本宮山(ほんぐうさん)ってどんな山?
標高 | 所在地 | 夏(8月)の気温 | 冬(1月)の気温 |
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789m | 愛知県岡崎市・新城市・豊川市 | 18.4〜25.5℃ | -4.2〜4.7℃ |
東三河のシンボル的存在である本宮山は、山上に砥鹿神社(とがじんじゃ)奥宮が鎮座され、昔から人々の信仰対象として親しまれてきました。均整のとれた姿が美しく「三河富士」とも呼ばれています。 山頂や登山道からは、三河湾や三河の山々、天気が良ければ遠く南アルプスなど、素晴らしい眺めが楽しめます。
なお、同名の山は全国にありますが、今回は豊川市、岡崎市、新城市の3つの市をまたぐ、東三河でいちばん高い山である本宮山を紹介します。
初心者でも安心!よく整備され登りやすい山
信仰の山であり、地元では小学生から年配者まで気軽に登れる山として親しまれている本宮山。山頂からの眺めも素晴らしく、登山初心者にもおすすめですが、途中には岩の段差や木の根が張り出した斜面など、しっかり登りごたえのある山でもあります。
豊川市から砥鹿神社奥宮へと続く参詣道をはじめ、鎖場や渡渉のある本格的なコースもありますが、今回は初心者でも楽しめる3つのコースを紹介します。
見どころは、自然豊かな鎮守の森と「砥鹿神社奥宮」
山頂付近には砥鹿神社の奥宮が鎮座し、周りの自然林は神域として昔より保護されてきました。ツガ、モミ、イヌガヤなどの針葉樹やアカガシ、サカキ、ツクバネガシ等の常緑広葉樹林など標高700mでは珍しい暖地性植物が多く、愛知県天然記念物に指定されています。
また奥宮付近の「富士山遥拝所」からは天気が良ければ、富士山を望むことができます。なお、山麓には里宮があり、二所一体の崇敬を集める信仰の地です。
本宮山の登山適期は?
1年を通じて登山を楽しめますが、4月ごろのミツバツツジやアセビのシーズンは華やかな山となり人気です。空気が澄んでいる冬は展望ポイントから南アルプスをくっきりと望むことができ、また違った楽しみがあります。ただし、冬には積雪することもあるため、訪れる際には積雪情報に注意し、装備や防寒対策を忘れずにしましょう。
参詣道コース|砥鹿神社 奥宮へ至る道
最高点の標高: 776 m
最低点の標高: 101 m
累積標高(上り): 1516 m
累積標高(下り): -1516 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:4時間52分(往復)
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
砥鹿神社奥宮への参詣道で、最も多く利用されているコースです。登山口の手前には駐車場でもある「ウォーキングセンター」があり、登山前のトイレや情報収集に活用できます。 下山は来た道を戻る、または後から紹介する「牛の滝コース」や「くらがり渓谷コース」へと向かうのもいいでしょう。
コース詳細
砥鹿神社奥宮一ノ鳥居をくぐって登山スタート。よく整備された登山道には、 一丁目〜五十丁目まで丁石があるので、辿っていくのも◎。
二十一丁目あたりまでは比較的緩やかな登りで、ハイキング気分で山歩きを楽しめます。
その後、急な斜面と緩やかな登りを繰り返しながら五十丁目の奥宮を目指します。馬背岩などの岩場やロープのかかっている場所などもあるので慎重に。展望の良いあずま屋もあるので休憩しながら進みましょう。
水場もありますが冬場は凍結していることも。ふもとのウォーキングセンターで確認しておくと安心です。
最後に急な階段を登れば、砥鹿神社の奥宮に到着。参拝をしたら、本宮山スカイラインにかかる橋を渡って山頂へと向かいましょう。
本宮山スカイラインも通っているためドライブコースとしても人気の山頂は、広く開けていてのんびりと休憩するのに最適。下山は来た道をピストンするほか、牛の滝コースやくらがり渓谷方面へと抜けることもできます。