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どんな山にも対応する最強ハイクシューズ現る!? サロモン「X ULTRA PRO GORE-TEX」を業界屈指のライター陣が最速レビュー(2ページ目)

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アプローチシューズ寄りのハードめタイプで、テント泊装備でもブレ知らず

高橋 庄太郎さん
山岳/アウトドアライター。高校の山岳部で山に登りはじめ、いまや登山歴35年以上。大学卒業後に入社した出版社では男性ファッション誌の編集を経てフリーランスライターに。地球上でもっとも愛する場所は北海道(知床)。そして南西諸島と、なんといっても北アルプス。仕事上のテーマは「日本の山をしっかりと知る」こと。著書に『テント泊登山の基本テクニック』(山と渓谷社)などがある。

 

僕はいろいろなスタイルの登山を楽しんでいますが、もっとも愛しているのは“テント泊縦走”。山中で生活するための衣食住すべてを背負わねばならないので、どうしても荷物は重くなりがちです。

 

だから、普段は荷物の重さを丈の長いアッパーで受け止めてくれるハイカットのシューズを利用することが多いのですが、難所が続くようなコースでは荷物をできるだけ軽くして、足首を動かしやすいローカットのシューズを選ぶことも増えています。

 

サロモン Xウルトラ プロ GTX
だけど、ローカットのなかでも、アッパーやソールが柔らかすぎると、やはり荷物の重さを支え切れないんですね。

 

正直なところ、X ウルトラ プロ GTXも「どうなのかな?」と心配でした。とくに新機軸の伸縮するGORE-TEXブーティは、柔軟ゆえにテント泊装備の重さを支えるには華奢すぎるのではないかと……。

機能と構造により、ブレのない歩行が可能だった!


しかし履いてみると、X ウルトラ プロ GTXはトレランシューズのような見た目で、確かにすばらしいフィット感なのですが、実際はアプローチシューズ寄りのハードめのタイプ。

ソールは地面の上でも岩の上でも充分なグリップ力を発揮してくれました。

また、なによりよかったのは、アッパーの白と黄色の樹脂製パーツのアクティブサポートとセンシフィットが、足を左右から挟み込む感覚で機能していた点です。

サロモン Xウルトラ プロ GTX

これによって、テント泊装備の重い荷重を支えている足が、ブレることはほとんどありませんでした。

アッパーが柔らかいのはあくまでもストレッチブーティの部分のみ。全体的にはしっかりとした構造のシューズなのだというのが、僕の感想です。

こんなハイカーにおすすめ!

やはりローカットなので、荷物の軽量化が不得意な方は、同じサロモンのシューズでもミッドカットやハイカットを選んだほうがよいかもしれません。

一方、普段からテント泊でも荷物を軽くできている人ならば、問題なく履きこなせるはず。

試してみる価値があると思えるモデルといえます。

X ウルトラ プロ GTX(メンズ)を詳しく見るX ウルトラ プロ GTX(ウィメンズ)を詳しく見る

アッパーのしなやかさゆえ思いのほか柔らかく、足運びがスムーズ

中島 英摩さん
三度の飯と山が好き。テント泊縦走から雪山登山まで1年を通して山に通う。趣味が高じてライターとなり、登山やトレイルランニングの取材・執筆をメインに、国内外のトレイルランニングの長距離レースや縦走大会にも出場。長期縦走やロング・トレイルを好み、海外トレッキングにもひとりで出掛ける。

 

長い距離、長い時間、たくさんの景色を見ることが好きな私にとって、歩きやすさと耐久性はとても大切です。

 

春~秋は比較的軽くて適度な柔軟性のあるトレイルランニングシューズを選ぶことが多く、冬は厳冬期用の登山靴を履いています。

 

このXウルトラ プロ GTXは、私にとって春~秋に履くトレイルランニングシューズと比べると一見ハードさがあり、重め。でも、本格的な登山靴に比べればずっと軽いです。

実際に歩いてみると、アッパーのしなやかさゆえ思いのほか柔らかく、足運びがスムーズで歩きやすいことに驚きました。

11mmというヒールとつま先部分の高さの差=ドロップの大きさにもあまり慣れていないのですが、少し疲れてきた時には前に前に進む推進力として、軽快な歩みを助けてくれるんじゃないかと思います。

霜や朝露で出発早々に足元を濡らしがちな、これからの季節に心強い

何日もかけて歩く縦走の時は、朝露や泥濘で足元のコンディションが悪いことや雨に遭ってしまうこともあります。

そんな時にはやっぱりGORE-TEXかつブーティ構造の防水性能は心強いですね。軽トレッキングシューズやトレランシューズを履くことが多い私は、非防水の時は足のトラブル回避にとても気を遣います。

これからの時期は特に霜や朝露で出発早々に足元を濡らしがちなのでとても強い味方になると思います。

また、ロングハイクのTIPSとして、休憩時には靴や靴下を脱ぐというのがあります。

そもそも防水シューズなら足は濡れにくいですが、足裏を乾かして常にドライに保つことやシューズを脱いで解放させることはとっても大事。

そんな時、このシューズに採用されているクイックシューレースは有効です。靴紐を何度も結び直すのは億劫。サッと脱ぎ履きできれば、足の疲れを最小限に保つことができ、長く快適に歩くことが可能になります。

こんなハイカーにおすすめ!

スニーカーやランニングシューズを履いていて、登山靴を買うにはまだ早いと感じている人、登山靴だけでなく軽快なシューズも履いてみたいけど柔軟すぎるトレランシューズは不安という人にぴったりです。

防水性が高く、かつサポート力や耐久性もあってこの価格なら、コストパフォーマンスも抜群。ビギナーから熟練者まで、様々なシーン、幅広い層にマッチするアイテムだと思います!

カラーも好きですね!

可愛すぎる色合いがちょっと苦手なので、スポーティーでかっこよく、差し色も効いていて山にも映える。服にも合わせやすいと思います。

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山歩きに慣れた足に、ちょうどいいソフトさが魅力

ポンチョさん
旅好きアウトドア道具ライター。10代後半から好きになったアウトドアアパレルと道具。それらを使えるシーンを求めて、自転車、シーカヤック、ロード&トレイルランニング、そして低山ハイクが趣味に。段広の足ゆえに、痛みが出ずフィットするシューズを探し求めているうちに、より造詣が深くなったそう。

 

サロモンのシューズは、この Xウルトラ プロ GTXで7モデルめ。
欧米ブランドながら横幅が広めのシューズが多く、日本人の足型に合ったワイドフィットバージョンが用意されているモデルもあり、段広の私の足によくフィットしてくれるのが、たくさんのサロモンシューズを選んでいる理由です。

 

実は、今回新発売されたX ウルトラ プロ GTXのベースになっている、2021年春に発売されたローカットシューズ「X ウルトラ 4 GTX」も愛用しています。

 

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