6,000円以下で防水・防風・透湿性を兼ね備えた優秀パーカの実力とは!?

かなり優秀だと世間を賑わしているユニクロのブロックテックパーカをご存知ですか? 防水・防風・透湿といった登山ウエアでもおなじみの性能を備えているのになんと6,000円以下という、驚きのパーカなんです。「そうは言っても値段相応でしょ!?」とにわかには信じがたいところ。そこで、編集部員がブロックテックパーカの実力を自腹で検証! 実際に着てみましたよ。はたして、雨の日や山で使えるのでしょうか!?


アイキャッチ画像撮影:YAMA HAC編集部

安かろう悪かろうは時代遅れ!?

ユニクロ ブロックテックパーカ プチプラで使えるアイテムが揃うと人気のユニクロ。そのユニクロから2015年に登場し、3年経った今でも絶大な支持を集める高機能パーカがあるのを知っていますか? その名も“ブロックテックパーカー”。「持ってるよ~!」という人もいるのではないでしょうか。

高機能と言われると反応してしまうのが山好きというもの。編集部員Oも気になってはいたものの、機能的な登山ウエアを数多く知っているだけに、疑いを捨てきれずにいたんです。そろそろ本気で向き合おうではないかということで、ついに入手! 山で使えるのかどうか、その実力を調査しましたよ。

ブロックテックパーカの驚きの機能とは!?

見た目は超絶シンプルな“ブロックテックパーカ”。まずは、なぜそんなに高評価なのかを見てみましょう!

キャッチコピーは「雨にも風にも負けない、高機能ウエア。」

ユニクロブロックテックパーカ 撮影:YAMA HACK編集部
雨にも風にも負けないなんて、なんだか登山にも良さそうではないかと思ってしまう魅惑のフレーズ! その機能は実に5つもありました。

①防水
②防風
③透湿
④耐久撥水
⑤ストレッチ

これは! 登山用のマウンテンパーカでもお馴染みの機能ではありませんか。

ユニクロブロックテックパーカーのシームテープ
撮影:YAMA HACK編集部
縫い目から雨が侵入しないように、内側にはきちんとシームテープが貼ってあります。裾の両サイドにはドローコード付き。

ユニクロブロックテックパーカのジップ
撮影:YAMA HACK編集部
フロントジップも同様に止水ジップ。あれ、ポケットは普通のジップです。生地がかぶさっている仕様ですが、雨が侵入しないかやや心配。そして、雨の日にポケットからササッとものを取り出したい時にワンテンポ遅れそうです。登山用のシェルだと引手にコードがついていて、ジップの開閉がしやすいですよね!

ユニクロブロックテックパーカの首元
撮影:YAMA HACK編集部
フロントジップの内側は2枚仕立て。顎にジップが当たらないようにジップ上部が隠れる仕様は、よくあるマウンテンパーカとまさに一緒です。ちゃんと通気口の穴も空いています。

ユニクロのブロックテックパーカの袖口
撮影:YAMA HACK編集部
袖口の幅も調整できる仕様です。むむ、なかなかやるなお主!でもまだ認めたわけではないぞ!

徹底比較! NO.1パーカーはどれだ!?

本当に優れているのかを見極めるには、同じく優秀なアイテムとの比較が一番。いつも登山で使用している、ハードシェル、ソフトシェル、ブロックテックパーカーの3つを、様々な面で比べてみました!

アークテリクス ゴアテックス ハードシェル
撮影:YAMA HACK編集部
[ハードシェル]
登山使用歴:約2年(強風、雨、吹雪、雪山あり)
価格:約¥68,000
特徴:
・防水性
・防風
・透湿性
・軽量
・耐久性

アークテリクス ゴアテックス ハードシェル
撮影:YAMA HACK編集部
[ソフトシェル]
登山使用歴:約2年(無雪期のみ、強風、小雨あり)
価格:約¥28,000
特徴:
・耐候性
・通気性
・速乾性
・軽量
・コンパクト

ユニクロ ブロックテックパーカ
撮影:YAMA HACK編集部
[ブロックテックパーカ]
登山使用歴:なし(街歩き3~4日のみ、雨の日経験なし)
価格:¥5,990(税抜)

軽さ NO.1 は…

軽さ1位はブロックテックパーカー! ソフトシェルより約30g、ハードシェルよりも約60g軽量でした。価格ももちろん圧倒的NO.1! ハードシェルと桁がひとつ違います…。

ストレッチ性 NO.1は…

ストレッチ性
撮影:YAMA HACK編集部
ソフトシェルに軍配があがりました! ブロックテックパーカも高いストレッチ性を持っていますが、すばやく動くための高度なストレッチ機能を搭載したクライミング向けソフトシェルには及ばず。

耐久性NO.1は…

ハードシェルは引っ張っても伸びずストレッチ性はありませんが、その分タフさを感じられる生地感。耐久性の強いゴアテックス®プロが採用され、どんな場面でも頼りになります。ブロックテックパーカは耐久性能は備えていないので、岩などで擦れたら生地が傷ついてしまうかも!?

撥水・防水 NO.1は…

ハードシェル&ソフトシェル&ブロックテックパーカ
撮影:YAMA HACK編集部
袖に水をかけて実験! ぷりぷりの大きな雫が乗り、各々が撥水力を見せつけています。このまま1時間放置してみたところ…

ハードシェル&ソフトシェル&ブロックテックパーカ
撮影:YAMA HACK編集部
おっと! 3者とも譲らず、雫の変化は見られません。まさかの同率1位か!? では、内側を見てみましょう。

ハードシェル
撮影:YAMA HACK編集部
ハードシェル、全く変化なし!

ソフトシェル
撮影:YAMA HACK編集部
ソフトシェル、変化なし! 触ってみると、なんとなく他の場所より冷たい感じがしましたが、濡れてはいませんでした。

ブロックテックパーカー
撮影:YAMA HACK編集部
ブロックテックパーカー、水が染み込みました…。このくらいの浸透なら一瞬で乾きましたが、長時間の強い雨に打たれたらどうなるのか、気になるところ。実際に雨の日に調査が必要そうです。ということで、妥当な結果ですが撥水・防水性はゴアテックス®のハードシェルが1番でした。

編集部員Oが気になる点がもう1つ…

ハードシェルとブロックテックパーカ
撮影:YAMA HACK編集部
横から見た表情で、2者に大きく異なる部分があるのが分かりますか? そうです、ブロックテックパーカはフードが浅いんです。ハードシェルの方は、ヘルメット着用時にもフードをかぶれるようになっているため、帽子の上や中に着た服のフードの上からでもかぶることができます。顔周りをしっかりカバーできて安心。

それに慣れているからでしょうか、ブロックテックパーカのフードは心もとない感じがしてしまうんです。あえてのミニマルなデザインのようなので、すっきりとしたフードが好みの方には良いかもしれません。

ブロックテックパーカを山で試してみた!

さぁ、いよいよ山で試すときがきました! 雨の日の街での着用感についてもご紹介します。

雨の街を自転車で走るの巻

ブロックテックパーカ
撮影:YAMA HACK編集部
走り始めて10分後、良い感じ。しっかり雨を弾いています。

ブロックテックパーカ
撮影:YAMA HACK編集部
20分後、雨を弾いているものの、生地に染み込んでいるような箇所もちらほら見受けられました。しかし、中の服が濡れるということはありませんでした。

雪の上高地を歩くの巻

ブロックテックパーカ
撮影:YAMA HACK編集部
通常のレイヤリングのアウターシェルをブロックテックパーカに替えて雪の上高地を1時間ほど散策。雪は固まっている分、雨より調子が良いです! ただ、ずっと生地に雪が付着していると雨のように染み込んでいくような箇所も。ただし、こちらも中まで濡れるということはありませんでした。

雨の高尾山に登るの巻

雨の高尾山
撮影:YAMA HACK編集部
雨の日の高尾山を散策。20分程このまま歩きましたが、小雨だったこともあり、中のウエアが濡れることもなく、きちんと撥水してくれました。顔面に降り注ぐ雨を避けるにはやはりフードが浅め。キャップと併用でなんとか凌げます。

【総評】 着てみたら…  実力を認めざるを得ない!

ユニクロブロックテックパーカ
撮影:YAMA HACK編集部
公式HPなどで耐水圧の数値は公開されていませんが、濡れた状態が長時間続くと生地に水が浸透してしまう可能性があるので、大雨をブロックテックパーカのみで凌ぐのは難しそうです。

しかし、小雨程度なら撥水性をしっかり発揮してくれて、防風・防寒性も文句なし! アウトドアシーンでは、上高地散策程度のハイキングやロープウェイで訪れる低山、キャンプやフェスにもってこい。梅雨の時期の街着としても大活躍するのではないでしょうか。

ただし、1つ注意点があります。それは、着用しようが新品のまま保管しようが、ブロックテックパーカに施されている樹脂加工は約3年で劣化するということ。こちらはユニクロのオンラインストアの商品ページの取扱部分に記載されています。

進化が止まらない! “ブロックテックパーカ”はコスパ◎!

ブロックテックパーカ
撮影:YAMA HACK編集部
ブロックテックパーカは、どうやら発売されてから毎シーズンアップデートしているようです。今回試したブロックテックパーカは前シーズンのもの。2018年の新作は、メンズ・レディースで変更箇所は異なるものの、ユーザーの意見をすぐに取り入れ、改良がなされた歴代最優秀モデルということになります。

しかも、発売当初の価格は¥7,990(税抜)だったのに、現在は¥5,990(税抜)。機能性やデザイン性はレベルアップしているのに、さらにお得に手に入るなんて恐るべし…。これだけの機能性があって¥6,000以下、3年着られれば十分過ぎますね! 検証のために購入したのに、ヘビーローテーションしてしまいそうです。

▼コスパ重視なら、ワークマンも必見!


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ユニクロブロックテックパーk
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YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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