アイキャッチ画像:ポンチョ
“BLISTER“とは「水ぶくれ」の意

SNSの広告で、ある時から頻繁に見かけるようになったモノ。「BLISER WOOL」と表示されたパッケージには、可愛らしい顔の黒羊のイラストもあります。
最初はインナーウェアなのかな?と思っていましたが、なんだかちょっと違います。よくよくその広告を読んでみると、なんと靴ずれ防止に機能するというものでした!
BLISTERは開発者の名前か?と調べてみると、「水ぶくれ」の意味。なるほど、「水ぶくれ防止用のウール」ということか。
えっ、ウール?ウールが水ぶくれ防止に機能するなんて、知りませんでした!
天然のクッション、吸湿材、潤滑剤となるウール

さらに調べてみると、この「BLISTER WOOL」は、2022年にオーストラリアで誕生した製品でした。オーストラリアは羊毛生産量が世界2位の国。だからこそ、その特長や使い道には精通しているんですね!
そのBLISTER WOOLの使い方は、とっても簡単です。ソフトなウール繊維を水ぶくれや靴擦れになりそうな箇所、なってしまったところに当てたり、指であればやわらかく巻きつけるだけ。
ソフトなウール繊維がクッションとなり、また含有されたラノリンという天然のワックス成分が摩擦を軽減。さらに靴擦れ、水ぶくれの原因となる湿気を吸い取るのに効果を発揮してくれるそうです。

そもそも、クッション性、吸湿性、防臭・抗菌性の高いウールのソックスを登山で着用するのは、トラブル=足の故障を防ぐためでもあります。だからそのウールで足のトラブルを防止することは、確かに理にかなっている方法です。
靴擦れは登山を苦行にするもの

ところで、皆さんは足の水ぶくれや靴擦れを経験したことはありますか?
最近のハイキングシューズは、ナイロンの化繊ベースで、つま先や中足部、ヒールに皮革でガードが施されています。トラディショナルな皮革製の登山靴と異なり、足の動きに馴染みやすく靴擦れしにくくなっているので、もしかしたらその痛みを知らない人が多いかもしれません。
私は登山だけでなく、トレイルランニングやフルマラソンも行っているので、下りで足先がシューズ前方に詰まり、足指にマメができたり、爪のトラブルを経験しています。それは小さな傷程度でも、時に進むことを諦めたくなる鋭い痛みになったりします。

もし、水ぶくれや靴擦れが、登山をスタートさせて間もなくできてしまったら、また数日間の縦走の初日にできてしまったら、その登山は絶景、美景の記憶ではなく、ただただツラいだけの時間が記憶されてしまうことでしょう。
そんなのはイヤなので、これまでは靴擦れ防止パッドやバンドエイドを携帯、装備してきました。
ですが、もし「BLISTER WOOL」が水ぶくれや靴擦れの痛みを和らげるだけでなく予防にも効果的なら、ファーストエイドキットに常備するだけでなく、長時間の行程ではマメや靴擦れができそうな箇所に事前にセットして使いたい!
そう思い、実際に山で使って試してみることにしました。