当初は、「ライトパデッドストレッチジャケット+S」の保温性を知ろうと思っていましたが、麓の駐車場からケーブルカー駅まで歩いただけで大汗……。
脱いだジャケットの内側を見ると、写真のように汗染みが!でも、それもすぐに乾いてしまいました。
「ウルトラストレッチドライ Tシャツ(長袖)+S」は一枚でも小春日和なら問題なし!
結局、阿夫利神社駅から大山山頂までの周回コースを、「ウルトラストレッチドライ Tシャツ(長袖)+S」一枚でハイク。その保温性はかなり高く、登りは汗をかくほど……。無風ということもあり、寒さを感じることは一度もありませんでした。
背負ったバックパックを下ろして休憩した際も、背中に冷えは感じません。
汗で濡れた背中部分をシャツの表側から触ると、濡れていて手にはヒンヤリ感がありますが、背中にはそのヒンヤリ感がないんです!どうやら裏地の起毛が、肌に温かさをもたらしているようです。
そして、10分後に再び背中を触ってみると、汗濡れがかなり乾いていました。
冬の登山はできるだけ汗をかかないことが基本ですが、仮に汗をかいてしまっても、冷えを感じずに済みそうです。
「ウルトラストレッチドライタイツ+S」「ライトパデッドストレッチショートパンツ+S」も快適そのもの

ボトムスも、ハイク中になんのストレスもありませんでした。
しかし気温10℃では、私にはちょっとだけ保温力が高い組み合わせに思えました。
気温5℃以下、氷点下5℃くらいまでの冬の低山におすすめ
気温0℃近くの南高尾でも同じ組み合わせでテストしてみました。テスト直前には小雪が混じるかなり寒い日でしたが、それでも森の中の登りは暑く、フロントジッパーを開けていても、軽く汗ばむほど。
筆者は暑がりで汗っかきということもあるので、普段から薄着ということを考慮すると、恐らく気温5℃以下、氷点下5℃くらいまでの冬の低山であれば、多くの人は<+S>シリーズのウエアで、快適にハイクできるように思えます。
実際、南高尾のテストに同行した10名くらいのハイカーさん達は誰も暑そうにはしておらず、実に快適そうでした。
<+S>の意味に、ストレッチの「S」もプラスしたい!
今回着用テストをしてみて感じたのは、高いストレッチ性です。
<+S>シリーズは、スポーツ、スウェーデン、サステナビリティの「S」に由来すると冒頭で述べましたが、ストレッチの「S」を加えてもいいのではと感じるほど。
例えば階段を登る際、ストレッチ性の低いパンツだと足に引っ掛かりやツッパりを感じますが、「ウルトラストレッチドライタイツ+S」、「ライトパデッドストレッチショートパンツ+S」の組み合わせでは、そういった不快感はほとんどなし。
段差が高い場所では、ショートパンツの裾がわずかに膝に掛かる感じもありますが、登りづらいほどではありません。
筆者が登山のトレーニングで行なっているヨガをしてみましたが、中綿ウエアを着ているモコモコ感や動きにくさは皆無。太陽礼拝では、ジャケットの裾が少しずり上がってしまいますが、アンダーウエアの上下は本当によくストレッチし、動きを邪魔したり、めくれたりすることはありません。
機能はよいので、カラーバリエーションが増えるともっとよい
動きやすさ、保温性、速乾性の高さから、<+S>シリーズは低山であれば冬のハイクに活用できるものだとわかりました。
ですが一点気になるのが、全身<+S>シリーズで揃えると濃紺やブラックのワントーンになってしまうこと。もしもの時に備えて、発見されやすいようにバックパックだけでもイエローや明るいブルー、レッドを背負う方がよいと思われます。
またアンダーシャツ一枚に抵抗感があれば、上にシャツを羽織るとよいでしょう。それだけで山感のあるコーディネートに早変わりします。
ミッドレイヤーにフリースなどをレイヤリングするのもよし。ちょっとモコモコしますが、決して動きにくくはないので、休憩時や寒がりな人はこういう組み合わせもありです。
ちなみにアンダーシャツには、ウールブレンドタイプも
ウールブレンドドライTシャツ(長袖)+S
登山ビギナーに最適なのは間違いない
今回はテストということで、全身<+S>シリーズを着用しましたが、アンダーウエア上下だけ、またはライトストレッチジャケットやショートパンツだけをハイクのウエアリングのひとつに加えるのが一般的でしょう。
低山とはいえ、冬の山用の防寒着を揃えるのは高価過ぎて……と躊躇していたハイカーさんに、ぜひ活用してみてほしい製品です。
販売店舗は国内11店舗だけですが、公式オンラインストアでも購入できるので、ぜひ手に入れてみてください。
それでは皆さん、よい山旅を!