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【管理栄養士から学ぶ山ごはん#9】「甘酒」の健康パワーがすごい!飲むだけじゃなく”山ごはん”にも取り入れよう

”飲む点滴”とも言われるほど栄養価の高い甘酒。液体だけじゃなく今では様々な状態で販売もされており、フリーズドライの甘酒を登山で飲む人もけっこういるのではないでしょうか?
たくさんのエネルギーを必要とする登山。栄養価が高いのであれば、「山ごはん」にぴったりなのでは?!
そこで今回は「甘酒をつかった山ごはんレシピ」を紹介します。

目次

アイキャッチ画像出典:芳須勲

“飲む点滴”甘酒の魅力とは

出典:PIXTA

コロナ禍で健康志向が高まり、発酵食品である甘酒が売り上げを伸ばしているというニュースを以前目にすることがありました。
一般的に「飲む点滴」と呼ばれる甘酒は、米麹を原料とする麹甘酒で、ブドウ糖やアミノ酸・ビタミンB群など体に必要な栄養を豊富に含んでいます。
味は砂糖に比べて甘さは穏やか、でも後味はすっきりとくどくないのが特徴です。

出典:PIXTA

また、飲むだけでなく旨味が強いので、砂糖の代わりに料理に使うと甘みだけでなく味に奥行きが出たり、麴菌に含まれる酵素の力で肉や魚が柔らかく仕上がったりと料理に使ってもいいことづくめなんです!
エネルギー源であるブドウ糖や疲労回復に必要なアミノ酸・代謝にかかわるビタミンB群が豊富なうえ、料理に使ってもメリットがいっぱいな甘酒、山ごはんに使わないともったいないですよね。

今回は甘酒のパワーを存分に生かした「美味しく体にも嬉しい山ごはんレシピ」を2つご紹介します!
(今回山ごはんでご紹介する甘酒は、いずれも濃縮タイプのものを使用しています。)

トリプル発酵パワー!「濃厚和風クリームパスタ」

パスタ

撮影:芳須勲

甘酒は一般的に飲み物として摂取する方が多いと思います。そのまま飲んでも十分美味しい甘酒ですが、甘酒を造るときに発酵過程で生まれるアミノ酸の働きで、素材の旨味を引き出すことが出来るんです!
そのため砂糖の代わりに料理に使ったり、スープなどに少量加えるのもお勧めですが、今回はパスタに加えました。
使うのは少量なので、甘みは感じませんが、入れることでぐっと味に深みが出ます。

今回は味噌・クリームチーズ・甘酒と3つの発酵食品を取り入れてフライパン一つで作れてまな板・包丁不要の簡単&美味しいパスタをご紹介します!

材料(2人分)

パスタ・材料

撮影:芳須勲

早ゆでスパゲッティ:160g
ハーフベーコン:1パック
しめじ:1パック
にんにく:1片

水:400ml
無調整豆乳:200ml
クリームチーズ(ポーションタイプ):2個
甘酒:大さじ2

*希釈して飲むタイプのもの使用
味噌:大さじ2
オリーブ油:大さじ2

塩・こしょう:適量

イタリアンパセリ等のハーブ:お好みで

作り方

(下準備)

パスタ・下準備

撮影:芳須勲

にんにくは固いもので潰して皮を取り除いておく。チューブタイプを使用しても良いですが、生のにんにくは常温で持ち運びでき、風味も良いのでお勧めです。わざわざ包丁で切らなくてもクッカーやシェラカップの底で押し潰すことが出来ます。気になるようなら中の芯も取り除きましょう。

パスタ・作り方➀

撮影:芳須勲

【1】フライパンにオリーブ油とにんにくを入れ弱火にかけて香りが立ってきたらベーコンとしめじをハサミで食べやすく切りながら投入し、炒める。
ハサミで直接切り入れることで、まな板と包丁要らずです!

パスタ・作り方②

撮影:芳須勲

【2】しめじがしんなりしてきたら、水を入れ沸騰したらスパゲッティを入れ、時々かき混ぜながら規定時間通りに茹でる。
スパゲッティに芯が残るようなら適宜お湯を足してください。

パスタ・作り方③

撮影:芳須勲

【3】水分が少し残る状態になり、スパゲッティに火が通ったら無調整豆乳を入れ、味噌・クリームチーズも溶かしながら入れる。甘酒も入れ、ひと混ぜしたら塩・こしょうで味を調える。お好みでイタリアンパセリ等のハーブをちぎって乗せる。

shihoさん
豆乳を入れたら分離しやすいので、煮立たせないように火加減に注意しましょう。スパゲッティにソースを絡める感じで全体がなじめばOKです!

クリームパスタに味噌を入れるのは洋風と和風の意外な組み合わせですが、クリームチーズがまろやかさを甘酒が味に深みを与えてくれて上手く全体をまとめてくれるので、ぜひお試しいただきたい逸品ですよ!

優しい味わいが絶品の「甘酒すき焼き」

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