アプローチシューズ寄りのハードめタイプで、テント泊装備でもブレ知らず


機能と構造により、ブレのない歩行が可能だった!

しかし履いてみると、X ウルトラ プロ GTXはトレランシューズのような見た目で、確かにすばらしいフィット感なのですが、実際はアプローチシューズ寄りのハードめのタイプ。
ソールは地面の上でも岩の上でも充分なグリップ力を発揮してくれました。
また、なによりよかったのは、アッパーの白と黄色の樹脂製パーツのアクティブサポートとセンシフィットが、足を左右から挟み込む感覚で機能していた点です。

これによって、テント泊装備の重い荷重を支えている足が、ブレることはほとんどありませんでした。
アッパーが柔らかいのはあくまでもストレッチブーティの部分のみ。全体的にはしっかりとした構造のシューズなのだというのが、僕の感想です。
こんなハイカーにおすすめ!

やはりローカットなので、荷物の軽量化が不得意な方は、同じサロモンのシューズでもミッドカットやハイカットを選んだほうがよいかもしれません。
一方、普段からテント泊でも荷物を軽くできている人ならば、問題なく履きこなせるはず。
試してみる価値があると思えるモデルといえます。
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アッパーのしなやかさゆえ思いのほか柔らかく、足運びがスムーズ


このXウルトラ プロ GTXは、私にとって春~秋に履くトレイルランニングシューズと比べると一見ハードさがあり、重め。でも、本格的な登山靴に比べればずっと軽いです。
実際に歩いてみると、アッパーのしなやかさゆえ思いのほか柔らかく、足運びがスムーズで歩きやすいことに驚きました。
11mmというヒールとつま先部分の高さの差=ドロップの大きさにもあまり慣れていないのですが、少し疲れてきた時には前に前に進む推進力として、軽快な歩みを助けてくれるんじゃないかと思います。
霜や朝露で出発早々に足元を濡らしがちな、これからの季節に心強い

何日もかけて歩く縦走の時は、朝露や泥濘で足元のコンディションが悪いことや雨に遭ってしまうこともあります。
そんな時にはやっぱりGORE-TEXかつブーティ構造の防水性能は心強いですね。軽トレッキングシューズやトレランシューズを履くことが多い私は、非防水の時は足のトラブル回避にとても気を遣います。
これからの時期は特に霜や朝露で出発早々に足元を濡らしがちなのでとても強い味方になると思います。

また、ロングハイクのTIPSとして、休憩時には靴や靴下を脱ぐというのがあります。
そもそも防水シューズなら足は濡れにくいですが、足裏を乾かして常にドライに保つことやシューズを脱いで解放させることはとっても大事。
そんな時、このシューズに採用されているクイックシューレースは有効です。靴紐を何度も結び直すのは億劫。サッと脱ぎ履きできれば、足の疲れを最小限に保つことができ、長く快適に歩くことが可能になります。
こんなハイカーにおすすめ!

スニーカーやランニングシューズを履いていて、登山靴を買うにはまだ早いと感じている人、登山靴だけでなく軽快なシューズも履いてみたいけど柔軟すぎるトレランシューズは不安という人にぴったりです。
防水性が高く、かつサポート力や耐久性もあってこの価格なら、コストパフォーマンスも抜群。ビギナーから熟練者まで、様々なシーン、幅広い層にマッチするアイテムだと思います!

カラーも好きですね!
可愛すぎる色合いがちょっと苦手なので、スポーティーでかっこよく、差し色も効いていて山にも映える。服にも合わせやすいと思います。
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山歩きに慣れた足に、ちょうどいいソフトさが魅力

欧米ブランドながら横幅が広めのシューズが多く、日本人の足型に合ったワイドフィットバージョンが用意されているモデルもあり、段広の私の足によくフィットしてくれるのが、たくさんのサロモンシューズを選んでいる理由です。
