発信機の携帯で発見率96%超え!ココヘリを持っていれば山で安心の理由は【万全の体制】にあった

2021/09/21 更新

ココヘリを持っていれば山で安心と最近よく聞くけど、本当に発信機の携帯だけで発見されるの?と不安を抱く人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は遭難事故が発生した時のココヘリの体制についてご紹介。
また今回は、発見の要となる捜索オペレーターの川上さんに捜索の確実さについて伺いました。登山者として、自分の身はもちろん大切な人を守るためにも自分でできる遭難対策を行いましょう。


提供:FIRE BIRD 川上さん

ココヘリがあれば遭難しても「すぐに見つかる」ってホント?

撮影:YAMA HACK編集部
山岳遭難は、山へ入る人であれば誰にでも起こりうるもの。自分には関係ないと思わずに、「もしも起きてしまった時」に備えておくことが大切です。

そこで開発されたのが山岳遭難捜索サービスの「ココヘリ」
会員証(発信機)の携帯により、捜索ヘリがその電波を探知し、可能な限り遭難者を早く発見できるようになっています。

ただ、本当にこれを持っているだけで見つかるの?と不安なところ……

そこで、実績をみてみると、

結論:ココヘリを持っていれば、ほぼ見つかる!

https://pixta.jp/
出典:PIXTA

2021年8月時点で捜索案件32件/28件解決、累計100件を超える捜索要請に対応
※4件の未解決事案内訳(発信機不携行1件/電源入れ忘れ2件/不明1件)

発信機の不携帯や電源入れ忘れなど、電波をキャッチできない状態にあった未解決事案を除けば、ほぼ100%の確率で遭難者を発見できています。

ただ、まだまだ件数も少ないし、安心できない!

そこで、実際に遭難した時の流れをご紹介。高い発見率を誇るココヘリの体制についてみていきましょう。

A男さんが山に出かけたまま、家に帰ってこない!

出典:いらすとや、作成:YAMA HACK編集部
A男さんが下山予定時刻に帰ってきません。心配した家族はココヘリのコールセンター(24時間)へ連絡します。

出典:いらすとや、作成:YAMA HACK編集部
続いて、コールセンターからココヘリの本部へ遭難者情報(A男さんの登山計画書有無や個人情報)を共有。

出典:いらすとや、作成:YAMA HACK編集部
本部が捜索ヘリの手配(最短でいつ飛べるのか)を行います。コールセンターでは、通報者のサポートをしながら、引き続き詳しい状況をヒアリング。

出典:いらすとや、作成:YAMA HACK編集部
最新情報をもとに、捜索エリアを絞ってヘリで捜索。A男さんのココヘリ発信機の電波を受信し、特定した位置を救助隊へ共有します。そうしてA男さんは無事に救助されました。

このように、ココヘリは遭難が起きた時のいわばエキスパート。ただ発見するだけでなく、遭難者家族のサポートを行ったり、救助機関との連携をとってくれたりと安心の体制が整っているのです。

なかでも今回は、30回以上捜索に携わったオペレーターの川上さんへ、捜索の確実さについて伺いました。

絶対に見つけ出す!発見の要である捜索オペレーターの存在

提供:FIRE BIRD 川上さん
捜索オペレーターとは、ココヘリの発信機からの電波を受信して位置情報を特定する人のこと。パイロットの隣に搭乗し、専用の受信機やGPS、登山者の行動記録情報をもとに進行方向を指示しながら捜索します。

つまりこの役割がいなければ、遭難者を発見することはできないのです!

遭難者をどうやって見つけているの?

提供:FIRE BIRD 川上さん(訓練時に受信機を使ってサーチしている様子)
発信機の電波をキャッチできるのは、おおよそ半径16km以内。最新の遭難者の情報をもとにある程度目標を決めてから捜索にのぞみます。

受信機を手に、「発見しました(※電波をキャッチした状態)」と表示が出るまで、エリア内を隈なく捜索。
一度電波をキャッチできれば、そこから方向をつめて行き、10〜15分ほどで位置を特定します。

こんな広さから、60分以内に見つけるって奇跡!

ヘリに搭乗しながらの捜索は、決して簡単なことではありません。
GPSと景色を照らし合わせながら進みますが、これは経験をつまなければなかなか難しい作業。

なぜなら、ヘリからの視界はこちら↓

提供:FIRE BIRD 川上さん(捜索訓練時のヘリからの視点)
素人目では、山はどれも同じに見えるしルートも判別がつきません。

さらに進行しながら受信機での探知、次に捜索する位置をパイロットに指示するなど、限られた時間の中で確実に行わなければならないのです。

早すぎる!ヘリ出発から発見までの時間


参考:ココヘリ(2021年6月までの創作者発見案件内比率)
今までの実績を見てみると、86%が3時間以内に発見できています。そのうち40%は、驚きの60分以内。

技術が必要な捜索オペレーターの役割。彼らは、どうしてこんなにも早く正確に遭難者を発見できるのでしょうか?

確実に!もっと早く!遭難者を見つけるために

提供:FIRE BIRD 川上さん
ただ単に発信機や受信機の性能ではなく、早く正確に見つけるための捜索オペレーターによる工夫がありました。

①一人前のオペレーターを育てるために!定期的な訓練を実施
②ヘリが飛べない!そんな事態にも対応できる


それぞれ詳しくみていきましょう。

①一人前のオペレーターを育てるために!定期的な訓練を実施

提供:FIRE BIRD 川上さん(実際に行っている訓練の様子)
2ヶ月に1回はヘリに搭乗し、実際の遭難事故を想定した訓練を実施。パイロットへの的確な指示や位置情報の特定ができるよう、特訓します。

またオペレーターは、登山ガイドや民間救助隊など山に精通した人から募集。そのため、どのエリアで遭難や滑落しやすいかを把握し、実際の現場でも臨機応変に指示を出せます。

▼訓練の様子はこちらの動画をチェック

②ヘリが飛べない!そんな事態にも対応できる

天候不良や安全が確保できないエリアの場合、ヘリが飛べない場合も。状況に応じて、地上部隊として出動したり、ドローンを操作して捜索したりと最善の手段を選択することで、可能なかぎり早く発見できるようにしています。

実際、2020年にはじめてココヘリを搭載したドローンでの捜索を実施し、遭難者を発見することに成功。あらゆる状況にも対応できる環境が整っています。

ドローン捜索事例はこちらをチェック

捜索現場から伝えたい、登山者がしてほしいこと

出典:PIXTA
30件以上捜索現場に立ち合った川上さん曰く、登山計画書がないと、捜索範囲が絞れずに発見が遅れてしまうこともあるそうです。

「遭難は誰にでも起こる」ということを理解し、

・充電されたココヘリの携帯
・登山計画書の提出
・家族や知人へ山行計画の共有

を1人ひとりが意識して行って欲しいと話してくれました。

ココヘリとともに、自分と大切な人を守る

撮影:YAMA HACK編集部
楽しく登山を行えるように日々サポートしてくれている人がいることをあらためて実感。
登山者として、自分の身はもちろん大切な人を守るためにも自分でできる遭難対策を行いましょう。

ぜひこの機会にココヘリをチェックしてみてはいかがでしょうか。

▼キャンペーンについてはこちらをチェック

今回お話してくれた人

川上さん

川上 晋(かわかみ・しん)
ドローンスクールや航空運送代理店業を営む、株式会社FREEBIRDの代表取締役。ココヘリと協業し、民間遭難捜索支援を行う。また捜索オペレーターとして、今まで30回以上ヘリに同乗し受信機を使って捜索へ立ち会う。現在もヘリの手配を行ったり、オペレーターを育成したりとより速く正確に遭難者を発見できるように尽力している。

ココヘリについて知りたい人はこちらをチェック


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YAMA HACK編集部 宮下

YAMAHACK記事編集担当。大学時代に入部したワンダーフォーゲル部をキッカケに登山好きに。マイテントを担いでソロ登山を楽しんでいます。登山の魅力や新しい発見を届け、1人でも多くの人に登山っていいなって思ってもらえるような記事制作に励みます。

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