安心感が格段にアップ!サロモン「クロスハイク 2 ゴアテックス」をレビュー

この秋、新たに発売されたサロモン/クロスハイク 2 ゴアテックス。ローカットシューズながら、高いグリップ力を誇るアウトソールを装備し、高い安定感が特長。しかもトレイルランニングシューズ並の軽量性で、足取りも軽い。ベースとなったトレイルランニングシューズのスピードクロス 6 ゴアテックスとともに、約10kmをハイクしてその性能を確かめてきました!

目次

アイキャッチ画像:ポンチョ

サロモンの人気ローカットシューズが進化して登場

サロモン クロスハイク2ゴアテックス

撮影:ポンチョ

2022年10月に、サロモンの定番ローカットハイキングシューズがアップデートされました。
SALOMON/CROSS HIKE 2 GORE-TEX
重量:389g(27cm)

ハイキング用のローカットシューズの多くが400~500g台の重さなのに対して、クロスハイク2ゴアテックスはわずかに389g!その軽さは、特筆すべきもの。しかし軽さだけが特長ではありません。

ヒール部のしっかりとしたパーツから想像した通り、とても安定感のあるシューズに仕上がっていました。

ハイカーが求める機能を搭載|3つの特長

サロモン クロスハイク2ゴアテックス

撮影:ポンチョ

実際に履いて10kmほどハイクしてみた感想は、「多くのハイカーが望む機能を高次元で融合させたシューズ」です。
その特長は、大きく次の3つ。

特長
1. スタンダード幅ながら、幅広の足にも馴染むフィット性
2. GORE-TEXを装備しながら400g以下の軽さ
3. モンスター級!?驚きのグリップ力

①スタンダード幅ながら、幅広の足にも馴染むフィット性

撮影:ポンチョ

欧米シューズブランドを選択する際、問題となるのが”ワイズ=シューズの幅”です。

欧米人の”ラスト=足型”をベースにつくられたシューズは、日本人の幅広の足には細め。そこで幅広のワイドモデルやアジア人のラストを採用したアジアンフィットモデルが用意されることもあります。

しかし、サロモンのシューズはグローブのようなフィット感で、幅広の足にもフィット。長時間履いて歩いても、窮屈さや痛みを感じず、快適さを提供してくれるシューズが多くラインナップされています。

クロスハイク2ゴアテックス

撮影:ポンチョ

このクロスハイク 2 ゴアテックスも、そのひとつ。足指をしっかりと動かして地面を捉えられるように、広めのトゥカップを採用。

広報担当者によると、アジア人の足型もしっかり調査して製品開発に反映させているからだそう。もしシューズの幅に悩んでいたら、一度サロモンのシューズ、そしてクロスハイク 2 ゴアテックスを試してみることをオススメします。

ちなみに幅広めの足で細めのシューズが苦手な私ですが、新品のクロスハイク 2 ゴアテックスで10kmを歩いても、なんの問題もありませんでした。

②GORE-TEXを装備しながら400g以下の軽さ

サロモン クロスハイク2ゴアテックス

撮影:ポンチョ

冬の低山では、凍結した路面が昼間に陽光を受けてグチャグチャになることは必至。そんな時に機能するのが、シューズに搭載された防水透湿素材です。

クロスハイク 2 ゴアテックスは、その名の通りゴアテックスが採用され、雨天時だけでなく、冬の低山のぬかるみ等、幅広い季節のハイクで、不快さを抑制。トラブルを防いでくれます

またゴアテックスのメンブレンは、冷気の侵入も防ぐので、ある程度の防寒性も期待できます。

サロモン クロスハイク2ゴアテックス

撮影:ポンチョ

しかもクロスハイク 2 ゴアテックスは、ゴアテックス搭載シューズでありながら、重量は389g(27cm)。より軽量性が求められるトレイルランニング用のゴアテックス搭載シューズと、ほぼ同等の軽さです。

軽量モデルでも500gくらいはあるミッドカットのハイキングブーツは、長時間歩いていると、その重さが負担になります。そもそも軽い装備での低山ハイクで履くなら、ミッドカットシューズの安定感よりも、クロスハイク 2 ゴアテックスの軽さを選択することは、間違いなくアリです。

③モンスター級!?驚きのグリップ力

クロスハイク2ゴアテックス

撮影:ポンチョ

ミッドカットシューズは、足首が包まれることで、山を歩き慣れていないハイカーでも安定した歩行を可能にすることは間違いありません。

しかし、クロスハイク 2 ゴアテックスで山を歩いてみて感じたのは、グリップがよければローカットシューズでも安定して歩けるということです。

搭載されるアウトソールは、ぬかるみでもグリップ力を発揮する「Mud Contagrip」。Y字型のラグ(突起)が地面に食い込むだけでなく、素材そのものが滑りにくいため、通称「モンスターグリップ」とも呼ばれています。

ベースとなったスピードクロス 6 ゴアテックスとの違いは?

スピードクロス6ゴアテックス

撮影:ポンチョ

今回紹介しているクロスハイク 2 ゴアテックスには、ベースとなったシューズがあります。それが、このスピードクロス 6 ゴアテックスです。

このシューズも、サロモンの定番モデル。トレイルラン用ではありますが、ハイキングに活用しているハイカーも多くいます。それぞれの特長、違いを解説しましょう。

スピードクロス 6 ゴアテックスは、2006年に発売以来、今回で5回目のアップデート。
ゴアテックス搭載シューズながら、328gという軽さを実現しました!

評判の、濡れた路面やぬかるんだトレイルでの高いグリップ力はそのまま泥ぬけのよいアウトソールのパターンを採用しています。

数値以上の軽さあり!

スピードクロス6ゴアテックス

撮影:ポンチョ

スピードクロス 6 ゴアテックスとクロスハイク 2 ゴアテックスの重量差は、わずかに61g。
しかし手に持ってみると、重量差は歴然。

実際に履いて歩き、走ってみると、スピードクロス 6 ゴアテックスの方が、その数値以上に軽い足さばきが可能。なにより軽い力で前に進む感覚があります。

スピードクロス6ゴアテックスのミッドソール

撮影:ポンチョ

インソールを外してみると、青いパーツが施されていますが、その中の構造の一部に「EnergyCell+」を搭載。このパーツはクッション性にプラスして、推進力を生む、反発力の高い素材になっています。推進力を感じたのは、このパーツが機能しているからだと思われます。

ちなみにクロスハイク 2 ゴアテックスにも、同様のパーツが施されていますが、それは「EnergyCell」と呼ばれる、クッション性に長けた素材です。推進力よりも、足の保護を重視しています。

ソール全体を薄くし、安定感向上

スピードクロス6ゴアテックス

撮影:ポンチョ

スピードクロス 6 ゴアテックスは、ソールを前モデルよりも薄くして、クッション性や剛性等はそのままに、3mmソールを下げることで安定感を高めました。

確かに、路面の凸凹を感じる、いわゆる足裏感覚のあるシューズで、走力のあるトレイルランナー好みの履き心地。スピードを求める仕様です。

一方でクロスハイク 2 ゴアテックスは、スピードクロス 6 ゴアテックスよりもソール厚が1.7mm厚いつくり。その分、地面の凸凹の突き上げ感覚は抑制され、クッション性も高いものになっています。

重い装備で山を登ることにも対応。履き心地は、しっかりとしています。

同じ名前だけれど、機能の異なるアウトソール

画像提供:サロモン 画像加工:ポンチョ

2つのシューズには同じ「Mud Contagrip」というアウトソールを採用しています。
しかしそのデザインを上の画像の通り比較してみると、突起の配置等、違いがあります。

スピードクロス 6 ゴアテックスはアウトソール周辺の突起が前後方向にグリップするような配置。一方クロスハイク 2 ゴアテックスは、前後のグリップに加えて、歩行時に荷重の掛かるヒール部分では左右方向にもグリップする配置。

よりスピードを求めるスピードクロス 6 ゴアテックスは、推進力重視。
クロスハイク 2 ゴアテックスは、ぬかるみでグリップしながら、歩行の際に左右のブレの少なさを感じました

このブレのなさは、ランナーに比べて筋力に劣る多くのハイカーに、ミッドカットシューズ的な安定した歩行を可能にしてくれるでしょう。

削ぎ落とすのではなく、プラスする

サロモン クロスハイク2ゴアテックス

撮影:ポンチョ

トレイルランニングが広まり、低山だけでなく、高山でもローカットシューズでハイクする人が増えています。しかしローカットシューズといってもメーカー、モデルごとに機能性の差は案外大きいと感じています。

いわゆる登山靴メーカーの軽量ローカットシューズは、剛性やプロテクション性能を必要最小限に削ぎ落として、軽量化。

サロモンは、ハイキングシューズだけでなく、トレイルランニングシューズも長くつくってきたメーカーです。
そのため軽く、高いグリップ力を装備したトレイルランニングシューズに、ハイキングに必要な剛性、プロテクション性能をプラスしたモデルが、サロモンのローカットシューズの特長といえます。

サロモン クロスハイク2ゴアテックス

撮影:ポンチョ

ムダを排してシンプルな道具とするのが、アウトドア道具のセオリー。

しかしとことんまでムダを排し、シンプルさはそのまま、必要な機能をプラスすることも、ウルトラライトが一般化した昨今の流れです。

サロモン/クロスハイク 2 ゴアテックスは、後者。
シンプルだけれども、機能は十分。軽いけれど、安定感あり。
ハイキングシューズとトレイルランニングシューズを高次元で融合させたつくりは、サロモンならではといえます。

低山ハイクはもちろん、ファストハイク、さらにはトレイルランニングでも履きたい、オールラウンドに使えるローカットシューズだと感じました。

それでは皆さん、よい山旅を!

サロモン クロスハイク 2 ゴアテックス|メンズ

重量389g(27cm)
サイズ展開25.0~30.0cm

サロモン スピードクロス 6 ゴアテックス|メンズ

重量328g
サイズ展開25.0~31.0cm

サロモン スピードクロス 6 ゴアテックス|ウィメンズ

重量279g
サイズ展開22.0~28.0cm