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ココヘリがあれば遭難しても「すぐに見つかる」ってホント?

そこで開発されたのが山岳遭難捜索サービスの「ココヘリ」。
会員証(発信機)の携帯により、捜索ヘリがその電波を探知し、可能な限り遭難者を早く発見できるようになっています。
ただ、本当にこれを持っているだけで見つかるの?と不安なところ……
そこで、実績をみてみると、
結論:ココヘリを持っていれば、ほぼ見つかる!

・2021年8月時点で捜索案件32件/28件解決、累計100件を超える捜索要請に対応
※4件の未解決事案内訳(発信機不携行1件/電源入れ忘れ2件/不明1件)
発信機の不携帯や電源入れ忘れなど、電波をキャッチできない状態にあった未解決事案を除けば、ほぼ100%の確率で遭難者を発見できています。
ただ、まだまだ件数も少ないし、安心できない!
そこで、実際に遭難した時の流れをご紹介。高い発見率を誇るココヘリの体制についてみていきましょう。
A男さんが山に出かけたまま、家に帰ってこない!




このように、ココヘリは遭難が起きた時のいわばエキスパート。ただ発見するだけでなく、遭難者家族のサポートを行ったり、救助機関との連携をとってくれたりと安心の体制が整っているのです。
なかでも今回は、30回以上捜索に携わったオペレーターの川上さんへ、捜索の確実さについて伺いました。
絶対に見つけ出す!発見の要である捜索オペレーターの存在

つまりこの役割がいなければ、遭難者を発見することはできないのです!
遭難者をどうやって見つけているの?
発信機の電波をキャッチできるのは、おおよそ半径16km以内。最新の遭難者の情報をもとにある程度目標を決めてから捜索にのぞみます。受信機を手に、「発見しました(※電波をキャッチした状態)」と表示が出るまで、エリア内を隈なく捜索。

こんな広さから、60分以内に見つけるって奇跡!
ヘリに搭乗しながらの捜索は、決して簡単なことではありません。GPSと景色を照らし合わせながら進みますが、これは経験をつまなければなかなか難しい作業。
なぜなら、ヘリからの視界はこちら↓

さらに進行しながら受信機での探知、次に捜索する位置をパイロットに指示するなど、限られた時間の中で確実に行わなければならないのです。
早すぎる!ヘリ出発から発見までの時間

技術が必要な捜索オペレーターの役割。彼らは、どうしてこんなにも早く正確に遭難者を発見できるのでしょうか?
確実に!もっと早く!遭難者を見つけるために

①一人前のオペレーターを育てるために!定期的な訓練を実施
②ヘリが飛べない!そんな事態にも対応できる
それぞれ詳しくみていきましょう。
①一人前のオペレーターを育てるために!定期的な訓練を実施

またオペレーターは、登山ガイドや民間救助隊など山に精通した人から募集。そのため、どのエリアで遭難や滑落しやすいかを把握し、実際の現場でも臨機応変に指示を出せます。
▼訓練の様子はこちらの動画をチェック
②ヘリが飛べない!そんな事態にも対応できる

実際、2020年にはじめてココヘリを搭載したドローンでの捜索を実施し、遭難者を発見することに成功。あらゆる状況にも対応できる環境が整っています。
ドローン捜索事例はこちらをチェック
捜索現場から伝えたい、登山者がしてほしいこと

「遭難は誰にでも起こる」ということを理解し、
・充電されたココヘリの携帯・登山計画書の提出・家族や知人へ山行計画の共有
を1人ひとりが意識して行って欲しいと話してくれました。
ココヘリとともに、自分と大切な人を守る

登山者として、自分の身はもちろん大切な人を守るためにも自分でできる遭難対策を行いましょう。
ぜひこの機会にココヘリをチェックしてみてはいかがでしょうか。
▼キャンペーンについてはこちらをチェック
今回お話してくれた人

川上 晋(かわかみ・しん)
ドローンスクールや航空運送代理店業を営む、株式会社FREEBIRDの代表取締役。ココヘリと協業し、民間遭難捜索支援を行う。また捜索オペレーターとして、今まで30回以上ヘリに同乗し受信機を使って捜索へ立ち会う。現在もヘリの手配を行ったり、オペレーターを育成したりとより速く正確に遭難者を発見できるように尽力している。