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メディカルバンド

大切な命を守る、わずか数グラムの備え!いざという時にあなたを救う「メディカルバンド」

登山中のケガや急病で意識を失ってしまったら……。運良く素早い救助活動が行われたとしても、遭難者が「誰で・どんな人なのか」を知るためには、提出された登山計画書を手がかりにするなど、時間がかかることが多いもの。

そんなタイムロスを大幅に減らすことができるのが、今回紹介するメディカルバンドです。小さなアイテムですが、医療情報・個人情報を周囲の仲間や救助隊・医療機関などに素早く共有することができます。

登山以外のアウトドアアクティビティや、日常生活でも使用をおすすめしたいスグレモノ。その活用方法を紹介します。

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目次

アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

同行者の情報、どこまで知ってる?

楽しくクライムオン!けれども……?
撮影:鷲尾 太輔(楽しくクライムオン!けれども……?)

楽しい仲間との山行。気の知れた仲間との時間は、何者にも代えがたいものがあります。
ですが……果たしてあなたは、一緒に歩く同行者の個人情報を、どこまで知っていますか?

登山計画書の内容を共有していたとしても、そこから分かるのは、氏名・住所・血液型・緊急連絡先などの情報に限られます。

転倒・滑落などによる外傷ならまだしも、持病やアレルギー・アナフィラキシーなどの内的疾患では、原因がわからず右往左往してしまう可能性も。

こんな人を見つけたら……?
撮影:林 真哉(こんな人を見つけたら……?)

ソロ登山ではなおさら。
仮に登山道脇で昏倒しているあなたの近くへ偶然ほかの登山者が通りかかったとしても、「とにかく助けてください!」という救助要請を行うことしか、なす術はないのです。

緊急事態発生!ピンチを救ってくれる一つのバンド

腕に巻かれた気になるバンドを発見!
撮影:林 真哉(腕に巻かれた気になるバンドを発見!)

万が一の緊急時にそんなピンチを救ってくれるかもしれないバンドを発見しました。それがこの「メディカルバンド」

一見すると普通のオシャレなバンドに見えますが、実はこの中に「緊急時に必要になる可能性がある個人情報」が隠れているんです。

初めましての山仲間やソロで出かける登山のリスク

SNSなどで山仲間は見つけやすいですが……
撮影:鷲尾 太輔(SNSなどで山仲間は見つけやすいですが……)

昨今では、SNSなどの普及によって、社会人山岳会や学生山岳部に所属していない人でも、気軽に山仲間を募って登山に出かけられるようになりました。

しかし、万が一のトラブルで仲間が意識を失ってしまった際に、ユーザーネームだけしか知らない仲間だったら……という状況を考えると、どうでしょうか。

そんな時にも、このメディカルバンドがピンチを救ってくれる救世主になるかもしれないのです。

仕組みはとっても簡単!書いて身につける「メディカルバンド

メディカルバンドは一言でいうと、「個人・医療情報を身につけておくためのバンド」
名前や住所といった個人情報にプラスして、持病やアレルギーといった医療情報も紙に記載し身につけておくことで、万が一の際に必要な情報を「第三者」へ渡すことができるんです。

メディカルバンドのセット
撮影:鷲尾 太輔(メディカルバンドのセット)

仕組みもとっても簡単!

右から…
・台紙を兼ねた取扱説明書
・メディカルバンド本体
・防水シートになっているカード

カード表面への記入
撮影:鷲尾 太輔(カード表面への記入)

まずはカードへ名前・生年月日・血液型・住所・緊急連絡先を記入します。写真の通りかなり小さいカードなので、極細&油性のボールペンかサインペンで記入しましょう。

筆者が記入してみたところ、ボールペンだとかすれが生じてしまいました。サインペンの方がスムーズに記入できます。

カード裏面
撮影:鷲尾 太輔(カード裏面)

カード裏面は白紙になっています。台紙兼取扱説明書に記入例が記載してあるので、持病やかかりつけ医・服用中の薬・アレルギーやアナフィラキシーの有無などを記入しておきましょう。

カードを本体へ収納
撮影:鷲尾 太輔(カードを本体へ収納)

記入したカードを三つ折りして、メディカルバンドの赤いステッチ(縫い目)の内側に差し込んで収納します。

メディカルバンドを腕に巻き付ける

撮影:鷲尾 太輔(腕へ簡単装着可能)

バンド内側の面ファスナーで、しっかり腕に巻き付けたら装着完了!手首や足首以外にも、外周約22cmまでのものに装着できます。
金属不使用なので、金属アレルギーの方も安心して使う事ができますね。

面ファスナーで固定
撮影:鷲尾 太輔

普段はファッションの一部。山行中は腕に付けておくだけ

カラフルなメディカルバンド
撮影:YAMA HACK編集部(普段はファッションアイテムとして身につけておくだけ)

あとは腕に巻き付けて登山へ出かけるだけ。カードは防水用紙なので汗や多少の雨で濡れることがないだけでなく、ラフティングやダイビングなど川・海でのアクティビティでも使用できます。

カラーバリエーションも豊富なので、普段はファッションアイテムとしてコーデに取り入れるのもオシャレですね。

緊急時のメディカルバンド活用法

メディカルバンドを腕から外す
撮影:林 真哉(メディカルバンドを腕から外す)

ここからは仲間や他の登山者が意識を失ってしまい、腕にメディカルバンドを装着していた場合の対処を紹介します。

まずはメディカルバンドを腕から外します。面ファスナーで巻き付けてあるだけなので、簡単に取り外しができます。

メディカルバンドを広げる
撮影:林 真哉(メディカルバンドを広げる)

腕から外したメディカルバンドを広げます。内側に、十字マークがプリントされたカードが見えます。

 カードを取り出す
撮影:林 真哉(カードを取り出す)

十字マークがプリントされた部分をつまんで引っ張れば、カードを取り出すことができます。

カードを広げて記入内容をチェック
撮影:林 真哉(カードを広げて記入内容をチェック)

カードを広げて、裏面も含めて記入内容をチェックします。これによって救助隊への適切な情報伝達や、緊急連絡先への素早い連絡が可能になったのです。

助ける側も早く知りたい医療情報・個人情報

出典:PIXTA(助ける側も早く知りたい情報が満載)

救助隊や医療機関にとっても、医療情報・個人情報の多寡は重要です。
輸血用の血液手配や適切な治療に役立つ場合もありますし、重篤な症状の場合は搬送先へ緊急連絡先に指定した家族・友人を呼ぶこともできるのです。

実際の現場に活動されている山岳救助隊の方にお話を伺ったところ、
元々用紙に記載のある下記項目のほかに、このような情報もすぐに知ることができると、救助に役立つとの事。合わせて裏に記載しておきたいですね。

  • ▼用紙表に記載
    ・名前
  • ・生年月日
  • ・血液型
    ・住所
  • ・緊急連絡先 名前・tel
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ▼合わせて記載されていると役立つ情報
  • ・性別
  • ・山岳保険の加入有無 
  • ・既往歴
  • ・アレルギー

もしもの時に、後悔しないために。日常生活でも携行したいメディカルバンド

カラーバリエーションも豊富
撮影:YAMA HACK編集部(カラーバリエーションも豊富)

内部障害や難病の患者、義足や人工関節を使用している人、妊娠初期の人など、援助や配慮を必要とする人が身に付けるヘルプマークは、普及が進み日常生活で見かけることも多くなりました。

けれどもヘルプマークを利用する必要がない人であっても、交通事故や災害など不意のトラブルに巻き込まれて意識を失ってしまう可能性はあります。

豊富なカラーバリエーションでファッションの一部としても違和感のないメディカルバンド、登山だけでなく日常でも着用したいアイテムです。

メディカルバンドにはデリケートな個人情報が満載です。紛失することがないよう、取扱いには十分注意して使用して下さい。

    Clef  メディカルバンド

    重量約6g
    素材ポリプロピレン 100%
    サイズ長さ35cm ×幅2.5cm
    カラーグレー、ホワイト、ピンク、ブラック、タン、ターコイズ