1足で、どんな山にも対応するトレッキングシューズがあればいいのに……
デイハイク、縦走登山、ロング・トレイル、さらにはトレイルランニングと、登山の楽しみ方はさまざま。しかし、それぞれの目的や用途に合わせてシューズを揃えるとなると出費もかさみ、挑戦しようにもなかなか一歩を踏み出せないという人も多いのでは?
でも、もう大丈夫!そんな悩みを一気に解決し、これまで以上に山へと向かう気分を軽くするマルチパーパスなシューズが、サロモンから登場しました。
それが、今秋の新作「X ULTRA PRO GORE-TEX(以下、X ウルトラ プロ GTX)」です。
「ストレッチブーティ」をシューズに初搭載!
最大の特長は、ハイキングシューズとして初めて「GORE-TEXフットウェア ストレッチテクノロジー」、つまり伸縮するGORE-TEXブーティを搭載したこと。
これにより、防水透湿機能を装備しながら、履き口やアッパーが伸縮することで、足にぴったりとフィット。岩場などの細かなステップが必要な動きにも、軽やかに追随します。
既存の防水透湿トレッキングシューズにはない脱ぎ履きのしやすさ
履き口がまるでスリッポンのように広がり、足を入れると瞬時にフィット。
しなやかな履き心地はソックスのよう
タンを省略してソックス状にしたアッパーもよく伸縮し、甲部分へのフィット感をアップ。
ソフトな素材で包まれているので、足と足首の動きを邪魔しない上、長距離・長時間着用しても靴擦れやマメなどの足のトラブルが発生しにくくなっています。
これ、快適に山を楽しむために結構重要な機能です!
サロモンお馴染みの「クイックシューレース」でフィット感の調節も一瞬
シューレースは、サロモンのハイキングシューズの特長といえる「クイックレース」を搭載。紐を引っ張るだけで素早く自在に締め込みができます。
ストレッチブーティとクイックレースの組み合わせにより、足入れからフィット感の調節までが瞬時に終わり、ちょっと面倒だったこれまでのトレッキングシューズとは段違いの素早さ&ラクさで、スムーズに脱ぎ履きができるのです。
この点だけでも、Xウルトラ プロ GTXの革新性を感じられるでしょう。
ちなみに、履き口の前面(通常のシューズのタン部分)にはポケットがあり、シューレースのストッパーやハンドルを収納可能。歩行・走行時にシューレースが障害物に引っ掛かって転倒することを防ぎ、見た目もスッキリ、スポーティーに!
15%の軽量化とアッパーの伸縮性により、足運びが軽い!
X ウルトラ プロ GTXの重量は337g(メンズ27cm)。同じX ULTRAシリーズであり、2021年春に発売されたX ULTRA 4 GORE-TEX(以下、X ウルトラ 4 GTX)は390g。ストレッチブーティの採用により、53gも軽量化を実現しています。
荷物が少なく、軽いデイハイクや山小屋泊、そしてファストパッキングに挑戦してみたいなら、他の多くのハイキングシューズと比較しても、選びたくなるシューズの最有力として「X ウルトラ プロ GTX」が挙がるでしょう。
でも軽いシューズは柔らかくて捻挫しやすそう……そんな心配も無用です!なぜなら、
怪我予防のための機能「アドバンスドシャーシ」を搭載
X ウルトラ 4 GTXに搭載され、捻挫予防にかなり効果あり!と評判のサポート機能「アドバンスドシャーシ」を、X ウルトラ プロ GTXも搭載。甲部分から外側のくるぶしの下までC字型に配された補強パーツが、関節を保護してくれます。
これにより荷物の重さや疲労によって足首が外側にグキッと曲がってしまい、最悪は捻挫になる可能性を抑制。
さらにアドバンスドシャーシから続く白い可動式のウイング「アクティブサポート」が甲部分のホールド力をアップ。軽くて柔らかいだけじゃなく、しっかり安定した歩行ができるように設計されているのです。
さらに、全方向へのグリップ力で安心して踏み出せる
アウトソールは、同社オリジナルの「コンタグリップMA」。乾いたトレイルはもちろん、濡れた路面、岩場でもよくグリップしてくれます。
グリップ力の高いアウトソールは、反面やわらかく耐久性に劣るものが多いですが、コレは長く履いても削れにくいと好評です。
伸縮するGORE-TEXブーティは、防水性も当然問題なし!
言わずと知れた防水透湿素材のGORE-TEX。その優れた防水性は、伸縮するGORE-TEX生地でも健在。5分以上もの間、沢の流れに入っていてもシューズに浸水はありませんでした。
また徒渉を行なっても、気をつけて歩ければ滑るようなこともなく、濡れた岩場でのグリップ力の高さが確認できました。
X ウルトラ プロ GTX(メンズ)を詳しく見るX ウルトラ プロ GTX(ウィメンズ)を詳しく見る
実際どうなの? 目利きアウトドアライター3名がシーン別にレビュー
「X ウルトラ プロ GTX」の特長がわかったとろで、気になるのは実際にトレイルを歩いてみるとどうなのか。
そこで今回、山好きであり、たくさんのハイクシューズを試してきたアウトドアライター3名にレビューをしてもらいました。
アルプスを中心に縦走登山を多くしている高橋庄太郎さんには、テント泊を想定して歩いてみた感想を。
トレランレースUTMB完走者であり、ロング・トレイルをいくつも踏破している中島英摩さんには、長距離・長時間ハイクを想定した使用感と女性ハイカー目線で思うところを。
道具好き、シューズ好きであり、同じX ULTRAシリーズの「X ウルトラ 4 GTX」愛用者のポンチョさんには、両者の違いと、デイハイクでの使用感を聞きました。