地図やコンパス、どこに収納している?
登山必須アイテムの代表といえば、地図とコンパス。できるだけ簡単に確認できるようにしておくことが安全登山の第一歩です。
また、ファストエイドキットやポケットティッシュ、サングラス、GPS、スマホ、カメラなど・・・・、山を歩くためのツールや小物って増える一方です。しかも、どれも、すぐにでも取り出しせるようにもしておきたいもの。
登山時の収納はといえばバッグパックですが、ウエストベルトのポケットでは収納力が小さく、トップリッド(雨ぶた)は歩きながら使えないので不便。
そこで、今回おすすめするのが、<パーゴワークス>のパスファインダーです。
パッと開いてサクっと確認「パーゴワークス パスファインダー]
パスファインダーの最大の魅力は、マップポケット。
登山で使う地図を入れるケースは、ぶらさげたり丸めたりと、様々形状がありますが、パスファインダーは、バッグから簡単に前に広げられ、即、確認できます。
それとともに、様々なツールや小物類を収められる事ができる便利な小物バッグです。
付属品 | ショルダーベルト、アタッチメント (レインカバーは付属しません。) |
サイズ | 170X240X60mm |
容量 | 3L |
重量 | 290g |
主素材 | 330Dナイロン テフロンコーティング |
カラー | ダークベージュ/アーバングレー |
税込価格 | 7,040円 |
パスファインダーは1サイズ2カラー
パスファインダーのサイズは1つで、カラーバリエーションはアウトドアテイストなダークベージュと、街歩きにも使えそうなアーバングレーの2色。
パスファインダーは同社のバックパック「バディ」に接続可能なので、バディを持っている人は同じ色で揃えるものいいですね。
マップポケットの他、3つのポケット
前面にはA4サイズの地図が入るマップポケット。その他にも、登山ガイドやコンパスを収納できるサブポケット、大きく開くメインポケット、身体側に隠れるバックポケットの3つのポケットがあり、かなりの収納力がありそうです。
スイッチは使い方自由、パスファインダーはマップポケットが主
同社には、他にもトレッキング用の小物収納として「スイッチ M/L」があります。スイッチは、バックパックのあらゆるところに付けることができる汎用的なバッグ。
それに対し、パスファインダーは、マップポケット+小物収納という、ある程度、使い方が絞られているバッグと考えていいでしょう。
立ち止まらなくていい!パスファインダーの特長と使い勝手をチェック
特長を見ただけでも、使い勝手がよさそうなパスファインダー、実際に触って特長や使い勝手をチェックしました。
ストレスなし!サッと出てくる地図が気持ちいい
パスファインダーの最大のウリが、このマップポケット。必要な時に、歩きながらでもサッと出せて、サッとたため、結構気持ちいい。下辺がバッグに繋がっているので片手で地図を広げられ、真上からはっきりと確認できます。
しかも、サブポケットにコンパスを付けておく事が出来るので、すぐに方向の確認ができ便利。
イイところに追加の地図やコンパスが入る
マップポケットを開くと、一緒にサブポケットも開きます。そこには、コンパスや他の地図などを入れておく事ができ、一緒に使用する事も可能。
こういう細かい配慮がうれしいですね。
意外な収納力のメインポケット
メインポケットは、それ自身の収納力に加え、3つのメッシュポケット、2つのファスナー付きメッシュポケットがあるので、スリムな幅とは思えない意外な収納力が。
財布、スマホ、ポケットティッシュ、眼鏡、GPS・・・、これだけあれば、必要な小物やツール類はこれ一つにほぼ収められます。
目立たないけどディジーチェーンも
メインポケットの中身をいろいろと触っている時に気付いたのがディジーチェーン。よく見ないと気付かないほどさりげなくついており、最初は補強テープかステッチと思っていたのですが、指で触ると何やらスリットの連続が。
こに、キーホルダーなどを掛けることができ、ディジーチェーンとして機能します。
肩掛に優しいショルダーベルト
パスファインダーは収納力が高いため、カメラやスマホなどを入れるとそれなりの重量になりますが、ショルダーベルトが肩の部分が幅広になっているので、食い込みにくくなっています。地図を持った街歩きにも使えそうですね。
グローブしても開閉簡単なジッパータブ
大きなループが付いているジッパータブ。厳冬期の分厚いグローブでも問題なくつかめます。
スムーズに開閉!メインポケットのファスナー
メインポケットは横から縦に向けてぐるっとファスナーがあるため、開閉する際引っ掛かることも予想されます。
しかし、パスファインダーのファスナーはきれいにカーブを描いているので、開閉がとってもスムーズ。引っ掛かるようなことも無く、ストレスがありません。
汗が滲まない工夫のバックポケット
メインポケットの裏、身体に隠れる部分にバックポケットがあります。文庫本が縦に入るぐらいの幅ですが、ここは身体に接触しているので、夏場は汗が滲んでしまう場所。しかし、内部はコーティングされているのでその心配なし。チケットなど濡らしたくないものも安心して入れられます。細かい配慮ですね。
水濡れに強い撥水性
生地表面に水を掛けて撥水テスト。このまま1分程度放置したが、浸みこむことはありませんでした。
ファスナーも止水ファスナーを採用しているので、短時間の小雨程度であれば、中が濡れる心配は無さそうです(※)。
※防水ではありません。本格的な雨の場合は、カバーやバックパックにしまうなどの対策が必要です。
メインポケットを開く時は落とし物に注意
メインポケットのファスナーを全開にしたら、開いた方が下を向いてしまいます。開くほうのメッシュポケットは落下防止のファスナー付きですが、閉め忘れていた場合、地面に落ちてしまう事があります。必ずファスナーを閉めておきましょう。
パスファインダーをバックパックに取り付けたら・・・
実際にパスファインダーを登山で使う場合は、バックパックに接続して使う事がほとんど。付属の専用アタッチメントを使い接続してみました。
パスファインダーは、専用アタッチメント付き。同社のバックパック「バディ」をはじめ、ほとんどのバックパックにも接続可能です。
専用アタッチメントとパスファインダーはバックル接続、専用アタッチメントとバックパックは、ショルダーハーネスのDカンなどのパーツにストラップを通しセットします。
ここで注意したいのは、上の画像の点線内のように、バックルが左右違う事。パスファインダーを前に向けた状態で接続できるように左右確認してセットするようにしましょう。
上の画像は、バディ33に付けたところ。ブラブラ感がある時は、ヒップベルトを裏のベルトループに通すことでしっかり固定できます。A4二つ折りサイズなので、割と存在感ありますね。
その反面、薄いので、横から見るとそれほど存在感はありません。
上から見ると、なんとか足元は見えそうですが、岩場やハシゴなどで、真下を見る必要がある場合などは、外しておいた方が無難かもしれません。
他メーカーのバックパックへも接続可能
専用アタッチメントはショルダーハーネスのDカンなど、ストラップを掛けられる部分があれば、どのメーカーのバックパックにも接続OK。上の画像は、カリマー社のリッジ30に取り付けた状態。赤い枠が専用アタッチメントです。
専用アタッチメントが必要無ければもっと便利かも
専用アタッチメントは、ショルダーバッグとして使う場合は使用しないので、忘れたり失くしたりしそうです。
上の画像のように、同社の「スイッチ」のフックはどんな場面でも外すことは無く、失くす心配もありません。このあたりの工夫は、次期バージョンでは期待したいところです。
感想|超便利なマップポケット、地図使用を前提とした小物バッグ
A4二つ折りで、小物バッグとしてはちょっと大きめのサイズ。収納力が高いメインポケットがあるものの、やはり、地図を使う前提で使用するバッグと考えた方がいいでしょう。
ただ、マップポケットは、筆者が見てきたマップケースなどより、格段に使いやすい。地図確認を楽に確実にしたい人であれば、これほど便利なものはありません。
パスファインダーで安全登山
分岐などで登山道の確認を行う時、地図とコンパスを出して、現在地確認と進む方向の決定は、登山の基本中の基本。わかっていながらも、地図を出す事が億劫になり、ついつい怠りがち。でも、多くの道迷い遭難は、こんな些細なことから始まっています。そんな、億劫な地図確認を楽にしてくれるのがパスファインダー。パスファインダーで安全登山を!
パーゴワークス パスファインダー HB903
パーゴワークス公式|パスファインダー