと思い直し、少し足指にフィットさせて巻いてみました。
ちなみに、キツく巻くと動きによってウールの繊維が締まってきて、指に負荷を与えてしまうこともあるそう。なので、巻き付けるというよりも、包む感じがよいようです。
ソックスを履いてもシューズを履いても、違和感なし!

BLISTER WOOLで包んだ状態がズレないように、ソックスを着用します。

BLISTER WOOLで包んだ足の小指は、最初は包まれている感覚がありますが、シューズを履いて歩き出すと、そのことを忘れてしまうくらいに違和感がありません。
心配なのは、BLISTER WOOLで包んだ小指はよいけれど、それが当たる薬指=第4指に影響が出ないか?ということ。
しかし、もし第4指に違和感を与えるような素材感であれば、そもそも保護している小指にも不快感が生じるはずです。それがないということは、隣接する指に影響しないということでしょう。
距離約10キロ、4時間歩いてみたら……

マメができていた箇所は、登山前、BLISTER WOOLで包む前には、痛みはないけれど違和感がありました。でもBLISTER WOOLで包んで歩き出すと、その違和感もほぼなくなりました。
時々、BLISTER WOOLで包んでいるということを思い出すくらいでした。当然、痛みは出ず、さらにヒドイことになることもありませんでした。
また、ズレたりヨレたりすることもありません。むしろ足指と一体となっているようです。
あれ!? ソックスと一体化しているぞ!

登山後にソックスを脱いでマメの箇所を確認しようとして、驚きました!
BLISTER WOOLとソックスがくっついているではないですか!?

もっとわかりやすい画像が上です。足指に力を入れて動かすことで、BLISTER WOOLはフェルト化しながら、ソックスの繊維と結びついたようです。
だから巻いただけ包んだだけでも、ブレたりヨレたりしないんですね!キツく巻くと動きによって余計に締まってしまうから注意が必要だというのも、よくわかりました。

そして、包んでいたBLISTER WOOLは、指のカタチですっぽりと抜けました。最初にあったわずかな隙間はなくなり、足指をしっかりと包んで保護してくれていました!
途中で痛みや違和感もありませんでした!
BLISTER WOOL、かなり効果アリです!

今回はトラブルがおきやすい足指に巻き、包んで使いましたが、カカトならソックスを履いた状態で患部に平たくしたBLISTER WOOLを当てて使うこともできます。
¥2,860という価格はちょっと高いかなとも思いましたが、実際に使ってみると靴擦れ防止のパッドやバンドエイドよりも効果が高く、妥当な価格に思えました。
ウールは抗菌機能もあり耐久性もあるので、バンドエイドのように剥がれたり張り替える必要もなく、一回の山行中なら使い回してもよさそうです。
自分自身のためだけでなく、同行者が足に違和感が出たら、BLISTER WOOLで処置してあげるのもよいでしょう。山行後、あなたに感謝するだけでなく、次の山行からファーストエイドキットにBLISTER WOOLを加え、靴擦れ箇所にBLISTER WOOLをセットして山に来るでしょう。私だったら、そうします。
それくらいに、効果アリです!
それでは皆さん、よい山を~~~!