【管理栄養士から学ぶ山ごはん#9】「甘酒」の健康パワーがすごい!飲むだけじゃなく”山ごはん”にも取り入れよう

2021/04/12 更新

”飲む点滴”とも言われるほど栄養価の高い甘酒。液体だけじゃなく今では様々な状態で販売もされており、フリーズドライの甘酒を登山で飲む人もけっこういるのではないでしょうか?
たくさんのエネルギーを必要とする登山。栄養価が高いのであれば、「山ごはん」にぴったりなのでは?!
そこで今回は「甘酒をつかった山ごはんレシピ」を紹介します。


アイキャッチ画像出典:芳須勲

“飲む点滴”甘酒の魅力とは

出典:PIXTA
コロナ禍で健康志向が高まり、発酵食品である甘酒が売り上げを伸ばしているというニュースを以前目にすることがありました。
一般的に「飲む点滴」と呼ばれる甘酒は、米麹を原料とする麹甘酒で、ブドウ糖やアミノ酸・ビタミンB群など体に必要な栄養を豊富に含んでいます。
味は砂糖に比べて甘さは穏やか、でも後味はすっきりとくどくないのが特徴です。

出典:PIXTA
また、飲むだけでなく旨味が強いので、砂糖の代わりに料理に使うと甘みだけでなく味に奥行きが出たり、麴菌に含まれる酵素の力で肉や魚が柔らかく仕上がったりと料理に使ってもいいことづくめなんです!
エネルギー源であるブドウ糖や疲労回復に必要なアミノ酸・代謝にかかわるビタミンB群が豊富なうえ、料理に使ってもメリットがいっぱいな甘酒、山ごはんに使わないともったいないですよね。

今回は甘酒のパワーを存分に生かした「美味しく体にも嬉しい山ごはんレシピ」を2つご紹介します!
(今回山ごはんでご紹介する甘酒は、いずれも濃縮タイプのものを使用しています。)

トリプル発酵パワー!「濃厚和風クリームパスタ」

パスタ
撮影:芳須勲
甘酒は一般的に飲み物として摂取する方が多いと思います。そのまま飲んでも十分美味しい甘酒ですが、甘酒を造るときに発酵過程で生まれるアミノ酸の働きで、素材の旨味を引き出すことが出来るんです!
そのため砂糖の代わりに料理に使ったり、スープなどに少量加えるのもお勧めですが、今回はパスタに加えました。
使うのは少量なので、甘みは感じませんが、入れることでぐっと味に深みが出ます。

今回は味噌・クリームチーズ・甘酒と3つの発酵食品を取り入れてフライパン一つで作れてまな板・包丁不要の簡単&美味しいパスタをご紹介します!

材料(2人分)

パスタ・材料
撮影:芳須勲

早ゆでスパゲッティ:160g
ハーフベーコン:1パック
しめじ:1パック
にんにく:1片

水:400ml
無調整豆乳:200ml
クリームチーズ(ポーションタイプ):2個
甘酒:大さじ2

*希釈して飲むタイプのもの使用
味噌:大さじ2
オリーブ油:大さじ2

塩・こしょう:適量

イタリアンパセリ等のハーブ:お好みで

作り方

(下準備)

パスタ・下準備
撮影:芳須勲
にんにくは固いもので潰して皮を取り除いておく。チューブタイプを使用しても良いですが、生のにんにくは常温で持ち運びでき、風味も良いのでお勧めです。わざわざ包丁で切らなくてもクッカーやシェラカップの底で押し潰すことが出来ます。気になるようなら中の芯も取り除きましょう。

パスタ・作り方➀
撮影:芳須勲
【1】フライパンにオリーブ油とにんにくを入れ弱火にかけて香りが立ってきたらベーコンとしめじをハサミで食べやすく切りながら投入し、炒める。
ハサミで直接切り入れることで、まな板と包丁要らずです!

パスタ・作り方②
撮影:芳須勲
【2】しめじがしんなりしてきたら、水を入れ沸騰したらスパゲッティを入れ、時々かき混ぜながら規定時間通りに茹でる。
スパゲッティに芯が残るようなら適宜お湯を足してください。

パスタ・作り方③
撮影:芳須勲
【3】水分が少し残る状態になり、スパゲッティに火が通ったら無調整豆乳を入れ、味噌・クリームチーズも溶かしながら入れる。甘酒も入れ、ひと混ぜしたら塩・こしょうで味を調える。お好みでイタリアンパセリ等のハーブをちぎって乗せる。

shihoさん
豆乳を入れたら分離しやすいので、煮立たせないように火加減に注意しましょう。スパゲッティにソースを絡める感じで全体がなじめばOKです!

クリームパスタに味噌を入れるのは洋風と和風の意外な組み合わせですが、クリームチーズがまろやかさを甘酒が味に深みを与えてくれて上手く全体をまとめてくれるので、ぜひお試しいただきたい逸品ですよ!

優しい味わいが絶品の「甘酒すき焼き」



すき焼き
撮影:芳須勲
すき焼きの味付けに使う割り下は甘辛い味付けでご飯が進みますが、「登山で消化能力が低下した胃にはちょっともたれてしまうな…」と感じた時に考えたレシピです。

砂糖の代わりに甘酒に置き換えることで、”ノンシュガーなのに柔らかい甘さ”のすき焼きに仕上げました。

また、あらかじめ甘酒に牛肉を漬け込んでおくことでしっとりと柔らかい食感に仕上がるので、お肉は高い国産の肉を使わなくても大丈夫です!

材料(2人分)

すき焼き・材料
撮影:芳須勲

牛薄切り肉200g
甘酒:50ml
長ネギ:1本
しいたけ:4個
春菊・水菜等:100gくらい

(A)しょう油:大さじ3
(A)みりん:大さじ3
(A)酒:大さじ3
牛脂:1個

作り方

(下準備)

すき焼き・下準備
撮影:芳須勲
・ジップ付き袋等に牛肉を入れ、甘酒を注いで揉み込んでおく。
今回は小間切れを使用しましたが、肩ロースやもも肉などすき焼きに向く薄切りの肉なら何でもOK!

・(A)は混ぜ合わせて割り下を作っておく。
ここまではあらかじめ家でやっておくと作業がスムーズです。肉は冷凍しておくことも可能ですよ。

・野菜・しいたけは食べやすい大きさに切る。

すき焼き・作り方➀
撮影:芳須勲
【1】鍋に牛脂を入れて中火にかけ、長ネギをすこし焼き目が付くくらいまで両面焼く。

すき焼き・作り方②
撮影:芳須勲
【2】他の野菜としいたけ・割り下を入れ、煮立ってきたら空いているところに肉を広げながら入れて、火が通るまで煮込む。

すき焼き・作り方③
撮影:芳須勲
shihoさん
保冷して持ち運べるのであれば、溶き卵に浸けて食べたり、冷凍うどんで〆を作るのも美味しいです。

これから暖かくなる季節には、こんな飲み方もおすすめ

甘酒炭酸割り
撮影:芳須勲
我が家はヨーグルトメーカーで自家製の甘酒を作って常にストックするほどの”甘酒好き家族”なのですが、家族で低山ハイクするときによく持っていくのも甘酒です。

甘酒・持ち運び
撮影:芳須勲
このように甘酒をジップ付き袋に薄く伸ばして凍らせて、レモン味の炭酸水と共に保冷して持ち運びます。
コップに甘酒を入れ、同量の炭酸水を注ぐだけでシュワシュワと爽やかな甘酒ドリンクの出来上がりです!

甘酒飲んでいる
撮影:芳須勲
麹甘酒はアルコールを含まないので、子供やアルコールに弱い方でも安心ですね!

甘酒習慣始めてみませんか?

まとめ
撮影:芳須勲
いいことづくめの甘酒の魅力伝わりましたか?!唯一デメリットといえば、”山ではなく普段も飲む”と考えると、他の飲料に比べるとカロリーが高いことでしょうか。
ストレートタイプで換算すると、100g当たり81Kcal。牛乳が69Kcal・オレンジジュース42Kcal・コーラ45Kcal と同じ量で比較しても、決して低くないことがわかると思います。

しかし最初に説明したように、普段の食事だけではとり切れないような栄養素も含まれているので、一度に大量に飲むのではなく、毎日コップに1杯、料理にひとさじなど、少しずつ取り入れてみてください!

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パスタ
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shiho

管理栄養士・アウトドア料理研究家。2児の母。 大学卒業後、病院栄養士として勤務したのち結婚を機に退職。結婚相手がたまたま登山ガイドだったことがきっかけで、山ごはんやアウトドア料理の楽しさに目覚めました‼登山はまだまだ勉強中ですが、いつか子どもたちが大きくなったら、家族みんなで色々な山に登って一緒に作った山ごはんを食べるのが夢です! 普段は登山ガイド・ヤッホー!!さん。(夫)の出演するイベントや著書にてレシピ監修・スタイリングを担当する他、企業とタイアップしてアウトドアレシピ開発などをしています。

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